昨今では『米国株ブーム』の影響もあってか、日本株だけでなく米国株にも投資する人が増えています。
投資家の中には日本株と米国株、どっちに投資すべきか悩んでいるという方もいらっしゃるでしょう。
結論から言って、単純に株価指数である日経平均株価とS&P500を比較すれば、米国株に利があることは明らかです。
ただここで1つお伝えしておくと、これはあくまでインデックスの話で、個別株で見ると日本株も決して負けてはいません。
そこで今回は日本株と米国株の違いを比較検証し、双方のメリット・デメリットを明らかにします。
目次
日本株と米国株 どっちがおすすめか?
日本株と米国株、どっちに投資するのがベターなのか。
双方の違いを6つの検証ポイントに分けてみていきます。
1.株価推移
まず、米国株が注目される背景にはこれまでの株価推移が関係しています。過去30年の長期のチャートを見ても、一時のアップダウンはあるにしても、S&P500は大きく伸び続けています。
▼日経225とS&P500
もし仮にS&P500を30年間持ち続けていたら、それだけで資産は30倍以上。それに対して日本株(日経225)は‥言うまでもないという感じですね。
特に2020年のコロナショック以降、S&P500は上場来高値を更新するなど、高いパフォーマンスであることがわかります。
2.GAFAMを始めとする世界的IT企業
GAFAMとは、(Google・Apple・Facebook・Amazon・Microsoft)の頭文字を取った呼び名のことです。この5社はいずれも米国IT企業の雄で、世界市場でも圧倒的な存在感を誇ります。
そしてこのGAFAMを含むIT企業の急成長が、米国株全体を大きく引き上げてきたことは確かです。
このような将来有望なIT企業が生まれ、成長する土壌があり、その恩恵を受けられるのは米国株ならではのメリットと言えます。
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3.株主優先主義
米国では昔から「会社は株主のものであり、株主の利益を最大化するために経営されるべきである。」と考えが根強くあります。日本で企業が誰のものかと聞けば、ほとんどの場合「経営者やそこで働く従業員」と答えるでしょう。
しかし、米国で同じ質問をすると十中八九「企業は株主のもの」と返ってきます。
この株主の利益を最大化するべきと考える資本主義があるからこそ、配当や自社株買いには積極的です。
日本では考えられませんが、米国企業には自己資本比率を減らしてでも配当や自己株式取得を行う傾向があり、その結果、債務超過にまで陥るケースもあったりします。
そうならないために求められるのは、自社の利益拡大と成長です。
そのため様々なアイデアや工夫を施すことで更なる成長に繋がる仕組みが米国企業には整っていると言えます。
4.単元数
日本でもミニ株・ワン株といった1株単位で購入できるサービスはあるものの、基本的には100株単位での購入が一般的です。それに対し、米国株は1株単位での購入が可能なため、日本株よりも元本が少なく始められるという特徴があります。
▼日本と米国の購入株数比較
APPLEを含む、GAFAMのような世界的に有名な企業の株は1株当たり1万円以上するものも少なくありません。
もし仮にAPPLEが日本企業だった場合には、最低180万円以上の運用資金が必要になります。
ただ米国株では1株から購入が可能なので、1万円台から投資が可能です。
また有名企業以外にも、今後急成長が期待できそうな業界を見つけて先行投資しておくのも良いでしょう。
日本株で少額で投資を始めたいという方は『100円以下の株』や『低位株』に投資してみるのもありでしょう。
低位株の中には、数か月で株価が2倍・3倍に化けるものもあるので、一部資金で運用してみるのも非常に面白いと思います。
5.連続増配企業
連続増配企業とは、その名の通り『増配を続けている企業』のことを指します。企業が得た利益を株主に還元する『配当』ですが、長期間にわたり増配を続けることは簡単なことではありません。
米国株投資でFIREを実現した『エル(L)』さんも、銘柄選びの基準に「10年以上にわたり増配した実績がある企業」をあげています。
ただ驚くことに、米国企業には50年以上(2022年2月)に渡り、増配を続ける企業が34社も存在するのです。
更にその中の上位9社は、60年以上増配を続けています。
▼連続増配年数ランキング(米国株)
引用元:
投資の森
これに対して日本はというと、花王の31年が最大です。
▼連続増配年数ランキング(日本株)
引用元:
