「テーマ株は儲からない」そんなイメージとは裏腹に、世の中にはテーマ株で大きな利益を得た投資家も少なくありません。
最近では、証券会社を始め複数の金融機関がテーマ株に特化したサービスやツールの開発を行うなど、テーマ株投資は今注目を集める投資法です。
そもそも、なぜ今になって各社テーマ株に関連するサービスに力を入れ始めたのか?
それは"テーマ株の魅力に気づき始めた投資家が増えてきた"ことが関係していると、管理人は考えています。
実際、旬を迎える直前のテーマ株に先行投資していたことで「1000万円以上の資産を1年足らずで手にした」投資家もいるほど。
そんな魅力満載のテーマ株がなぜ「儲からない」と言われるのか、その理由を解き明かすべく、テーマ株の特徴からメリット・デメリットまで隈なく検証。
すると、テーマ株で"儲けている人とそうでない人の違い"が明らかになりました。
目次
なぜテーマ株は「儲からない」と言われるのか?
テーマ株が儲からないと言われる理由の1つに、テーマ株の特徴でもある値動きのスピードが速いことが関係しています。
最近では、ソニー(6758)や任天堂(7974)といったメタバース関連、東京エレクトロン(8035)などの半導体関連といったテーマで注目を集めています。
その他にも、DX分野への注力などが奏功し、22年3月期の経常利益をすでに3回も上方修正したグローバルウェイ(3936)は、2021年の値上がり率トップの銘柄です。
テーマ株は短期間で大幅な株価上昇が期待できる反面、ブームが去ると値下がるスピードも速いのが特徴。
例えばグローバルウェイは、2021年7月時点で『株価100円以下の株』でした。
▼グローバルウェイの株価チャート
引用元:
invest-jp
それが4ヶ月後の11月初頭には株価2,000円を突破。ただその後、12月30日の大納会では株価300円代にまで下落しています。
株価上昇前の7月前後でグローバルウェイを購入し、11月の高値付近で売り抜けた投資家は莫大な利益を手にしたことでしょう。
その一方で、11月の高値で買ったユーザーは1ヶ月で大きな含み損を抱えることに。
このように、株価上昇の波にうまく乗れるか否かで運用成果が大きく変動するのがテーマ株なのです。
これはテーマ株に限ったことではないですが、銘柄選定、そして売買タイミングの見極めは運用成果に大きな影響を与えます。
テーマ株の妙味を味わえていない投資家の多くは、廃りかけたテーマを後追いしてしまっていることが多いです。
もうしかすると、そういった方々の口コミや評判が「テーマ株=儲からない」という誤ったイメージを作り出してしまったのかもしれません。
テーマ株が儲からないは幻想?旬先取りで10倍株をゲット!
値動きが激しいテーマ株ですが、”これから流行るテーマを予測”することで、儲からないから儲かるテーマ株投資へとステップアップが期待出来ます。
上手くすれば、株価10倍のテンバガーを掴むことも不可能ではありません。
例えば、2021年の値上がり率2位だったFRONTEO(2158)は、AI関連のテーマ株。
11月15日に同社のリーガルテックAI事業が好調で22年3月期の経常利益を従来予想の10.5億円→17億円に上方修正、期末一括配当も従来計画の5円→7円に増額修正したことが好感され2日連続のストップ高。
また、11月24日に医療分野や企業向けAI製品の拡充により2025年度に売上高300億円、営業利益60億円とする意欲的な成長イメージを示した「事業計画及び成長可能性に関する事項」を公表したことも記憶に新しいですね。
こうしたテーマ株の恩恵を最大限受けるためには、儲かるテーマを知るのと同時に、儲からないテーマを掴まないことも大切です。
▼2023年の注目テーマ
・もし消費税増税したら ▶ 増税で上がる株
失敗しないテーマ株の選び方
上記で紹介したような短期間で大幅な株価上昇が期待できるテーマ株に投資するには、これから流行るテーマを予測する必要があります。
