川畑明美氏は、仕事と育児を両立しながら6年間で2,000万を貯めた経験を活かし、女性目線に立った資産運用指導を行うAFP認定2級ファイナンシャルプランナーです。
自身が代表を務める株式会社川畑明美エフ・ピー事務所では、川畑明美考案の『9マス式分散メソッド』を周知するセミナーなどを開催しています。
そんな主婦投資家を支援する活動を続ける川畑明美氏が「6年で2,000万円貯めた」川畑式の積み立て投資法とは一体どういったものなのか?
同氏の経歴や出版した書籍の評判、投資手法からその全貌を紐解きます。
目次
評判から見る川畑式投資法のメリット・デメリット
川畑明美氏の推奨する投資法は、米国株式や投資信託、債券を中心としたポートフォリオの積立投資で手堅く資産を増やしていく手法です。
同氏が資産を増やしたとされる『9マス分散式メソッド』は、9つの投資商品に分散投資することで、リスクを抑えながら資産を築くというもの。
米国株は中長期的に上昇トレンドを維持しており、投資信託や債券は低リスクというメリットがあります。
リスクを抑えながら長期積立投資で資産を築くのに適していると言えるでしょう。
ネックになるのは、投資経験のない人が9つの投資商品に的確に分散投資が出来るのかということ。
川畑氏が過去に出版した著書の評判によると、手法に関して「素人には難しすぎる」との評判が寄せられていました。
▼川畑式投資法の評判
読書メーター
理論上は優れているが再現性が乏しいという投資手法はこの世に五万とあります。
不況や暴落に感情を左右されず、相場を読めたら誰でも勝ててしまいますからね。
投資信託で着実に増やすという部分については初心者に向いているかもしれませんが、自身でアロケーションの変更をするとなると金利や為替もチェックが必要です。
口コミで言われているように、川畑式の『9マス分散式メソッド』は、初心者がいきなり手を出すには少しハードルが高いです。
だからこそ3,000円~5,000円ほどで参加できる体験セミナーが用意されているんでしょうけどね。
ただ『9マス分散式メソッド』をより深く学ぶためには、その後の別の有料セミナーに参加する必要があるので、その点は留意しておきましょう。
誰でもすぐに資産運用を始められるという意味では『ウェルスナビ』のようなロボアドバイザーを活用するのも1つの方法です。
また最近は、LINEで有益な株情報を配信する実力派投資家もいます。
中でも評判なのが『JPモルガン出身の元証券マン』の株サービスです。
直近でも「情報を頼りに資産を4倍に増やした」と話題を集めています。
『“株で10億稼いだ男”の検証記事』はコチラから
川畑明美はどのようにして6年で2,000万を稼いだのか?
川畑氏が金融知識を身につけたのは、長女から「中学受験をしたい!」と言われ教育資金運用方法を研究し始めたことがきっかけです。
学費を試算すると子供2人分で3,400万円が必要だったそうです。
川畑氏は子供の夢のために月マイナス6万円だった赤字家計を克服し、投資信託の積立投資を開始します。
失敗と挑戦を繰り返しながらも、ワーキングマザーとして2人の子供を育てながら6年間で2,000万円の資産を築いたそうです。
そして投資信託の利益確定で得た現金とボーナスを頭金にアパート経営を開始、月8万円の不労所得を得たことで長女の学費を賄うことに成功します。
仕事と家庭を両立し、資産形成まで成功させたとなると、人気が出るのも納得です。
ただ1つ言えることは、川畑夫妻には”本業の収入”がそれなりにあったということ。
実際『9マス分散式メソッド』の宣伝ページの中で川畑氏は、「夫婦共働きなので私立に行かせることは可能」と言っています。
つまり、夫婦の収入があれば子供2人を私立に通わせる(本業だけで3,400万を支出する)ことは不可能ではなかったということです。
一般家庭で日々の生活に加え、2人を私立に通わせるだけの資金を用意するのは簡単ではありません。
川畑氏が6年で2,000万もの資産を築けた背景には、本人の努力とセンス、更には本業での稼ぎ(資金力)があったからといっても過言ではないでしょう。
川畑明美ってどんな人?
