株ホームランは、株-1グランプリで2011年から3年連続でグランドチャンピオンになった「西村剛」さんが運営する投資助言サービスです。
販売元はシステムトレードソフトの販売や投資スクールの運営など、多岐にわたるサービスを展開するフェアトレード株式会社。
その中でも投資助言サービスに特化しているのが、個別株の推奨などを行っているフェアトレード投資戦略パートナーズです。
ファンダメンタル分析とシステムトレードを組み合わせることで、最重要銘柄を見つけ出してくれるそうですが、いったいどのような銘柄が推奨されているのか。
株ホームランの核ともいえる、西村剛さんの投資戦略を掘り下げるとともに、同投資顧問会社の銘柄分析法を紐解いていきます。
目次
株ホームランではどんな銘柄がもらえるのか?
最重要銘柄だけを厳選配信すると強気な広告で集客を行うフェアトレード株式会社。
同社の投資助言サービス「株ホームラン」では、どのような銘柄の提供が期待できるのでしょうか?
同投資顧問のサービス内容を見てみると、「割安株」への投資を推奨していることがわかりました。
▼株ホームランの推奨銘柄の特徴
『企業の収益力、資産価値などから算出される投資価値に比べ、株価が割安であると判断される推奨銘柄の選択を行います。推奨銘柄を大型株式に限定せず、新興市場の銘柄も含め、月 1 回以上の頻度にて投資助言(推奨銘柄、売買の別、時期についての助言)メールを配信します。』
引用元:フェアトレード投資戦略パートナーズ
割安株とは、企業価値が評価されておらず、その価値に比べて低い価格で市場に出回っている株のことを指します。
今後価値が出るという意味で別名「バリュー株」とも呼ばれている割安株ですが、主なメリットは以下の2つ。
▼割安株のメリット
1.投資額を抑えることが出来る
2.元の価格が低い株を買うため、値下がりによる損益が少ない
投資初心者でも始めやすい投資手法で、投資の神様と言われる米国の投資家ウォーレン・バフェットの投資スタイルでもあります。
ただデメリットもあり、割安な株は見つけ出すことが非常に難しいということに加え、利益を出すまでに時間がかかると言われています。
株価が安いというだけの理由で割安株を買い、結果的に投資資金を塩漬けさせてしまったというのはよくある失敗例でもあります。
銘柄の分析が全てといっても過言ではないほど、本当の意味で企業価値の高い銘柄を選べるかが、バリュー投資では重要なフィーを占めます。
そんな同サイトの分析を担っているのが、代表兼分析者を務める西村剛さんです。
▼西村剛さんの経歴
『国内株式中小型株アナリスト兼ファンドマネージャーとして株式運用に携わる。』
引用元:フェアトレード投資戦略パートナーズ
西村さんの経歴とフェアトレード投資戦略パートナーズのサービス内容から考えるに、株ホームランでは中小型バリュー株が推奨される可能性が高いと言えそうです。
またトレード手法については、中長期での運用ではなく、1週間から1ヶ月前後で売買する短期トレードをメインとしているようです。
割安株と聞くと長期での運用イメージがありますが、企業分析にそれだけ自信があるということでしょうか。
具体的にどのような銘柄を過去に推奨されていたのか?
