投資を始めるならリスクの少ない『インデックス投資』から始めるのがいい。
老後2,000万円問題を始め、投資ブームの影響もあり、ここ数年の間に投資家デビューをしたという方も少なくないでしょう。
ただ、皆がやってる=必ず良いと本当に言えるのでしょうか?
以外なことに、最近では「インデックス投資はやめたほうがいい」という評判が至るところで確認されています。
なぜ多くの投資家から人気のインデックス投資に「やめたほうがいい」という口コミが寄せられているのか。
インデックス投資のメリット・デメリットを掘り下げながら紐解いていきます。
目次
インデックス投資とは?
インデックス投資とは、市場の値動きを示す指数(インデックス)の値動きに連動することを目指した投資手法です。
市場には様々なインデックスがあります。
日本の代表的なインデックスだと『日経平均株価』や『TOPIX(東証株価指数)』があります。
米国の代表的なインデックスだと『S&P500』や『ダウジョーンズ工業株価平均(NYダウ)』『NASDAQ100(ナスダック)』などが有名です。
これら特定指数の動きと連動することを目指した商品をインデックスファンド。
それらのインデックスファンド1つに投資をすることで、その指数を構成する複数の銘柄に広範囲に投資をすることができます。
インデックス投資のメリット
その手軽さから、投資初心者におすすめと言われるインデックス投資ですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここではインデックス投資のメリットについて、詳しく解説していきます。
▼インデックス投資のメリット5選
1.手間がかからない
2.初心者でも始めやすい
3.少額から取引が始められる
4.投資信託の中でも信託報酬などの運用コストが低い
5.リスクの分散が可能
1.手間がかからない
インデックス投資は自分が投資したい市場に連動した指数のファンドを購入すれば、その市場を構成する広範囲の銘柄に自動で分散投資ができます。その市場の動きに対して、自分で銘柄を入れ替えたり買いなおしたりする必要がないため、手間がかからない効率のよい運用ができます。
2.初心者でも始めやすい
インデックスファンドは買うだけで、手間なく自動で広く銘柄を分散投資できる商品のため、知識がない初心者でも始めやすい投資法です。またiDeCoやNISAにも対応しているインデックスファンドは多いです。
iDecoやNISAには金融庁によって一定の基準をクリアした良質なファンドが厳選されているので初心者でも安心して始められるでしょう。
3.少額から取引が始められる
証券会社によっては、最低100円から1円単位で買付できるなど、少額から取引できる証券会社やファンドが増えています。個別株投資であれば、通常100株単位、最低でも数万円が必要なケースが多いです。
100円から買付できるインデックスファンドは、投資資金が少ない人も始めやすいといえるでしょう。
4.投資信託の中でも信託報酬などの運用コストが低い
インデックスファンドは、対象の指数の値動きに連動する運用を行うため、銘柄に対する調査や分析の手間がかからず、一般的に信託報酬などの運用コストは低くなっています。よって比較的低コストでファンドを保有することができます。
5.リスクの分散が可能
インデックスファンドは、対象とする指数と同じ銘柄を同じ比率で組入れることが多いです。よって、1つのインデックスファンドに投資をすることは、数百、数千もの銘柄に投資をすることと同じであると言えます。
また指数も株価指数だけでなく、債権指数やREIT(不動産投資信託)指数、コモデティ指数など様々な種類があります。
異なった種類のインデックスファンドを購入するだけでさらに幅広い分散投資が容易にできるのはインデックス投資の魅力の1つです。
インデックス投資のデメリット
それではインデックス投資のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここではインデックス投資のデメリットについて、詳しくみていきましょう。
▼インデックスのデメリット5選
1.短期間で大きなリターンは狙えない
2.市場全体がマイナスの場合には利益が出ない
3.元本割れの可能性がある
4.一定の運用コストがかかる(信託報酬など)
5.インデックス(株価指数)以上のリターンは望めない
1.短期間で大きなリターンは狙えない
インデックスファンドは個別銘柄への投資に比べると、複数の銘柄に投資をする分散投資となるため、大きな値動きが起きにくくなります。よって、特に短期間で大きなリターンを狙うのは難しい性質の投資法といえます。
2.市場全体がマイナスの場合には利益が出ない
インデックス投資は「指数と同じ動きをする運用をする」という特徴があります。これは指数が下がるとインデックスファンドも下がるのが当たり前ということで、ゆえに、市場全体がマイナスの時には利益が出ないことを意味します。
例えば、日経平均株価(指数)に連動したインデックスファンドを買うとします。
購入時から数ヶ月かけて日経平均が10%下げた場合は、自分が買ったインデックスファンドの価値も10%下がります。
3.元本割れの可能性がある
基本、長期で見ると右肩上がりで成長する市場でも、相場は一方的に右肩上がりで上昇することはありません。リーマンショックやコロナショックなど市場全体が大きく下げる時にはインデックスファンドも値を下げます。
このような下げ相場の最中では、買った金額より価格が下がればインデックスファンドも元本割れになります。
4.一定の運用コストがかかる(信託報酬など)
複数の銘柄を集めて1つの商品にするようなファンド(投資信託)は、基本保有するだけで信託報酬などの一定の運用コストがかかります。値上がりが期待できない商品だと、持っているだけでマイナスになるなんてことも。
そのためインデックスファンドは、長期的に好調なパフォーマンスを上げる指数に連動したものを選ぶことがとても重要となります。
5.インデックス(株価指数)以上のリターンは望めない
インデックス投資は「指数と同じ動きをする運用をする」という特徴があるため、インデックス(株価指数)以上のリターンは望めません。よって得たいリターンがある場合は、そのリターンと同レベルで成長することが見込まれる指数を選ぶ必要があります。
短期的な収益を見込むならインデックス投資はやめたほうがいい
ネットで散見された「インデックス投資はやめたほうがいい」という評判。
インデックス投資のメリット・デメリットを掘り下げ見えてきた真相は以下の通りでした。
▼インデックス投資に向いてる人
・投資経験がない人
・運用資金が少ない人(50万円以下)
・分散投資がしたい人
▼インデックス投資に向いてない人
・短期的に資産を増やしたい人
・2倍株のような大きな上昇幅を狙いたい人
運用資金少なめで、とりあえず投資を始めてみたいという方にはインデックス投資は非常に向いている投資先と言えるでしょう。
また長期でコツコツ運用する場合にもインデックスは1つの投資先としては悪くない選択肢です。
ただ相場は生き物ですから、下げ相場の時に資金を投じ続けるメンタルの強さも必要だということは留意しておく必要があります。
逆に、短期的に資産を増やしたいという人はインデックス < 個別株への投資がオススメです。
以外と知られていませんが、日本株だけでも『2022年に2倍以上になった株』は250銘柄(2022年11月30日時点)を超えています。
加えて最近では、高騰期待の優良株をAIが自動で解析・抽出してくれるツールも開発されています。
中でも過去にテンバガー(10倍)超えの大化け株を抽出している『AlphaAI』は投資家からの評判も上々。
これまで株で悔しい思いをしてきた投資家たちから高い評価を受けています。
▼併せて読みたい
・テンバガー候補(日本株)を厳選
・テンバガー候補(米国株)を紹介