そのためには、流行・トレンドを知っておくことが大切です。
例えば最新の注目テーマを知る方法としては、株探の人気テーマ【ベスト30】などをチェックするのも有りでしょう。
▼注目テーマを知る方法
引用元:
株探
ただ一概に注目テーマと言っても、そのジャンルや市場規模まで様々です。
今注目されているからといって、この先もトレンドが続くかどうかはテーマランキングを見ただけではわかりませんからね。
テーマ株で失敗しないためにも、投資先企業の業績や将来性などを把握しておくことが大切です。
その理由として、昨年大幅に株価を伸ばした銘柄の傾向を見るに、テーマ株として注目された以外にも、好決算や成長が期待される企業が多く並んでいたためです。
例えば、海運株大手3社が昨年の株価上昇ランキングでトップ50位以内に全て入っていることがその象徴と言えます。
▼2021年の海運株大手3社の順位
日本郵船(9101):7位
川崎汽船(9107):15位
商船三井(9104):37位
新型コロナの感染リスクが低減し、経済活動の正常化が進んだことで、グローバル物流の需要が拡大し、コンテナ船市況が高騰しました。
また、3社のコンテナ船事業を統合した持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスの業績が好調だったことも好感。
業績と配当を増額したことで、3社それぞれの大幅な株価上昇に繋がったと言えます。
このことからもわかるように、テーマ株で上手く儲けられている人は、最新のトレンドに敏感に反応し、先を見越した先行投資している人と言えるでしょう。
そうは言っても、流行を常に追えるほど、世の個人投資家は暇じゃありません。
投資にはそれほど時間と労力はかけられない、そういった悩みを解決するためにも、最近では多くの会社がテーマ株専門のサービスを展開しています。
テーマ株選びに役立つツール
テーマ株に特化したサービスは主に以下の3つです。
もともとはS株Now!という名称だったテーマキラーですが、気になるテーマを選ぶだけで、SBI証券が吟味した最適な10社を自動的にリストアップしてくれます。
これまでテーマ株には手を出してこなかった人や投資を始めたばかりの方から一定の評価を集めるテーマキラー。
NISA講座にも対応しているので、これからテーマ株投資を始めてみたいという方は、一度目を通してみると良いでしょう。
> > > テーマキラーの評判 を見る
『半導体』や『NFT』といった気になるテーマを選ぶだけで、1万円台から投資が可能なFOLIO(フォリオ)。
上記で紹介したテーマキラーとよく似た特徴をもっていますが、異なる点でいうとNISAに対応していないというところ。
そのため、非課税制度を活用しながらテーマ投資がしたいという方には向かないサービスかもしれません。
ユーザーからの口コミ評価が気になるという方は、個別の検証記事をご覧ください。
> > > FOLIO(フォリオ) テーマ投資の評判 を見る
これから来るテーマを知るうえで、今回紹介したような各会社が提供するスクリーニングツールなどを活用するのも効果的です。
株式投資は情報戦ですからね。使えるものはどんどん活用していきましょう。
2022年の注目テーマ【3選】
ここで簡単にですが、2022年注目されるテーマを紹介します。
その中でも日本でも今後注目されていくであろうと言われているのが、癌やコロナの治療薬などのバイオ医薬品。
新たな技術による医薬品は、主に創薬ベンチャー企業から生み出されます。
革新的な創薬技術やそれを利用した新薬開発は、海外だけでなく日本の創薬ベンチャーも奮闘しています。
例えば、がん領域に特化した創薬ベンチャー企業ナノキャリアは、独自のDDS技術(薬物送達技術)を活用し、mRNA医薬、核酸医薬、抗がん剤などの開発を行っています。
その中でもmRNA医薬は変形性膝関節症の治療薬の開発を進めており、2024年中の治験開始が計画されています。