ダイヤモンドZAI
6.時価総額推移
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、世界企業の時価総額ランキングトップ10のうち、8社(2022年1月時点)を米国企業が占めています。▼時価総額推移(全世界)
引用元:
Think 180 around
こう見ても、米国企業の強さがわかりますね。
GAFAMを始め、投資の神様『ウォーレンバフェット』の投資持株会社のバークシャーハサウェイなどが確認できます。
日本企業はというと、トップ50でみても30位に『トヨタ自動車』が入っているのみという状況です。
経済全体の成長や世界を代表する企業の存在など、ここまで見た限りでは米国株に分があるかなという感じですね。
米国株投資をするうえで注意すべきポイント4選
日本株以上の魅力があるといっても過言ではない米国株ですが、注意すべきポイントが4つあります。
そのうちの1つ目が為替の変動による損益に対する影響です。
1.為替の影響
為替に関しては、良くも悪くも損益に影響を及ぼします。まず日本円と米ドルの交換レートのことを為替レート(割合)と呼びます。
皆さんの中にも、海外に行かれたときに日本円を海外のお金に変換した経験がある方がいらっしゃるかと思います。
例えば1万円分の日本円をドルに変換するとした場合。
1ドル=100円の場合は100ドル受け取れるのに対して、1ドル=110円のときではを91ドルしか受け取ることが出来ません。
この為替レートは常に変動しており、日本円を米ドルに、米ドルを日本円に交換するタイミングによっては、為替差益が生じることがあります。
それを米国株投資に当てはめて考えたとき。
例えば、1ドル=100円の時に1万円で100ドル相当の米国株に投資したとします。
その後円高が進み、1ドル=80円になったタイミングで米国株を売却して日本円で受け取ると、8,000円になります。
▼為替の変動による損益への影響
これはあくまで株価が変動していなかった場合ですが、結果的に2,000円を為替差損として失うことになるわけです。
米国株投資をするにあたっては、株価だけでなく為替の変動にも目を向けておく必要があります。
ただ逆も然りで、円高のタイミングで米国株を始め、その後円安が進んだ場合には為替差益を得やすくなります。
なので米国株投資をこれからスタートしてみようと考えている方は、為替の変動も含め、タイミングの見極めが重要です。
2.言語の違い
米国株投資を始めるうえで英語が読めるかどうかは正直それほど関係はないと言えるでしょう。実際に日本のネット証券ならすべて日本語だけで購入・取引が可能です。
ただ米国株投資で将来のGAFAMのような隠れた有望企業を探すとなると、英語が出来るか出来ないかは大きな差となります。
海外のETFを買うくらいなら問題ないですが、より深く踏み込んで米国株投資をするとなると厳しいのが現状です。
3.情報の取得が日本株と比べて困難
言語の違いとも重なるのですが、日本企業であれば「どんなビジネスをしているか」「どんな社風か」といった情報も、調べればだいたい理解することが可能です。また実際に購入を検討している企業の製品やサービスに直接触れることも、日本にいれば不可能ではありません。
しかし、米国株の場合はそうとはいきません。
そのため、企業の決算情報やIR、株価チャートなどから判断する必要が出てくることは留意しておく必要があります。
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4.二重課税に注意
米国株投資を始めてから、この二重課税制度について知ったという方も少なくないでしょう。まず米国株が高値で売れた場合の売却益は、米国内では非課税です。
そのため、日本国内で20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%+住民税5%)が課税されます。
その一方で、保有する株の配当金や分配金による配当益は、米国内の10%にプラスして、更に日本国内の20.315%、合わせて30%以上の二重課税が生じます。
▼米国株投資でかかる税金
株式投資の利益が年間20万円以下なら確定申告が不要の申告不要制度はあります。
しかし、それ以上の利益があって何も対策をしなかった場合、配当益の3割が税金として取られてしまいます。
確定申告をすれば、米国課税分の10%を還付金として受け取ることは可能です。
ただ全額とはいかないので配当益を狙って米国株投資をする場合は、多少税金を多く取られる覚悟はしておくと良いでしょう。
