ウェルスナビ(WealthNavi)は、世界約50カ国11,000銘柄に自動で分散投資が出来る資産運用アプリです。
手数料を支払うだけでポートフォリオを自動で組んでくれるウェルスナビは、初心者でも簡単に始められると評判です。
老後2,000万円問題やコロナの影響を受け、投資を始めるきっかけとしてウェルスナビを選択したという方も少なくないでしょう。
ただ最近になって、ウェルスナビを「やめたほうがいい」という評判を見かける機会が増えたように思います。
一定のリターンが期待できるウェルスナビに、なぜ「やめたほうがいい」という声が寄せられるようになったのか?その真相を明らかにしていきます。
目次
「ウェルスナビ」はロボアドバイザーの中で、預かり資産と運用者数がもっとも多い実績のあるサービスです。
しかし、「やめたほうがいい」のような批判的な声も目立ちます。
結論からいえば、やめたほうがいいといえるほど悪いサービスではありません。
ただし、万人におすすめできるともいえず、ダメな部分もあります。
そこでこの記事ではウェルスナビの特徴や評判、メリット&デメリットを解説。
当記事を読めば、ウェルスナビでどのくらい稼げるのかや、自分に合っているのかを判断できるか分かるため参考にしてください。
ウェルスナビの基本情報
運用手数料 | 1.1% |
投資対象商品 | 海外ETF(8銘柄) |
最低投資金額 | 1万円 |
最低積立金額 | 1万円以上 |
運用プラン | 5種類 |
リバランス | 6カ月ごと |
クレジットカード積立 | 可能 |
新NISA対応 | 対応 |
まずはウェルスナビの特徴やメリット&デメリットを伝え、ウェルスナビがどのようなサービスか解説していきます。
ウェルスナビの概要
ウェルスナビは資産運用を自動化できるサービスです。
資産運用で大事なのは「長期・積立・分散」ですが、それを自分でおこなうのは中々大変です。
しかし、ウェルスナビに任せれば、銘柄選びから運用、自動積立といったすべてをお任せでき、管理もスマホアプリでできてしまいます。
そのため、簡単に本格的な資産運用ができるのが特徴です。
ウェルスナビのメリット
ウェルスナビのメリットは次の3つです。
- 自分のリスク許容度に合わせた分散投資を自動化できる
- 運用開始から資産は最大約1.9倍に成長の実績アリ
- 新NISAで運用可能
1つめのメリットは、リスク許容度に合わせた分散投資の自動化。
ウェルスナビでは運用前に5つの質問に答え、それによって最適なリスク許容度を提案してくれます。
例えば、リスクが中程度が最適だと判断されると、次のようなイメージで運用していきます。
こうしたポートフォリオを自分で組むのは大変ですが、ウェルスナビはお任せできます。
また、ポートフォリオ運用はその比率が崩れたときのリバランスが面倒ですが、ウェルスナビならリバランスも自動でやってくれるのも魅力です。
2つめのメリットは、ウェルスナビは運用開始から資産が最大約1.9倍に成長した実績です。
2016年のサービス開始から順調に資産を増加させている実績があるため、この先も資産を増やせる期待がありそうです。
3つめのメリットは、新NISAに対応していることです。
ウェルスナビは新NISAの積立投資枠と成長投資枠どちらも対応しているため、非課税となり、発生した利益は100%自分のものにできます。
ウェルスナビのデメリット
ウェルスナビのデメリットは3つです。
- 運用手数料がやや高い
- 短期では大して儲からない
- リスク許容度を高めると下落耐性が低下する
運用手数料がやや高い
1つめのデメリットは運用手数料。
ウェルスナビの運用手数料は1.1%とロボアドバイザーとしては平均的なものの、新NISA対応の投資商品としては高めです。
このため、長期運用すると他の手数料の安い商品と比べて、パフォーマンスが劣るケースがあります。
短期では大して儲からない
2つめのデメリットは短期では儲からないこと。
ウェルスナビは10年や20年と長期運用を想定しているため、短期では大して儲かりません。
よって、数か月間で資産が2倍や3倍になることはないと思っておきましょう。
リスク許容度を高めると下落耐性が低下する
3つめのデメリットは、リスク許容度を高めると下落耐性が低下すること。
ウェルスナビにはリスク許容度が1〜5まであり、数字が大きくなるほど利益も増加する傾向にあります。しかし、同時に損失も多くなりやすいです。
理由は「リスク許容度を上げる=株式の比率を上げる」となるからです。
ウェルスナビは株式・不動・金・債券の4つの資産に投資しますが、この中で一番値動きが大きく、期待リターンが高いのが株式となります。
そこでポートフォリオ内の株式の比率を上げれば利益の増加が期待できますが、そうすると下落時のクッションとなる債券や金の比率が減ってしまいます。そのため、下落相場に弱くなりやすいのです。
こうした特性があるため、リスク許容度4や5で運用するときは上昇幅だけでなく、下落幅も大きくなると理解しておく必要があります。
ウェルスナビの評判
「ウェルスナビを運用している人の成績や評価はどうなのか?」という部分はとても気になるところです。
そこでここではウェルスナビの利用者の評判を調査してみました。
ウェルスナビの良い評判
ウェルスナビの悪い評判
ウェルスナビで大儲けした人はいる?