株ホームランの広告ページには、過去の投資実績が紹介されています。
▼過去の投資実績
2012年度:エイチーム(3662)
2012年度:丸善CHI(3159)
2013年度:ミクシィ(2121)
引用元:株ホームラン
この実績は、分析者の西村剛さんが投資戦略パートナーズで使われている分析手法と同じやり方で抽出した銘柄とあります。
株価2倍超えの銘柄を始め、短期間で株価が上昇した銘柄が紹介されています。
また、西村氏について深堀りしてみると、過去にYahoo!ファイナンスの株価予想を行っていたことも明らかに。
その中で同氏についてかなり残念な実績を発見してしました。
なんと過去に上場廃止になってしまったスカイマークの買い推奨をしていた模様‥
▼スカイマークの買い推奨
引用元:Yahoo!ファイナンス
結果は皆さんご存知ですよね。
西村氏を信じてスカイマークを買った人がどれだけいたのか‥
企業分析に自信があったとしても、経営破綻の可能性がある企業を買い推奨してしまっている点は擁護出来ません。
あともう一点気になるのは、推奨実績として紹介されている銘柄情報が10年近く前のものであるという点です。
過去に好成績を残した手法が今の相場でも通用するとは限りませんからね。
続いて、フェアトレード投資戦略パートナーズがどのような分析手法で銘柄の選定を行っているのか、その秘密に迫ります。
株ホームランの分析者[西村剛]の最強方程式
株ホームランでは、2つの異なる手法を使った分析によって急騰株候補株を厳選しているようです。
その手法が、企業分析とシステムトレードです。
株ホームランの広告には、西村剛さんの最強方程式のイメージ図が紹介されていました。
▼西村剛さんの最強方程式
参考:株ホームラン
まずは、市場の全銘柄をシステムトレードを使いスクリーニングするようですね。
システムトレードとは、長期間の株価データを分析し、その中から統計的に優位な売買ルールを見つけ出し、その売買ルールに従いトレードを繰り返していく手法です。
過去の傾向を踏まえ、株価上昇の可能性が高い銘柄の選別がここで行われます。
選別された銘柄を企業分析し、銘柄の予測精度を高めようというのが西村流の方程式のようです。
大元のフェアトレード株式会社では、検証ソフト「システムトレードの達人」の販売も行っています。
このシステムトレードの達人は、2000年代の初頭にシステムトレーダーとして注目を集めた斎藤正章氏が開発した株ソフトです。
その特徴は、売買ルールを設定 → そのルールが過去のデータと比較したときに優位性があるかを確認 → 優位性が高いルールに従って銘柄を売買するというもの。
フェアトレード投資戦略パートナーズでは、このシステムトレードの達人をプラットフォームとした分析が行われています。
株価はもとの古巣にかえるという格言があるように、株式市場には一定のサイクルが存在します。
過去の統計データを解析し、その中から優位性が高い銘柄を抽出するという考え方は、理にかなっていると言えるでしょう。
ただシステムトレードの達人の評判を調べると、こんなレビューを見つけました。
▼システムトレードの達人の口コミレビュー
『私も斉藤さんが作ったソフトということで期待してこのソフト買ったのですが、ハッキリ言って、検証くんのほうが使えるソフトだと思います。実装されてるテクニカル指標が少なすぎるし、売買指示機能も意味不明で、これでどうやって実トレードすればいいか分からないです。』
引用元:株システムトレードを語ろう!
このレビューを見る限り、株ソフトとしての優位性はあまり高くないのかもしれませんね。
また今は消えてしまっているようですが、西村剛さんは2020年の1月末にTwitterで「システムトレードの達人の販売終了」を予告するツイートをしていたようです。
▼システムトレードの達人が販売終了!?
引用元:西村剛@証券アナリスト
理由は定かではありませんが、口コミから察するに、システムトレードの達人の戦略が投資家受けしなかったということなのでしょう。
優位的なルール設定が出来るかどうか、システムトレードは使い手の知識レベルによって差が出やすいといった特徴があります。
つまりそれは、ルール次第で運用成績が大きく左右されるということでもあります。
投資家にとって本当の意味で魅力的なツールは、銘柄分析においての優位性だけでなく、使いこなせるという意味での優位性も含まれると私は考えています。
フェアトレード投資戦略パートナーズの料金プラン
続いて、株ホームランを販売する運営元のフェアトレード投資戦略パートナーズについて触れていきます。
サービス内容や料金については如何にまとめておきます。
◆フェアトレード投資戦略パートナーズの料金詳細
【株ホームラン】
料金:月額2,980円
契約期間:35日ごとの自動更新となります。
銘柄提供頻度:月に4回以上
退会について:契約満了の5営業日までに連絡必須
【会員区分ゴールド】
料金:月額10,800円
契約期間:6か月(※自動更新有)