川畑明美氏は1969年、群馬県に生まれました。
家政学科の短期大学を卒業後バイオテクノロジー関連の会社に就職。
その後転職した出版社ワールドフォトプレスでは広告営業に配属され、広告代理店の担当を任されます。
結婚を機に11年間勤めた同社を退職、出産後、小規模の出版社を経てパッケージデザインの会社にて経理を担当します。
川畑氏は家政学科卒業で金融機関での勤務経験がなくても、試行錯誤しながらファイナンシャルスキルを身につけ資産を築きます。
2013年3月にAFP認定2級ファイナンシャルプランナー技能士の資格を取得。
投資スクール『GFS』で校長を務め、FP1級を有する『市川雄一郎』氏とは少し違った形でファイナンシャルプランナーになった川畑明美氏。
現在は、テレビ・雑誌等で出演依頼を寄せられるファイナンシャルプランナーであり、株式会社川畑明美エフ・ピー事務所代表を務めています。
また川畑氏は「ママを応援する投資コーチ」として、投資を取り入れた家計の作り方を教えるスクール「家計のコーチング」を展開しています。
家計のコーチングは、ファイナンシャルスキルを持ったコーチがクライアントのスキルに合わせてマンツーマンで指導するスタイルです。
投資未経験者から経験者まで、うまくいかない原因をコーチとともに棚卸しし改善していくスクールは、女性を中心に支持されているようです。
最近では書籍・コラム等の執筆活動やセミナー活動にも力を入れています。
川畑明美 書籍の評判は賛否両論
川畑明美氏は、2014年~2021年までに計3冊の書籍を執筆しています。
▼川畑明美 書籍
2014年:何から節約をはじめたらいいのかわからないあなたへ賢い生活術シリーズ
2015年:毎月5万円を6年間で2000万円貯まる9マス分散式ではじめる積立投資信託
2016年:元手ゼロ毎月5万円で1億円つくる!9マス分散式ではじめる積立投資信託
上記3冊の中で最もレビュー数(Amazon)が多かったのが、2016年に発売された『元手ゼロ毎月5万円で1億円つくる!9マス分散式ではじめる積立投資信託』です。
フルタイム勤務と子育てを両立しながら資産を築いた川畑氏の経験をもとに、毎月1万円から取り組める資産運用を指南する1冊です。
ネット証券口座の開設、投資先の選定、利益確定のタイミング、戦略的な運用方法等、投資信託や積立投資の基本から応用まで幅広く学べます。
投資信託を細分化して解説するため、読みやすいと好評です。
▼川畑明美 書籍の評判
Amazon
一方で「知識が乏しい初心者には難しい」といった意見も。
▼川畑明美 書籍の評判
読書メーター
運用する資金を国内外の株や債券にどのような割合で投資するか、ここに引っかかる読者の方が一定数いらっしゃるようですね。
ただ元本1億円を作る方法について、具体的なやり方は書かれていないようです。
本のタイトルに「1億円つくる」と記載してあるのに、その方法がないというのは不思議ではありますが、投資信託の指南書という認識で読む分には初心者でも問題なく読める書籍と言えそうです。
川畑氏以外にも『女性投資家』で書籍を執筆している方が複数いらっしゃるので、気になる方は彼女たちの評判や経歴についても一読されてみるといいかもしれません。
▼書籍を販売する女性投資家
・竹村尚子
・ウルフ村田
・高校生でもわかる米国株(花子)
川畑明美の投資スクールで学べる3つの講座
川畑明美氏の投資スクールでは、教育費、住宅ローン、老後資金、保険等家計の悩みを解決する「投資」を学べます。
用意されている有料講座は3つです。
▼川畑明美 有料講座
1.ザ・全世界投資
2.お金の勉強会コミュニティ
3.知識ゼロから始める9マス分散式メソッド
料金は5ヶ月で498,000円。
カリキュラムは大きく分けて2つで、投資信託で強い資産を作る3ヶ月コース+株式投資で資産作りを加速させる2ヶ月コースで構成されています。
一般的な投資スクール『たつや先生のインカムアカデミー』や『株アカデミー』が、だいたい30万円前後なので少し割高な印象を受けます。
また共同で販売しているUKANO家計クリニックについては「怪しい」といった評判も見受けられるので、受講に際しては慎重に判断されることをお勧めします。
▼UKANO家計クリニックの検索結果
有名な方が開いているセミナーや講座でも評判が宜しくないものがありますから。
持田有紀子の3次元ベータトレード塾やウルフ村田のトレードセミナーなど、著名人が講師をしているにもかかわらず批判的な意見が出ているものも存在します。
料金については初回が500円、それ以降は毎月4,980円かかります。
契約については自動更新のようなので、もし受講を検討されている方は留意しておくといいでしょう。
宣伝ページによると「正しい投資方法を学び、実際に購入するところまで、私が見届けることで、必ず増やす「投資」が実践できるサービス」とのこと。