まずウェルスナビは、サービス開始の2016年1月から2024年8月までの最大リターンは+約190%です(リスク許容度5の運用)
よって、2024年10月時点ではウェルスナビで資産が5倍や10倍になったような人は存在しません。
そのため、「100万円が5年で1億円になった!」みたいな、大儲けした人はいないのが結論です。
ただし、もしウェルスナビをサービス開始からリスク許容度5で運用している人であれば、資産を最大約2倍に増やせたことになります。
例えば、以下の状態で運用していたとしましょう。
- 初期の運用額:100万円
- 毎月の積立金額:3万円
2016年1月から2024年8月まで毎月3万円積立すると積立合計は409万円ですが、この409万円が+190%のリターンだと資産は810万円まで増加します。
初期費用100万円は決して用意できない金額ではありませんし、毎月3万円の積立金額も無理な金額ではないでしょう。
口コミを見るとウェルスナビを長期で運用している人も多かったため、サービス開始初期から運用していて、資産が2倍くらいになっている人もいるのではないでしょうか。
ウェルスナビがやめたほうがいいと言われる理由は?
ウェルスナビは検索すると、「やめたほうがいい」「やめとけ」などのネガティブな
キーワードが目立ちます。
その理由ですが、新NISA対応の商品の中では運用手数料が高いのが主な理由です。
ウェルスナビは「長期・分散・積立」をコンセプトに運用をしますが、このコンセプトでもっと低コストで運用できる商品はあります。
例えば、次のようなバランスファンド。
商品名 | 運用手数料 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.143% |
ニッセイバランス(4資産均等型) | 0.154% |
世界経済インデックスファンド | 0.55% |
上記も1つの商品に投資するだけで、さまざまな投資先に分散投資でき、リバランスなどの運用もすべてお任せできます。
さらに3つともすべて新NISA対応です。それでいて、ウェルスナビの手数料1.1%よりもかなり低コスト。
このように、ウェルスナビと似たコンセプトで低コストで運用できる商品があるため、「ウェルスナビは手数料が高すぎて非効率。やめておけ」と言われてしまうのです。
では、ウェルスナビは利用する価値がないのかといえばそんなことはありません。
バランスファンドは沢山あり、「このファンドが一番」という正しい答えもないため、どれを選べばよいのかと迷ってしまう人も多いです。そのため、ファンド選びに頭を悩ませることや時間をかけたくないときには、ウェルスナビが役立ちます。
ウェルスナビと他社サービスを比較
「ウェルスナビと他のロボアドバイザーはどう違うのだろう?」と、気になる人は多いかと思います。
そこでここでは、ウェルスナビと以下の3つのロボアドバイザーを比較してみました。
- 楽ラップ
- SBIラップ
- SUSTEN
ウェルスナビ VS 楽天証券
まずは、ウェルスナビ と楽天証券の楽ラップを比較してみます。
ウェルスナビ | 楽ラップ | |
直近1年間のリターン | 9.7%~17.6% | 5.57%~14.67% |
運用手数料 | 1.1% | ①年率0.715%②年率0.605%+成果報酬5.5% |
投資対象商品 | 海外ETF(8銘柄) | 投資信託(18銘柄) |
最低投資金額 | 1万円 | 1万円 |
最低積立金額 | 1万円以上 | 1万円以上 |
運用プラン | 5種類 | 9種類 |
リバランス | 6カ月ごと | 3ヵ月ごと |
新NISA対応 | 対応 | 非対応 |
楽天証券のメリット・デメリット
楽ラップはウェルスナビと比較すると次のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット:為替ヘッジありなので円高に対応できる・DRC機能で下落相場の損失をカバーできる
- デメリット:スマホ専用アプリがない・新NISA非対応・クレジットカード積立ができない
楽ラップは為替ヘッジありの投資信託にも投資するため、為替レートが円高に進んだときの影響を小さくできるのがメリットです。
また、楽ラップはDRC機能という下落相場では自動で株式の比率を下げて、債券の比率を高めてくれる機能も選択できます。
それに対して楽ラップのデメリットは、スマホ専用アプリがないことや新NISAに対応してないこと、クレジットカードが使えないことです。
とくに新NISAに対応してないのは20.315%の税金が発生してしまうため、大きなデメリットです。
ウェルスナビと楽天証券どっちがおすすめ?
