昨年末S&P500が最高値を更新するなど、投資家からの注目が高まっている米国株。
これまで日本株だけに投資してきたが、これを機に米国株投資にも本腰を入れ始めたという方もいらっしゃるでしょう。
世界最大の株式市場でもある米国には、ダイヤの原石ともいえる未来有望な企業が数多く眠っています。
そんな"未来のGAFAMに取って代わる可能性を秘めた有望米国株"を見つけ出すべく、おすすめの米国株スクリーニングソフトを紹介。
更には、米国株 おすすめのスクリーニング条件や、証券会社が提供するスクリーニングサイトについても触れていきます。
また今回、これまで不完全と言われてきたスクリーニングソフトのデメリットを克服しつつある、最新の銘柄抽出システムについても言及しました。
目次
米国株 おすすめスクリーニング条件
続いては、誰でも出来る米国株 おすすめのスクリーニング条件を紹介します。
人によって選定条件は異なるのですが、今回は代表的な5つの指標に絞ってお伝えしていくので、参考にしていただければと思います。
※計算式【1株あたり純利益(EPS) = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数】
米国株のスクリーニングおいては、このEPSが重要な財務指標として見られます。
その理由が、米国企業の中には売上や営業利益を伸ばしながらも、借金を抱えている赤字企業があるからです。
そういった企業は売上だけ見ると成長しているが、当然純利益は増加していません。
逆に当期純利益が毎期成長していれば、それは企業として成長していることの証明になります。
そして、企業の業績とEPSはセットで成長しているというケースも多いことから、米国株においては1株あたり純利益(EPS)が重要な指標と言われています。
米国株のスクリーニングでは、EPSが成長している企業を選ぶのがおすすめです。
このROEの数値が高ければ高いほど株価も上がりやすいと言われており、一般的には10%以上が優良企業の目安とされています。
※計算式【自己資本利益率(ROE) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100】
ただ注意点としては、負債の額大きいとROEの数値も大きくなる傾向にあります。
なので、スクリーニングの際は先ほど紹介した1株あたり純利益(EPS)といった指標なども交えた分析が必要です。
※計算式【売上高成長率 = (当期売上高-前期売上高) ÷ 前期売上高】
売上高成長率の目安は日本株だと5%前後と言われていますが、米国株ならば10%は欲しいところ。
米国株の魅力は、成長性の高さと成長スピードですからね。
売上高が毎期成長している米国企業は、おすすめの投資先と言えるでしょう。
簡単に言うと、営業利益率は”本業でどれだけ儲かってるか”を表す指標です。
※計算式【営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100%】
つまり、営業利益率が高いと本業が好調であることを意味し、反対に低い場合は不調ということになります。
一般的に営業利益率は5%あれば優良企業といわれていますが、米国株をスクリーニングするなら10%以上の企業を選ぶことをおすすめします。
・流動資産:1年以内に現金化できる資産
・流動負債:1年以内に返済すべき負債
※計算式【流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100%】
つまりは、1年以内に現金化できる資産がどれくらいあるかがわかります。
そして、流動比率は一般的に200%以上あることが望ましいとされています。
過去の検証でも、総資産250億、最強の兼業投資家として有名な『五味大輔』氏も、銘柄選びの際にはキャッシュリッチな企業を選んでいる傾向が見受けられました。
コロナショックのような有事の際には、キャッシュが少ない企業が倒産することは珍しくありません。
いざというときの現金、銘柄を選ぶ際はキャッシュリッチ企業の米国株をスクリーニングするのがおすすめです。
以上が、誰でも出来る米国株 おすすめのスクリーニング条件5選になります。
この他にも、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)など、人によって条件は変わってきますので、上記5選は一つの目安として参考にしてもらえれば幸いです。
また中長期で米国株の運用を検討している方は、これから紹介する『中長期投資家におすすめの米国株スクリーニング条件』もおすすめです。