銘柄提供頻度:月に1回以上
運用資産目安:300万円
退会について:契約満了の5営業日までに連絡必須
【会員区分サファイア】
料金:月額16,200円
契約期間:6か月(※自動更新有)
銘柄提供頻度:月に1回以上
運用資産目安:500万円
退会について:契約満了の5営業日までに連絡必須
【会員区分プラチナ】
料金:月額31,500円
契約期間:6か月(※自動更新有)
銘柄提供頻度:月に1回以上
運用資産目安:1,000万円
退会について:契約満了の5営業日までに連絡必須
この他、フェアトレード投資戦略パートナーズの公式サイト内で月に1回のペースで相場展望に関する簡単なコラムが配信されているようです。
ただ2021年3月を最後に更新が止まっている模様。
この他、システムトレードの無料セミナーも募集がされているようなので、気になる方は一度申し込んでみてはいかがでしょうか。
フェアトレード株式会社の会社情報
フェアトレード株式会社は、関東財務局に登録する金融商品取引業者です。
多岐にわたるサービスを展開するフェアトレード株式会社では、各サービスに応じたサイトの運営がされています。
その内容・区分は以下の通りです。
・投資顧問サービス → フェアトレード投資戦略パートナーズ
・投資スクール → フェアトレード株式スクール
・株ソフト → システムトレードの達人
各サイトの評判や特徴については、個別の検証記事をご覧ください。
以下、フェアトレード株式会社の会社情報になります。
▼フェアトレード株式会社の会社概要
販売業者:フェアトレード株式会社
登録番号:関東財務局長(金商)第2669号
運営統括責任者:西村剛
所在地:東京都中央区八丁堀二丁目21番6号 八丁堀NFビル9階
電話番号:03-6280-4950
FAX:03-6280-4656
連絡先:[email protected]
引用元:フェアトレード投資戦略パートナーズ
運営開始から10年近くが経過しているフェアトレード株式会社ですが、代表を務めているのは、2011年に株-1グランプリで優勝した西村剛さんです。
▼西村剛さんの経歴
1997年:国際投信委託株式会社に入社
2000年:国内株式中小型株アナリスト兼ファンドマネージャーとして活動
2005年 フェアトレード株式スクールを設立
その他、執筆活動などを行っている
引用元:フェアトレード投資戦略パートナーズ
過去には、Yahoo!ファイナンスで投資の達人も務めていた西村剛さん。
彼の詳しい経歴については、後日雑誌などの情報も踏まえ検証を行っていければと考えています。
株ホームランの総括
株-1グランプリで優勝した経歴を持つ西村剛さんが分析者を務める投資助言サービス「株ホームラン」を検証しました。
最近になり広告露出が増えている株ホームランですが、推奨される銘柄については「中小型の割安株」である可能性が高いという結論に至りました。
比較的低リスクで運用ができる割安株ですが、グロース株のように大きな利益を期待することは難しいでしょう。
将来的に株価の見直しが進む”真の割安株”をフェアトレード投資戦略パートナーズが見つけ出すことができるかが今後の評判を決めるカギとなりそうです。
細かい売買を繰り返すのではなく、大きな利益を狙えるテーマ性の高い銘柄へ投資がしたいという方は、以下の銘柄抽出ソフトがおススメです。
▶ テーマ株にも強いAI株ソフト
日本株を知り尽くしたプロって誰かと思ったら西村剛か 10年前の肩書にまだ縋ってるんだな
死すトレに興味があったので株ホームランでどんなものか見てみようと会員になりました。もっと本格的にシストレをやりたくなったので退会して専門の会社と契約します。
値段相応の結果が出てると言う意見もありますが、広告見るともっと上が目指せそうな雰囲気を出してるのでお値段以上の結果を出して欲しいと言うのが利用者の本音ではないでしょうか?
実際使ってる人、どのくらい儲かってます?口コミが少ないようですが、他の投資顧問サイトと比べると人気が無いのかな?
月の投資顧問料で見たら激安ですが、サブスクの宿命でチリも積もれば山となるの投資顧問料に見合った結果が本当に出るのか、答えが出るのはこれからですよね。
話のタネに1か月使ってみるのも良い料金ですが、私は1か月で辞めてしまいました。悪くはないのですが3000円出してまで続ける気にならなかったです。初心者向けですね。
名前がバカっぽいですけど中身は至ってふつーでした。
自分は雑誌とかでも西村剛さんの分析は見たりしてけっこう好きだったので契約しました。
まだこの会社あったんですか‥昔使ってボロボロで痛い目を見た記憶がよみがえってきました。
ホームラン級の爆上げはまだ出ていませんが細かく利確を繰り返して往年の横浜ベイスターズマシンガン打線をほうふつとさせる良い投資顧問です。
案ずるよりも生むがやすし、難しい相場で立ち止まるよりプロのアドバイスを取り入れたほうが絶対に早いです。株ホームランなら料金も安いですから悩んだら使ったほうが良いですよ。