クラウドバンクで大損発生!
クラウドバンクが言葉巧みになかったことにしている過去の大損案件について紹介します。
目次
クラウドバンクで大損した前例
クラウドバンクは運用資金が欲しいファンドと、そのファンドに資金を融資したい投資家をマッチングするサービスです。
公式HP曰くこれまで融資したファンドからの融資回収率100%。
まるでクラウドバンク利用して損をした投資家はいないかのように読み取れます。
しかしとある人物のリークにより、投資家が大損をしたファンドの事例が明るみに出ました。
そのファンドがコチラ。
▼ファンドの実績
ファンド名は『新興国マイクロファイナンスファンド3号』。
画像を見てもらえばわかる通り、ファンドに対する融資額24,000,000円に対し最終的な返還額は22,397,451円。
約-6.7%のマイナスで終了しています。これは大損と言って差し支えない額ではないでしょうか。
こうなってしまった要因は円高による差損です。
『新興国マイクロファイナンスファンド3号』は集めた日本円を米ドルに換え、さらにカンボジアリエルに変えてファンドに融資します。
投資家に返還される際は日本円に戻しての返還になるので、運用終了時点の方が円高になっていれば場合によっては損失が出るわけです。
しかしこれはあくまで為替差損でありファンドの運用自体はプラスで終了しているため、融資回収には成功していると判定され融資回収率100%ということになっているのです。
公式HPが元本回収率ではなく融資回収率と言っているのはそのせいかもしれません。
融資回収には成功しているが元本返還は出来ないケースが多々ある。
だったら融資回収率だけサイトに掲載すればいいじゃないかということでしょう。
クラウドバンクのファンドは今のところしっかり融資額は回収できていますが、だからと言って投資家が必ず儲かっているというわけではありません。
なのでこういったサービスを利用する際は実績の条件をしっかり確認するといいでしょう。
とはいえ、上記のような損失案件が出ていても人気なのは理由があります。
クラウドバンクの実績は優秀
為替損が出ているケースも実はあることを説明しましたが、全体でみるとクラウドバンクが募集をかけたファンドのリターンは優秀なのです。
クラウドバンクの最新実績をご覧いただきましょう。
▼クラウドバンクの運用実績
・2021年4月~2022年3月の平均利回り:5.80%
・2022年6月時点でのファンドからの融資回収率:100%
なんと2021年度の1年間でクラウドバンクが掲載していた全ファンドの平均利回りが5.80%。
サービス開始から2022年6月までのファンドからの融資回収率は100%。
為替損以外では損失になったことが無いわけです。
この記事を書いている2022年7月4日時点でクラウドバンクが運用を終えたファンドの数はなんと4250件。圧倒的な安定感です。
クラウドバンクの融資回収率100%は怪しくない
クラウドバンクの融資回収率100%を怪しいと感じている方はいらっしゃるでしょう。
何故ならクラウドバンクが募集しているファンドは恐らく銀行に融資してもらえないような信用の無いファンド達。
それら4000件以上のファンドが100%融資回収に成功しているだなんて信じられますかと。
実績が怪しいですよね?と。
そんな皆さんに説明したいのは、融資回収率100%は決してあり得ない数字ではないという話です。
例としてクラウドバンクが募集をかけていた先進国ローンファンドというものがどういう内容なのか簡単に説明します。
このファンドが皆さんから集めた資金は、先進国の企業にお金を貸し付ける際の資金源となります。
そして企業に貸し付けた際に得られる利子の一部が皆さんの利益となります。
この資金を貸し付ける企業は1.2億ドル以上の資産規模がある企業やその関連企業に限定して貸し倒れリスクを下げています。
さらに企業側には担保や追加負担条項を設定することで貸付金が回収できなくなる事態を防いでいます。
そしてこのファンドが運用するのは、こうした債権を100社分以上ひとまとめにした金融商品。
仮に1社や2社が返済不可能な事態に陥ったとしても、残りの企業の利子がその損失をカバーできるのです。
2重3重4重の貸し倒れ対策を取ったファンドと言えます。
このようなまだ信用出来るファンドばかりを募集すれば、融資回収率100%というのもありえます。決して怪しくはないのです。
ただしあくまで過去は過去。クラウドバンクのファンドは一般的な堅実志向の投資家ならまず避けるであろう程度のリスクを抱えていることは理解しておいてください。
ではクラウドバンクの配当金で生活することは出来るのか?