まあ私個人としては、せっかく米国株に投資するならば未来のGAFAMに取って代わるような隠れ有望株に投資したいですけどね。
S&P500など、長期にわたり上昇を続けていますが「今後10年先・20年も同じ動きをするとは限らない」ですからね。
今の経済音痴な総理ではなく、有能な人間が総理の席に座り日本経済を活性化させれば日経平均が4万円を超えるなんて日も来るやもしれません。
正直先のことは誰にもわからないので、日本株と米国株どっちに投資すべきか悩んでいるならばリスクヘッジも含めて、双方の株式を保有しておくことをお勧めします。
実際に日本株からも米国株の上昇と引けを取らない大化け株がいくつも誕生していますからね。
株価上昇率から分かる日本株も負けてないとい事実
これまで米国株メインで話を進めてきましたが、ここからは日本株の魅力についても簡単に触れておきます。
S&P500を始め株価指数においては、日本は米国に劣っていると考えて間違いないかと思います。
しかし、個別株でみた場合は別の話で、日本株も決して引けを取りません。
実際にコロナショックが起こった2020年には、株価20倍を突破したテラ(2191)を始め、計15もの銘柄がテンバガーを達成しました。
▼2020年の国内テンバガー株(15選)
・テラ(2191) 株価↑23.6倍
・BASE(4477) 株価↑22.3倍
・ダントーHD(5337) 株価↑18.4倍
・すららネット(3998) 株価↑13.7倍
・不二硝子(5212) 株価↑12.4倍
・ケアネット(2150) 株価↑12.0倍
・サイバーリンクス(3683) 株価↑11.8倍
・プロルート(8256) 株価↑11.5倍
・不二精機(6400) 株価↑11.1倍
・チェンジ(3962) 株価↑10.9倍
・Jストリーム(4308) 株価↑10.7倍
・ベガコーポ(3542) 株価↑10.7倍
・クレアHD(1757) 株価↑10.5倍
・GMO-GS(3788) 株価↑10.3倍
・松屋R&D(7317) 株価↑10.3倍
上記15銘柄に共通していた点としては、新興市場の銘柄で株価500円以下の低位株だったということ。
その他にも、新型コロナの関連テーマ株。そして、増収増益予想または黒字転換した銘柄だったという点です。
コロナショックにより多くの投資家が株式市場から一度手を引いたわけですが、テンバガーを達成するような大化け株は有事のときこそ生まれやすいと言われています。
リスクヘッジだけじゃない日米双方の株式投資
日本株と米国株、どっちがおすすめかについて検証を行ってきましたが、結論としては株価推移や経済全体の成長を考えると米国株に分があると言えそうです。
▼著名米国株投資家3選
・東大卒の米国株投資家『東大バフェット』
・元フォーブスTOP20『竹村尚子』
・米株でFIRE達成?『ライオン兄さん』
ただ言語の違いなども含め、米国の市場に関する情報をリアルタイムで収集するのはなかなか困難でもあります。
そこで、日本株と米国株のデメリットを解消しつつ、双方のメリットを手にする方法を考えてみるというのはいかがでしょう。
実際に、日本株と米国株は昔から相関関係があり、どっちかではなく双方に投資するメリットも少なくありません。
日本株と合わせて米国株への投資を検討し、保有比率の見直しをしてみるといいかと思います。
この2年くらいずっと米国株に投資してきたけど、ここにきて日本株も面白くなってきたから少しお金入れてみようかな~
自分はエミンユルマズのファンなので彼の言葉を信じて日本株一本でやってます。米国株のほうがいい気はするけど、これ以上ポートフォリオ増やすのもな‥
自分はもともとは日本株メインでしたが今は米国株をメインで7対3くらいの比率でやってます。米国株はS&P500、日本株はメタバース関連の株をいくつか保有してる感じです。
日本株も米国株も今日は少し戻してきましたね。さて、FOMCがどうなるか注目ですな~
危なかった~確定申告無事に済みました~株の税金は今年が初めてだったのでいろいろ不安でしたが相談窓口でいろいろ丁寧に教えてもらえたおかげで何とかなりました。来年もプラスな気持ちで確定申告いきたいな。
ここにきて自分のポートフォリオ、米株を日本株がアウトパフォームし始めた。ここからはしばらく日本株でも買い漁ろうかな。
自分はここの記事でもあるように、個別株は日本株、米国株はVOOとVTIで分散して投資してます。仮想通貨からは資金を撤退させたので、その分も今年は株に回す予定です。
日本株と米国株どっちが好きかって言われたら当然米株でしょ。VTI買っておけば間違いないよ。