中長期投資家におすすめの米国株スクリーニング条件
米国株(個別株)に中長期で投資を検討しているという方。
前述した、米国株 おすすめのスクリーニング条件と併せて、以下の3つの条件を加えてみてください。
増配している期間については、だいたい10年前後を目安にすると良いかと。
先日、『日本株 米国株 どっちがおすすめ』か検証した際にも紹介したんですが、米国企業には長期間にわたり増配を続ける企業が多数存在します。
その中には60年以上に渡り増配を続ける企業も↓
▼連続増配年数ランキング(米国株)
引用元:
投資の森
配当が高くなれば、それだけ投資家からの注目も高まります。
配当利回りが上昇し、投資家の買い意欲が促進すれば株価も上昇します。
中長期で米国株の運用を検討している方は、スクリーニング条件に連続増配企業を加えることをおすすめします。
「英語力・知識ゼロから始める! 【エル式】 米国株投資で1億円」の著者『エル(L)』氏も、米国株を選ぶうえで情報の入手難度を1つの指標として挙げていました。
例えばですが、GAFAM(Google・Apple・Facebook・Amazon・Microsoft)は、日本人でもほとんどの方が知ってる米国企業でしょう。
こういった著名企業の情報は日本でも比較的入手が簡単です。
英語がに苦手意識がある方は、日本にも都度情報が入ってくる有名米国企業をスクリーニングするのがおすすめです。
聞いたことないサービスではなく、自分が普段から利用してる製品を取り扱ってる企業へ投資をするべきだということですね。
女性であれば普段使ってる化粧品を製造・販売する会社、男性であれば普段使ってるゴルフクラブの製造・販売をする会社といった感じですかね。
英語に自信がない方や米国株初心者の方は、自分が理解できないビジネスをしている会社への投資は見送ったほうが無難です。
また最近は男性投資家だけでなく、『女性投資家』も米国株投資を始める方が増えてきているようです。
米国株投資を始める際はやみくもに投資するのではなく、スクリーニングツールなどを有効活用し、勝ちを積み上げていっていただければと思います。
▼著名な米国株系インフルエンサー
・東大卒の米国株投資家『東大バフェット』
・じっちゃまの愛称で人気の『広瀬隆雄』
・米株でFIRE達成?『ライオン兄さん』
【証券会社】米国株 おすすめスクリーニングサイト2選
証券会社が提供する、おすすめの米国株スクリーニングサイトを2つご紹介します。
コンセンサスとは、おすすめのスクリーニング条件でお伝えした『1株あたり純利益(EPS)』や配当といった企業の業績に対する”市場予測”を表したもの。
テクニカル分析は、過去のチャートからトレンドやパターンを分析し、今後の株価、為替動向を予想するものです。
ファンダメンタル・テクニカルを含む、豊富なスクリーニング条件を組み合わせられるのが、SBI証券が提供する『米国株スクリーナー』の特徴でもあります。
そうは言っても、米国株投資初心者が複数の検索条件を組み合わせるのは困難です。
そのため、条件の入力方法に困った方向けに「SBI証券おすすめスクリーナー」として、以下の5つの項目が用意されています。
▼SBI証券おすすめスクリーナー
・大型優良株
・割安優良株
・値上がり追求型
・好成長型
・好配当銘柄
引用元:SBI
気になる項目を選ぶだけで、ワンタッチでスクリーニング条件が表示されます。
これまでスクリーニングサイトを一度も使ったことがないという方にとっては、安心の機能ですね。
SBI証券の口座をお持ちの方は、スクリーニング条件を変えながら、どんな銘柄が抽出されるか見てみると良いかと思います。
そんな銘柄スカウター(米国株)おススメの機能は全部で4つ。
▼銘柄スカウター(米国株)おススメの機能4選
1.過去10期以上の企業業績グラフ
2.10年スクリーニング
3.四半期業績推移
4.年間配当・四半期配当
引用元:マネックス証券
この中でも、1.の過去10期以上の企業業績をグラフで見れる機能は銘柄スカウター(米国株)ならではです。
▼過去10期以上の企業業績グラフ
引用元:マネックス証券
まず見やすいのと、売上高や営業利益といった業績について、2007年のリーマンショック前から今に渡ってのデータが見れるのはいいですね。
前期比の増減率や長期的に成長している銘柄かを見る指標としては役立ちそうです。
そして、米国株のスクリーニング機能としておすすめなのは2.の10年スクリーニングです。
▼10年スクリーニング
引用元:マネックス証券
10年スクリーニングは、過去10年間の業績を対象にしたスクリーニングが可能です。