円高に備えて運用したい人なら楽ラップ。
パフォーマンス重視ならウェルスナビのほうがおすすめです。
直近1年のパフォーマンスは、ウェルスナビが9.7%〜17.6%、楽ラップが5.57%〜14.67%と、ウェルスナビのほうが勝っています。
ウェルスナビ VS SBIラップ
続いて、ウェルスナビ とSBIラップを比較していきます。
ウェルスナビ | SBIラップ | |
直近1年間のリターン | 9.7%~17.6% | AIラップ:16.26%匠ラップ:10.30% |
運用手数料 | 1.1% | AIラップ:0.66%匠ラップ:0.77% |
投資対象商品 | 海外ETF(8銘柄) | 投信信託(8銘柄) |
最低投資金額 | 1万円 | 1万円 |
最低積立金額 | 1万円以上 | 1万円以上 |
運用プラン | 5種類 | 2種類 |
リバランス | 6カ月ごと | 1ヶ月ごと |
新NISA対応 | 対応 | 非対応 |
SBIラップのメリット・デメリット
SBIラップは、ウェルスナビと比べると次のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット:運用手数料が低い・リバランスの期間が短い・ポイントやマイルが貯まる
- デメリット:リスク許容度に合わせた運用は不可・新NISAに非対応・クレジットカード積立ができない
SBIラップの運用手数料はAIラップ0.66%、匠ラップ0.77%であるため、ウェルスナビの1.1%よりも低いです。
SBIラップはリバランスの期間が1ヵ月と短いため、急な相場変動に対応しやすいのもメリット。
また、毎月の運用額に応じてTポイントやマイルなどが貯まるサービスもあります。
それに対してSBIラップのデメリットは、ウェルスナビのようなリスク許容度に合わせた運用はできないことです。
SBIラップではAIラップと匠ラップの2つのコースから選ぶだけとなるため、リスクに関しては選択できません。その他にも、新NISAに対応していない、クレジットカード積立ができないというデメリットもあります。
ウェルスナビとSBIラップどっちがおすすめ?
運用手数料の低さを重視するなら、SBIラップのほうがおすすめです。
手数料は0.66%〜0.77%とウェルスナビより抑えられます。
自分のリスク許容度に合わせて運用したいなら、ウェルスナビのほうがおすすめです。
ウェルスナビは5つのリスク許容度の中から最適なものを提案してくれます。
ウェルスナビ VS SUSTEN
最後はウェルスナビ とSUSTEN(サステン)を比較します。
ウェルスナビ | SUSTEN | |
直近1年間のリターン | 9.7%~17.6% | 公式データなし |
運用手数料 | 1.1% | 0.12~0.58% |
投資対象商品 | 海外ETF(8銘柄) | 投資信託・ETF(数千銘柄以上) |
最低投資金額 | 1万円 | 1万円 |
最低積立金額 | 1万円以上 | 1万円以上 |
運用プラン | 5種類 | 1種類 |
リバランス | 6カ月ごと | 都度 |
新NISA対応 | 対応 | 対応 |
SUSTENのメリット・デメリット
SUSTENは、ウェルスナビと比較すると次のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット:他とは違う独自の運用方法・運用手数料の一部は成果報酬型・最大年率0.1%キャッシュバックあり
- デメリット:パフォーマンスが悪いという声あり・クレジットカード積立ができない
ロボアドバイザーはどこも似たような運用方法を採用していますが、SUSTENが採用するのは「オルタナティブ・リスク・プレミアム」という独自運用の方法です。
オルタナティブ・リスク・プレミアムとは、先物もポートフォリオに組み入れ、買いだけでなく売りも組み合わせ、市場の動きに柔軟に対応していくというものになります。
このようにSUSTENは独自の運用方法であるため、他のロボアドバイザーが見並不調な時期でも、違った結果になる可能性があります。
また、SUSTENは一部の投資先の運用手数料が成果報酬型です。
特定の投資信託に投資している場合、投資評価額の過去最高評価額を更新したときのみ、運用手数料が発生します。