融資回収率100%、平均年利5.8%の実績を誇るクラウドバンク。
このクラウドバンクを使って働かずに生きていくことは可能なのか?というお話です。
結論から申し上げますと、まず不可能です。
▼クラウドバンクで生活できない理由
・為替問題
・抽選問題
1.為替問題
クラウドバンクのファンドは平均年利+5.8%だと実績にあったので、5.8%のリターンを得られると仮定して計算していきます。
1年間で300万円の利益を目標とすると、運用資金は5200万円ほど必要になります。
5200万円を運用している間に為替相場が円高に振れ、今の1ドル135円が125円になったとしましょう。
すると1年で5.8%の利益を出したとしても、米ドルから日本円に換えた場合手元に残るのは5100万円ほど。約100万円のマイナスとなります。
ファンド運用終了時の為替相場がどうなっているかを当てることなどほぼ不可能。
よって利益が出るかは運次第と言っても差し支えありません。
2.遅延問題
クラウドバンクのファンドでは投資家にお金を返還する際に遅延が発生しているケールが見られます。
▼ファンドの返還遅延
▼ファンドの返還遅延
しかも1件だけではありません。この時はほぼ同時期に6件のファンドで遅延が発生していたようです。
こうなると資金を回収できないので次の融資が行えなくなるというわけです。
為替リスクは自分の融資したお金が増えるどころか減ってしまう問題ですが、遅延に至っては融資した金が実質0円になってしまうのと同じ。
よって余裕をもって1億以上の資金を用意して複数のファンドに分散させておく必要があるのです。
正直クラウドバンクでなんとか生きていけないかと考えている方は資産が1億あるような人ではないと思うので、遅延問題は致命的な問題です。
他にもクラウドバンクで考慮すべきリスクはいくつかあります。例えば抽選の倍率高すぎ問題です。
クラウドバンクのファンドには先着型と抽選型の2つの募集タイプがあります。
その名の通り募集人数や募集金額が先着順で締め切られるか、もしくは抽選で参加者が選ばれるか。
より堅実そうで利回りが良いファンドが抽選だった場合、まず当たらないと思った方が良いです。
クラウドバンクの評判を見てみると、普段からおびただしい数の抽選に外れた方が見つかりますから。
▼クラウドバンクの評判
▼クラウドバンクの評判
▼クラウドバンクの評判
酷い時には倍率2100%を超えることもあるようで、ここまでくるとまず当たりません。
これによって先着方式しか利益を得ることが出来ないと考えておいた方が堅実です。
このようにクラウドバンクで安定して利益を出し続けるには困難がいくつもあります。
よってクラウドバンクの配当金だけで生活するのはほぼ不可能なのです。
クラウドバンクの総括
クラウドバンクは個人がファンドに資産を運用してもらうための橋渡しをするサービスです。
クラウドバンクが参加者を募集しているファンドを掲載するので、個人投資家は掲載されているファンドに申し込むことが出来ます。
驚くべきはファンドの資産運用実績で、過去4250件のファンドの融資回収率は100%、平均利回り5.8%を達成しています。
この安定感ある実績でクラウドバンクは多くの愛好者を獲得しているわけですが、利用者からはいくつかの表に出ない問題点が指摘されています。
例えばファンドで運用した資金が為替の影響で大きくマイナスになっても、それはファンドの運用とは無関係なため融資回収率や平均利回りは下がらないこと。
またファンドからの返還が何件も遅延しているが、それは該当ファンド参加者にしか通知されていないこと。
こうした都合の悪い情報は表に出そうとしないところは評判を下げていますね。
また利益面を見ても儲かるかどうかは為替相場次第なところがあって、実際は安定感があるとは言えません。
こうしたほったらかしで資産運用できるサービスだと、ウェルスナビやTHEOなどのロボアドバイザーの方が現状は上手くいってるように思います。
また最近では高騰期待の個別株の探し方が無料で学べる投資サービスが人気を博しています。
中でも株で10億稼いだ元証券マンの投資情報サービスは評判も上々。
同氏の教えを基に「資産を4倍に増やした」と当サイト読者様からもタレコミも頂いております。
個別に検証を行っておりますから、興味のある方は検証記事をご参照ください。
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円高の影響で2022年は11月になってから資産が激下がりしてる。グランドバンクのせいではないがすぐに止める事も売り払う事も出来ないので下がってくのを眺めるしかない。
数年単位で資金が拘束される。大きな利益を求めるとそれだけ多くの資金を拘束することになる。それだけでためらいがあります。また円安の今、もし一気に円高に振れたらとも思うと怖いですね。
良さそうな案件は速攻で募集人数が埋まる。抽選はまず当たらない。これでやる気を失った。残っているのはなんだかリスクの高そうな案件ばかり。
最近儲かると話題になっているけどただ円安が進行しているから利益が大きくなっているだけのような・・・
クラウドバンクは短くても数ヶ月、長いと2年近く資金を拘束されることになる。私のようなスイングでどんどんおいしそうな銘柄に投資したいタイプのトレーダーには不向きだった。利益は数パーセントほど出ている。悪くはないが良くもない。
でも基本は利益が出ますね。2年やってますが年利5%超えてます。相当良いと思います。
割と為替のせいで損が出るケースはありますよ。こればっかりは仕方がないかと。