▼スクリーニング可能な指標
・増収回数
・増益回数
・平均増収率
・平均増益率
・平均利益率etc
米国のグロース株(成長株)への投資を検討している方には、この10年スクリーニング機能はおすすめです。
ただ銘柄スカウター(米国株)の利用には、マネックス証券の証券総合取引口座の開設に加え、外国株取引口座の開設が必要であることは留意しておきましょう。
SBIとマネックス証券の口座がなくても使えるスクリーニングサイト
証券会社のスクリーニングサイトについて紹介してきましたが、SBIやマネックス証券の口座を持っていないという方もいらっしゃるかと思います。
そんな方でも使える米国株のスクリーニングサイトがあります。
それが『finviz.com(フィンビズ)』です。
finviz.com(フィンビズ)は証券口座がなくても利用が可能で、米国株のスクリーニング機能が充実しています。
英語サイトではありますが、GoogleChromeを使えば翻訳も簡単に出来るので困ることはないでしょう。
finviz.com(フィンビズ)もSBIの米国株スクリーナーと同様に、テクニカル・ファンダメンタルそれぞれでスクリーニングが可能です。
使い方も簡単なので、証券口座を持ってないがスクリーニングサイトを使ってみたいという方にはfinviz.com(フィンビズ)がおすすめです。
余談ですが、2022年3月時点では楽天証券で米国株のスクリーニングは出来ません。
近い将来、楽天証券も米国株のスクリーニング機能を充実させてくるでしょうね。
実装された場合は追記しますので、情報をお持ちの方は口コミ欄から教えていただければ幸いです。
【注意!】スクリーニングはあくまで銘柄の選別
証券会社が提供するおすすめのスクリーニングツールについて紹介してきましたが、ここで1つ注意点をお伝えしておきます。
それは、あくまでもスクリーニングは銘柄の選別作業だということ。
スクリーニングが完了してからが本当の銘柄選びです。
当然ながらスクリーニングをかけたとき、条件に該当する銘柄は1つとは限りません。
条件を絞りに絞れば選別される銘柄を減らすことは可能ですが、大切なことはスクリーニングされた後、その銘柄をより深く分析することです。
最低でも株価チャート、業績、その企業がどんなビジネスモデルか、成長は期待できるかを改めてチェックすることをおすすめします。
また近年SNSの普及を受け、投資におけるSNSとの関わり方が変わりつつあります。
TwitterやYoutubeでは情報発信を行う投資インフルエンサーが増え、その情報を頼りに売買を行う個人投資家も少なくありません。
記憶に新しいのが、米国で2021年1月下旬に起きた『ゲームストップ騒動』です。
この騒動は、SNSをきっかけに共闘した個人投資家がプロのヘッジファンドを打ち負かすことに成功したとして大きな話題を集めました。
構図としては、ゲームストップ株を空売りしていた大手ヘッジファンド VS 大量の買い注文を入れた個人投資家群といった形です。
最終的に、同社株を空売りしていた大手ヘッジファンドのメルビン・キャピタルが推定で45億ドル(約4,759億円)もの損失を被りました。
つまり、テクニカル・ファンダメンタル分析と同様、ないしはそれ以上に”SNS上にある情報というのが重要である”ことを証明した出来事と言えるわけです。
改めて言いますが、スクリーニングが完了してからが銘柄選びの本番です。
スクリーニングサイトは有能ですが完璧ではありません。
『日本株 米国株 どっち』に投資するにも、大切なことはスクリーニングサイトの強みを有効活用していくことです。
イーロンマスクのTwitter買収
また株式市場に新しい風が吹きそうですね♪
株はじめてから1年半、ずっとS&P500しか買ってこなかったけど個別株やってみようかなって思ったら何やっていいかわからん(笑 銘柄選ぶとか正直個別株ってめんどうだよね。でもめんどうでもみんなやってるってことはそれだけ儲かるってことなんだろうけど。。
米国株ブームに乗っかる愚か者どもめ。日本人なら日本株を買え!
ここでおすすめされてる米国株のスクリーニングAIはたしかに優秀。S&P500しかやってきてなかった自分には衝撃の連続でした。
finvizオススメですよ。英語サイトですけどグーグル翻訳使えば問題ないです!米国株スクリーニングで誰でも使えるツールの中では一番いいんじゃないかな?
米国株のスクリーニングサイトでテクニカル分析が強いところってありますか?
みんなは米国株のスクリーニングするのにPERやPBRはどれくらいに設定してる?日本株やるときは変えてる?最近株瞑想してので教えて!