オルカンの概要とS&P500、日本除くとの比較

オルカンは世界の50か国890銘柄に分散投資する投資信託です。

昨今強烈な人気を集めており、2021年には投資ブロガーが最も支持する投資信託の1位に選ばれ、一般投資家でもオルカンに投資しているという方が急増中です。

このすい星のごとく現れた株式投資界の藤井聡太ことオルカンの強みについて解説していきます。

オルカンとは?


オルカンはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が正式名称の投資信託です。

先進国23カ国、新興国27カ国の計890銘柄に分散投資する全世界投資を実現します。

あまりに優等生過ぎて株式投資はオルカン一本で良いんじゃないかという意見すら出ているほど。

では具体的に何が評価されているのかというと…

▼オルカンの魅力
・手数料が安い
・相場の暴落に強い
・安定したリターン
・積立NISAに対応
・運用が簡単
等が挙げられます。

世界中の890銘柄に投資するという非常に広範囲の分散投資によって、2022年からの暴落相場ですらプラスのリターンを出しています。

当然平常時から運用成果は順調に推移していることから、どんな環境だろうと利益を出してくれるとして信頼を得ました。

そんな優秀な投資信託だというのに手数料は比較的安価と言える年率0.1144%。

投資信託なので自分はただオルカンに投資するだけでこの成績を得られる。

さらに積み立てNISAにも対応しているのでお得という良い事尽くしの内容なのです。

長期運用目的で投資するならオルカンが一つの答えと言ってよいでしょう。

▼オルカンの概要
設定日:2018年10月31日
償還日:無期限
運用会社:三菱UFJ国際投信
手数料(信託報酬):0.1144%
純資産総額:608.211百万円
ベンチマーク:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)

全世界の株式の指数として用いられるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するように運用しており、組み入れ上位銘柄は世界的大企業が名を連ねます。

構成銘柄の安定性と時価総額の大きさにより、急激な下落や売買できないといった不安を抱えずに運用できる投資信託と言えます。

▼組み入れ銘柄上位10銘柄と比率
・アップル 3.9%
・マイクロソフト 3.2%
  ・アマゾン 1.7%
・アルファベット(クラスA) 1.1%
・アルファベット(クラスC) 1.0%
・テスラ 1.0%
・ユナイテッドヘルスグループ 0.8%
・ジョンソンエンドジョンソン 0.8%
・台湾セミコンダクター 0.7%
・エヌビディア 0.7%

※2022年6月時点

オルカンに含まれる銘柄は以下の国の銘柄達。

先進国:アメリカ、日本、イギリス、フランス、カナダ、ドイツ、スイス、オーストラリア、オランダ、スウェーデン、香港、イタリア、スペイン、デンマーク、シンガポール、フィンランド、ベルギー、アイルランド、ノルウェー、イスラエル、ニュージーランド、オーストリア、ポルトガル

新興国:中国、台湾、韓国、インド、ブラジル、南アフリカ、ロシア、サウジアラビア、タイ、メキシコ、マレーシア、インドネシア、カタール、フィリピン、ポーランド、チリ、UAE、クウェート、トルコ、ペルー、ハンガリー、コロンビア、アルゼンチン、ギリシャ、チェコ、エジプト、パキスタン

▼国別構成比率
オルカンの国別構成比率

国別の構成割合は米国58.1%、その他の国・地域17.7%、日本5.2%、イギリス3.5%、カナダ3.1%、フランス2.7%、スイス2.4%、ドイツ2.0%、オーストラリア1.9%、その他3.4%となっています。

どれくらい儲かるの?オルカンのチャートと利回り


オルカンの基準価額を見ると、3年で約57%上昇しています。

▼オルカンの基準価額推移
オルカンの基準価額

公式HPによるとオルカンの平均利回りは年率7.63%と好調。他の全世界に投資する信託と比較しても良好な成績となっています。

▼オルカンと他の全世界系投資信託のリターン比較
他投資信託との利回り比較
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
1年リターン:5.07%
3年リターン:15.57%

・たわらノーロード全世界株式
1年リターン:4.95%
3年リターン:無し

・楽天 全世界株式インデックスファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
1年リターン:3.87%
3年リターン:15.19%