他の講座よりも細かいサポートなどが完備されている様子が伺えますね。
ただ川畑明美氏については金融商品取引業者ではないので、売買に関する具体的な指示は出すことが出来ません。
あくまでも投資法についてのアドバイスにとどまるという点は理解しておいて損はないでしょう。
スクールで取り扱われる内容は基本から実践まで様々です。
お金や貯金、投資に関する基礎知識、投資初心者やお金がない人に適したNISAやiDeCoの活用法。
まとまったお金がある人に適した運用方法とリスクマネジメント、川畑氏が実践したリーマンショックや新型コロナのような暴落相場での運用法等が学べます。
個々の背景によって目的や最適な投資法は異なります。
自分に合った投資法を見つけ、投資家としての成長を目指すのが川畑氏の投資スクールのようです。
川畑明美の寄稿メディアを一覧で紹介
書籍やスクールの他にも、川畑明美氏は多くのメディアに出演しています。
〈テレビ出演〉
・FNNスーパーニュース(フジテレビ系列)
・ノンストップ(フジテレビ系列)
・直撃LIVEグッディ!(フジテレビ系列)
・明日のニュース(フジテレビ系列)
・まるわかり!ニュース深掘り(BSーTBS)
・ビジネス共同参画TV(千葉テレビ)
〈雑誌〉
・月間ビッグトゥモロウ(青春出版社)
・ケイコとマナブ(リクルート)
・monoマガジン(ワールドフォトプレス)
・FIGARO(CCCメディアハウス)
・Pen Online(CCCメディアハウス)
・Safari(日之出出版)
・サファリニューヨーカー(日之出出版)
・週刊SPA!(扶桑社)
〈コラム〉
・川畑明美オフィシャルサイト
・MONEY VOICE(株式会社まぐまぐ)
〈YouTube〉
・川畑明美
一部有料のコンテンツもありますが、YouTubeなど無料で見れるものもあるので、川畑明美氏の情報を探しているという方は参考にしてみるといいでしょう。
川畑明美のTwitter
川畑明美氏のTwitter(@tahiti84a)では、ブログの更新情報やウェブ・雑誌への寄稿情報と遷移先URLが投稿されています。
Twitterで紹介される記事は全て資産運用や投資に関わる内容であり、遷移先のブログや掲載記事を通してマネーリテラシー向上に貢献する姿勢が伺えます。
フォロワー数は約1,600人と、投資インフルエンサーとしては中堅クラスのTwitterアカウントであることがわかります。
▼著名投資インフルエンサー3選
・後藤達也:25.1万
・東大パフェット:8.2万
・HUTCH(ハッチ):5.7万
川畑明美氏のTwitter更新頻度は、ブログの更新や記事の寄稿に合わせ不定期に行われています。
たまにコラム書いてるのを見るけど、基本的に日本人の金融リテラシーのなさをこれでいいのかと訴えるような内容が多い気がする。そういうのが今は求められてるのかな。
お子さんの面倒を見ながらそれだけの事がなせたのが凄いですよね。当時と今とではまた色々と状況が違うと思いますし、最近はコラムの寄稿に忙しそうですが、現在の市場をどう思っているのかお聞きしてみたいですね。
この川畑って人さ、レビューは嘘です的なことをホームページに載せてるけど、それってつまり自分にとって都合の悪い情報は知りませんよってスタンスってことでしょ。いいことには耳を傾けるけど状況が悪くなったらどうなるかなんとなく予想ができて草
お金の回収しか考えてない?
不労収入という甘い言葉に騙されない方がいい。
積立投資信託の利益で講座費用30万円を取り返すのは、かなりの元本と年数が必要。
イデコを勧めているが、簡単に解約できないので、それも無責任すぎる。
半年受講しましたが 素人には わかりやすかったです。それなりにためになりましたが 受講料の元がいつ取れるかなって不安です。対応は 遅いしあまりよくなかった、動画が聴きにくくて 売っているならそれなりのスピーチ練習した方がいいのでは。途中質問した時もはぐらかされた感ありました。
コラムが適当だなって思ってからは読むのも追うのもやめちゃいましたね。子育てしながら投資してるのはすごいと思います。でも今同じ手法で稼ごうと思ったら難しいでしょうね。
投資信託についてはこの方の説明がわかりやすかったですね。色々な本を読みましたが、この方の投資本はわかりやすかったですよ。今の時代、同じように稼げるかはわかりませんけどね。
今この手法では6年かけて同じようにとはいかないんじゃないかと思いますね。難しいと思いますよ。結局の所、この人がこれだけ増やせたのはタイミングが良かったというのもあると思います。再現性に乏しいと言ってもいいのかもしれません。
何がどうなればどこの資金配分を増やすのか難しいです。9マス分散式メソッド。
そんなに良さげには思えないけど、たしかにわかりやすさはあるよね。ただ問題は具体性、再現性。同じようなことが起こるとは限らないし、今は地合いが悪いからね。難しいんじゃないかな。