お笑い芸人、タレント、IT企業の取締役、エンジェル投資家でもある厚切りジェイソン氏は、米国株投資で大きな財を成した個人投資家としても有名です。
投資の利益だけで家族5人が安心して一生暮らせるほどの資産を稼ぎだしたとのことですので、少なくとも数億円はくだらないでしょう。
それほどの利益を得るにはそれ相応のリスクを負ったのでは?と思う方がいるかもしれませんが、それは間違い。彼は非常に堅実な方法で達成しています。
特定の米国ETFに積立投資するだけで何億も築き上げたのです。
厚切りジェイソン氏の投資手法について詳しくみていきたいと思います。
目次
厚切りジェイソンがオススメする投資先「VTI」
厚切りジェイソン氏は様々なインタビューで常にVTIをおすすめの投資先として紹介しています。
VTIとはアメリカでも人気の投資商品で、これを購入するだけで米国の投資可能なほぼ全ての企業に投資できるというもの。
数あるインデックス型商品の中で、厚切りジェイソン氏がこのVTIをお勧めしている理由は概ね以下のようになります。
▼VTIをお勧めする理由
・リスク分散になるから
・成長性があるから
・成長銘柄のメリットも享受できるから
1.リスク分散になるから
米国株の他の有名な指数としてS&P500やNYダウがありますが、これらは構成銘柄数がS&P500で500銘柄、NYダウで30銘柄となっています。
その点VTIは構成銘柄数が約4,000銘柄。1銘柄の影響が限りなく小さいので、リスク分散としての性能が高くなっています。
2.成長性があるから
VTIの価格には新興企業の株価も反映されます。
新興株は今後株価5倍、10倍となる大化けの可能性を秘めたものもあり、その時は利益を享受することが出来るでしょう。
しかしVTIに投資するにあたり、いくつか懸念点もあります。
▼VTI投資の懸念点
・為替に左右される
・配当金が2重課税される
1.為替に左右される
VTIはドル建て商品のため、購入するためには円をドルに換える必要があります。
この時にドルを購入するための為替手数料がかかってしまうことは懸念点となりえるでしょう。
また今のような円安局面では、同じ円でも買える量が少なくなりますし、逆に円高が進むとVTIの価格が上昇しても為替で損をすることもあります。
このように為替によって利益が左右されてしまう可能性があります。
2.配当金が二重課税される
VTIは米国籍のETFのため、もらえる配当金はまず米国で10%課税されたのち、日本で20%課税と二重に課税されます。
これは確定申告で外国税額控除制度を適用することで税率20%のみにすることはできるのですが、非常に煩雑な手続きです。
これらの懸念点を解消するために、厚切りジェイソン氏は日本の商品でほぼVTIと同じ値動きをする投資信託「楽天VTI」や「SBI-VTI」をおすすめしています。
これは日本円で買える日本の商品のため、為替の影響や二重課税の心配もありません。
厚切りジェイソンの株の買い方、売り方
投資を始めてから約13年で大きく財を成したという、厚切りジェイソン氏の株の買い方、売り方というのはどういうものでしょうか。
厚切りジェイソン氏の買い方は、VTIをドル・コスト平均法で買い続けるというものです。
ドル・コスト平均法とは定期的に同じ額投資し続ける手法のこと。
この方法で買い続けた場合、VTIの価格が低い時は購入量が多くなり、価格が高い時は購入量が少なくなります。
そうすると大きな含み損を抱える可能性が下がり、安定して資産を増やせるというデータがあります。
売ることについては、厚切りジェイソン氏は投資のポリシーとして「長期で持って、一生売るつもりはない」としています。
彼のいう投資は「余剰資金を長期で運用して資産を増やす」ことを指しているので、増やすための元本は売る必要がないということでしょう。
厚切りジェイソンの株式相場への考え方
厚切りジェイソン氏は、投資を資産形成と投機(ギャンブル)に分けて考えています。
彼の考える資産形成とは、個別の銘柄ではなく株式市場全体を網羅した投資信託に計画通り毎月淡々積立投資をすることということです。
これだけで投資先の経済成長と共に複利の効果も得て、運用のお金が増えていくとのことです。
またその際、途中で暴落しても暴落した時に多く積み立てたりすることもしないとしています。
なぜなら
ここでいう「市場に飲み込まれてしまう」というのは、負けを取り戻そうと躍起になってしまい、投資がギャンブルになってしまう状態でしょう。
さらに一発当てたいという気持ちについては、
としています。
これは、個人投資家が自分の知識と技術で勝つことの難しさを暗に示しています。
また彼自身の投資ルールとして個別銘柄は買わないこと、暗号資産には絶対投資しないことを決めているとのことです。
ごく少数の勝者になることの難しさを理解している分、確実に財産を形成するための方法として、厚切りジェイソン氏は「長期・分散・積立」に行きついたのでしょう。
また厚切りジェイソン氏は、投資をする上でこれだけはやってはいけないと思うこととして、感情的になってすぐ売却してしまうこと。としています。
実際、厚切りジェイソン氏のお父さんがリーマンショック時に焦って株を全て売却してしまい、結果的に大きな損害を出してしまった経験から学ばれたようです。
投資を20年間という長期でみたときに、過去リーマンショックや同時多発テロ、コロナショックなど大暴落があったにも関わらず、全て利回りが6%下回ったことがないとしています。