・SBI 全世界株式インデックスファンド(雪だるま(全世界株式))
1年リターン:3.72%
3年リターン:14.98%

この利回りだけ見てもオルカンが人気な理由が伺えると思います。

さらに注目すべきはオルカンが昨今の株安でも値下がりしていないこと。

2021年末から世界的な株価下落が起きていますが、それでもオルカンに目立った値下がりはありません。

試しにアメリカのナスダック総合指数と比較してみましょう。

▼ナスダック総合指数
ナスダックのチャート
▼オルカンの基準価額
オルカンの基準価額

ナスダック総合指数は大きく値下がりをしています。しかしオルカンはほぼ値下がりしていません。

悪くない利回りと値下がり回避能力の高さが最強と呼ばれる所以なのです。

ライバルS&P500との比較


「投資ブロガーが選ぶFund of the Year 2021」にて圧倒的な人気で1位を獲得したオルカン。

そんなオルカンのライバルともいえるのが、S&P500ETFやS&P500インデックスファンドです。

わかりやすく言うと、世界に投資する(オルカン)かアメリカに投資する(S&P500)か、どっちが良いのかという話になります。

世間ではオルカンとS&P500のどっちがいいのか意見が割れていますね。

そこでS&P500ETF及びインデックスファンドとオルカンとの比較を見てみます。

まずS&P500ETFの値動きとオルカンの値動きを比較してみましょう。

▼リターン、費用の比較
S&P500ETFとの利回り比較
リターンは圧倒的にS&P500ETFの方が高いですね。また手数料もオルカンよりS&P500ETFの方が安く済みます。

しかし2022年に入ってからの下落相場の中ではS&P500ETFは大きく値を下げているのに対し、オルカンはなんとプラスとなっています。

オルカンとS&P500、どっちがいいのか


利益を追い求めるならS&P500ETFやS&P500インデックスファンド、リスク低減を取るならオルカンが良いのではないかと言えます。

これから先数年、数十年の相場や経済状況をどう見るかで投資先を判断するのが良いのではないでしょうか。

アメリカが今後数年は景気後退すると見られていますのでその間はオルカン、アメリカ経済に復調の兆しが見えたらS&P500に切り替えるなどもありかもしれません。

全世界株式(日本を除く)とどっちがいいのか


ここまでお話ししてきたオルカンとは、その名の通り世界中に投資するeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)のことです。

しかし実はもう一種、eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)という何故か日本だけ除外したバージョンもあるのです。

この二つのリターンと内容の違いを見てみて、どっちが良いのか判断してみようと思います。

▼リターン比較
オルカンと日本除くの利回り比較
リターンを見ると全世界株式(日本除く)の方が高いリターンを出しています。とは言っても3年で1%以下の差ではありますが。

しかし下落相場の2022年2月~7月の半年間で見ると、パフォーマンスはオルカンの方が僅かに高くなっています。

オルカンの方がリターンは小さいものの、下落相場でのリスク回避は優れているといえます。

この差は何故生まれるのでしょうか。両者の内容の違いを見てみます。

▼オルカンと日本除くの構成比較
オルカンと日本除くの構成比較
全世界株式(日本除く)は日本が無い分新興国への投資割合と、アメリカへの投資割合が増加していることがわかります(他の国への投資割合変化は微小)。

特に顕著に増加しているアメリカは日本に比べてここ数年株価上昇率が大きかったので、その分全世界株式(日本除く)の方がリターンが大きいのでしょう。

逆に2022年に入ってからの下落相場ではアメリカが大きく下げ、一方日本はさほど下がっていないので、オルカンの方がパフォーマンスが良いのかもしれません。

つまり今はアメリカが苦しく日本はそうでもなかったために生じたパフォーマンスの差であり、一概にどっちがどっちと判断することは出来なさそうです。

両投資先のパフォーマンスを分けるのはアメリカの経済状況次第といっても過言ではないので、アメリカの経済状況を見てどっちに投資するか決めるのがよいのではないでしょうか。

オルカンの投資対象としての総括


S&P500ETF、全世界株式(日本除く)とのパフォーマンスを比較した結果、オルカンは過去3年間で最もリターンが小さい投資先と結論が出ました。

しかし驚異的なのは下落相場となった2022年に入ってから。

S&P500は2022年2月~7月の半年間で大幅なマイナスを記録したにも関わらず、オルカンと全世界株式(日本除く)はプラスの成績。

そしてオルカンと全世界株式(日本除く)ではオルカンの方が優れたパフォーマンを出しているのです。

つまりオルカンはリターンこそ小さいものの、下落に対する圧倒的な抵抗力があると言えるのです。

▼2019年から2022年の3年間リターン
S&P500>日本除く>オルカン

▼2022年2月~7月の下落相場リターン
オルカン>日本除く>S&P500(マイナス)

アメリカ経済に懸念がある向こう数年間はオルカンが最も小さいリスクで資産運用できると言えなくもありません。

いま長期で投資するなら選択肢として優先度はかなり高いと考えます。

今後の米国経済や市場展望についての情報、見解についてはエコノミストの後藤達也、アナリストのエミンユルマズを参考にするとよいでしょう。

・経済状況、相場状況をわかりやすく迅速に解説‐後藤達也
・アメリカ経済のリスクをこまめに解説‐エミンユルマズ

オルカン(全世界株式 オールカントリー)とはへの口コミ

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