NISA口座で1年以上出金なしなら、最大年率0.1%キャッシュバックというメリットもあります。
それに対してSUSTENのデメリットは、「パフォーマンスが悪い」という声が目立つ部分。
確かにSUSTENの投資先のリターンを見ると大きくマイナスになっているものもあるため、現時点だとあまり良いパフォーマンスが期待できないのかなという印象です。(2024年8月時点)
ファンド名 | 直近1年のリターン | 設定来のリターン |
グローバル資産分散ポートフォリオ(R) | 17.55% | 51.98% |
グローバル複合戦略ポートフォリオ(G) | -3.40% | -36.55% |
グローバル債券ポートフォリオ(B) | 0.40% | -20.14% |
マネーフォワード全世界株式インデックスファンド | 21.04% | 50.31% |
米国株式アグレッシブ・ポートフォリオ(GeoMax) | – | 11.42% |
また、SUSTENはウェルスナビとは違ってクレジットカードの積立ができないのも残念です。
ウェルスナビとSUSTENどっちがおすすめ?
成果報酬型の運用手数料や他のロボアドバイザーとは違う運用方法などの「新しさ」に魅力を感じるなら、SUSTENのほうがおすすめです。
SUSTENは新しいことにチャレンジしているロボアドバイザーという感じになります。
それに対して、実績を重視したいならウェルスナビがおすすめです。確かな運用期間と運用成果があるため、安心してお金を預けられます。
評判や比較から分かったウェルスナビがおすすめ人
ウェルスナビがおすすめなのは次のような人です。
- 自分のリスク許容度に合わせて効率的に資産運用したい
- しっかりとした実績のあるロボアドバイザーがよい
- 新NISA対応で非課税運用したい
- クレジットカードで毎月積立したい
上記のような人なら、ウェルスナビの利用を検討してみても良いでしょう。
とくに、「投資に関しては何も分からないし、ある程度手数料は高くてもいいから面倒なことは全部お任せしたい」このような人におすすめできます。
ウェルスナビは一度設定しておけば、投資先の選択や運用の管理などはすべて代行してくれるため、ほぼほったらかしでOKです。
よって、投資に関しての知識ゼロな人でもすぐに本格的な資産運用がスタートできます。
テレビCMやってるけどわざわざこれ使わなくてもみんながよく言ってるS&Pとか買っておけばよくない?だって手数料二重にとられちゃうわけでしょ?
自分でやってる友人に運用益負けてる…俺も自分でやればよかったか…
俺はやめないぞー!10年後に結果が出る!!!
ウェルスナビはやらないって決めてる。だって手数料が高い。税込1.1%。プラスETFの信託報酬も0.08%から0.13%追加でかかる。ETFの信託報酬とウェルスナビの手数料1.1%を比べてみると一目瞭然だが、その差13倍。
ウェルスナビはやっぱちょっと手数料高くない?ちょっとはユーザーに還元してくれてもいいのになと思っちゃうよ。増えてはいるから文句は言えないけど…。
始めるタイミングでリターンに違いは出るけど、数年使ってればまあプラスになるんじゃないかな。でもウェルスナビがうまくいかなくなった時に俺にはどうしようもなくなる。それは困るから結局勉強して、結局ウェルスナビ使う必要ないんじゃないかという結論になりがちではある。
1年やそこらで騒ぐ納屋 5年10年やってダメなときだろ文句いうのは やり切ってもいないでリタイヤでやめた奴らがごちゃごちゃいうなや
7月からずっと運用してて1000-3000円を行ったり来たり。最適ポートフォリオとリバランス見るのに入れたけどこれは撤退して余剰資金全部つみたてNISAの方にぶち込んだ方がいいかもしれない。
積立NISAの他にも積立投資してますが、積立系は全部、満足のいく結果です。あと10〜15年は続けようと思ってますので、そん時どうなっているかが楽しみですよ。
私は2019年10月から、ウェルスナビで投資をスタートしました。投資も月日も早いですね。5年積立できたら次の目標は10年です。継続は力なりをモットーに、コツコツ投資がんばります♪(ノ)’∀`(ヾ)ー