また海外から導入したがん治療用の遺伝子治療薬の第3相試験(臨床試験の最終段階)も実施中で、結果次第では2022年の承認申請の可能性もあるとのこと。
この他にも、タカラバイオやリボミックといった企業も新薬開発を行っています。
日本のバイオ関連企業が癌やウイルス性疾患、アレルギー性疾患に関する画期的な治療薬を生み出していけば、今後ますます注目度は高まることでしょう。
その流れは2022年より一層大きくなるとみて間違いないでしょう。
これまで欧州が先行していたEVに関しても、日本や米国においてEVへの補助金が大幅に引き上げられました。
その影響もあって、自動車メーカー各社がこぞって電動化比率目標の達成を前倒しするなど、対応を加速させています。
また、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーへの投資も世界各国で拡大するなど、脱炭素化に向けての動きはより一層高まっています。
矢野経済研究所の調査によると、2021年における脱炭素化の国内市場規模は7,250億円を見込み、さらに2050年には3兆9,850億円まで拡大するとの予想をしています。
中長期的に見ても、成長が期待できる脱炭素銘柄に投資するのは理にかなっていると言えるでしょう。
▼脱炭素関連銘柄の代表格
トヨタ自動車(7203):EV関連株
レノバ(9519):洋上風力発電関連株
三菱化工機(6331):水素エネルギー関連株
日揮ホールディングス(1963):アンモニア関連株
三菱重工業(7011):CCSの関連銘柄
インフレとは、日用品やサービスの値段が上がることを言います。
このインフレ、「物価が上がる」というマイナスイメージがある一方で、株式市場にとってはプラスの一面も持っています。
何故なら、株そのものがインフレに強い資産と言われているから。
株式以外でも、不動産や資源など「実物資産」はインフレに強いと言われており、2022年はこれらの関連銘柄への物色が期待されます。
しかも、新型コロナウイルス対策としてこの2年ほど、世界各国の銀行がお金をばらまいたこともインフレを後押しする形になっています。
今流行しているオミクロン株がピークを越え、終息が見えてくれば「リベンジ消費」も期待できます。
また自民党は今年の参議院選挙を意識してか、産業界に賃上げを要望しています。
このように、インフレに向かう条件が揃いつつある今、早いタイミングでインフレ関連銘柄へ目を向けておくといいかもしれません。
儲からないから「儲かるテーマ株投資」へ
証券会社を始め、各社がテーマ株に関連するサービスを次々にリリースする昨今。
「テーマ株=儲からない」という概念は、過去の遺物と言えるかもしれません。
新しいテーマは市況の良し悪しに関係なく、日々誕生しています。
過去を見返しても、新型コロナウイルスが発生したことで、ワクチンや巣籠りといったテーマへと資金が流れたのは記憶に新しいですよね。
実際に、2020年にはダブルテンバガーを達成したテラ(2191)を始め、多くの10倍超え銘柄が生まれました。
今起きてる事象から、近い将来注目を集めるセクターを予測する。
テーマ株投資成功の秘訣は、こうした世の中の流れにいち早く気づけるかです。
儲からないから儲かるテーマ株投資へ。
次なるテラを掴むチャンスがこの銘柄抽出AIには眠っているかもしれません。
銀行・保険あたりかな今は。海運とかは下落が目立つね。
メタバース関連が下がったけど決算で赤が出ることは予想出来てたことでしょ。そもそもで短期的なものではなく先を見据えたものだし。
脱炭素関連とかは今のうちに仕込んでおけば10年20年したら化ける可能性は大いにあるでしょ。イーロンマスクとかジェフベゾフとか世界の大富豪たちも投資してるみたいだし、有望テーマさえ抑えておけばしっかり利益獲得が狙えると僕は思いますけどね。
でも確かに一昔前まではテーマ株投資って儲からないイメージあったな。まあテーマ株だろうが材料株だろうがけっきょくは投資する銘柄いいのが選べてるかだよ。