この投資に対する信念から、今回のコロナショックでも売ることなく淡々と積立を続け、結局資産が元に戻ったとのことでした。
厚切りジェイソンの株式投資に対する評判
厚切りジェイソン氏の投資法に関する評判を調べてみました。
▼厚切りジェイソンの良い評判
▼厚切りジェイソンの良い評判
投資法に関しては、厚切りジェイソン氏は一般的にも王道と言われている手法を薦めていることもあり「いい手法」という評判が多いようです。
▼厚切りジェイソンの悪い評判
5月上旬、米国株の暴落と同じタイミングで厚切りジェイソン氏が自身の全ツイートを削除したため、厚切りジェイソン氏の投資手法に従って損をした人による炎上かといわれた騒ぎがありました。
しかし投資経験がある人の中では「そんなことで騒ぐ人は投資をすべきではない」という意見が多く、厚切りジェイソン氏を擁護するものがほとんどでした。
悪い評判については厚切りジェイソン氏の投資手法が悪いというより、投資は自己責任と理解できない層に対して情報を伝えたことやツイートを削除したことについてがほとんど。
厚切りジェイソン氏の投資方法は教科書にも載るような王道のため、批判はあまりありません。
厚切りジェイソンの株に関する本の評判
厚切りジェイソン氏は2021年「ジェイソン流お金の増やし方」というお金に関する書籍を出版しました。
お金を増やす方法として、支出を減らすことから厚切りジェイソン氏が適切と思う投資先や投資方法まで初心者でも理解しやすい言葉で書かれています。
ここに書かれている方法は、マネーリテラシーの高い人であれば誰でも知っているような王道の方法です。
しかし、まだ多くの人が抱いている「投資=大金持ちになるか、無一文になるか」というギャンブルのようなイメージを覆し、投機ではなく正しい資産形成について気付かせてくれる良書です。
実際に本を読んだ人の評判を見てみましょう。
▼本の評判
高校生位の時に出会いたかったです。
それくらい分かりやすくてシンプルです。
紹介されている投資法は、お金持ちじゃなくても、誰でもできます。
▼本の評判
最後に、この本の中で一番自分に深く刺さった言葉を紹介させて頂きます。
『継続しろよ。ただやれよ。なんで続けようとしないの?』
▼本の評判
付加価値や満足度を捨てて、節約すること自体に喜びを見出すタイプ。
▼本の評判
投資に興味があれば既に知っていることのような気はします
良い評判は、正しい資産形成についての理解が深まったというような評判が多いです。
一方悪い評判は支出を減らすという案に否定的で、本の内容が期待外れだったという評判が多いようです。
この本が合うか合わないかはその人次第と言えます。自分の価値観にあった内容かどうか、レビューなど見て参考にしてみてはいかがかと思います。
厚切りジェイソンのプロフィール、経歴
ここでは厚切りジェイソン氏のプロフィール、経歴について詳しくみていきましょう。
▼プロフィール
本名:ジェイソン・デイヴィッド・ダニエルソン
生年月日:1986年4月9日
学歴: 2003年ミシガン州立大学に飛び級入学→イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校・大学院に入学・卒業
投資歴:15年
資産:テラスカイ1万株、シカゴにマンションなど
▼経歴
2005年~日本に1年間滞在し、旭化成で音声認識ソフトの開発・研究に従事
2007年~新卒で入った会社でインデックス投資を始める
2011年~再来日し働きながら土日にワタナベコメディスクールに通う。
2012年~ITベンチャー企業テラスカイに入社。 2012年から2013年~同社の米国法人の立ち上げに携わり、同法人の副社長に就任。
2014年~芸人デビュー。2015年から2年連続で「R-1ぐらんぷり」決勝出場
2021年~テラスカイのグローバルアライアンス事業部長及び子会社のテラスカイベンチャーの取締役を兼務
以上が厚切りジェイソン氏のプロフィールと経歴です。
良い部分ばかりを述べてしまったので順風満帆に見えますが、実際は大変な思いもしています。
厚切りジェイソン氏は個別株で投資を行い大暴落を経験しています。
この経験が後の積立投資というスタイルに繋がるわけですね。
徹底的にギャンブル性の低い投資に振り切った結果、2020年時点では家族5人が安心して暮らせるほどの資産を作り上げました。
厚切りジェイソンの総括
厚切りジェイソン氏はETFへの積立投資で数億以上と思われる膨大な資産を築いた投資家です。
重要なのは投資先であるVTIとドルコスト平均法。
米国のほぼ全銘柄に一括投資出来るVTIに、定期的な積立投資を行うドルコスト平均法によって投資をする。
これによって、投資先の分散と時間の分散を行った徹底したリスク回避が出来ます。
つまり米国経済が成長し続ける限りお金が増えていく状態が出来るのです。
しかし気を付けたいのは資産の増加率。VTIの分配金利回りは1%台ですので、よっぽどの莫大な投資金が無ければ利益は雀の涙です。
厚切りジェイソン氏は経歴の通り企業の役員を務めたり人気お笑い芸人だったりと、圧倒的な収入源を持っています。恐らくこれまでの稼ぎは数億レベルでしょう。
そうなると、たった1%の分配金でも数百万円の利益。厚切りジェイソン氏の莫大な資産があるからこそ成立する投資とも言えます。
資産数千万、数百万の人の場合、資産を増やすには集中投資をすべきという意見があるのも納得です。
集中投資とは投資先を一握りの個別銘柄に絞って投資する方法。
個別銘柄は株価3倍・5倍・10倍があり得ますから、一気に資産を増やすなら効率が圧倒的に良いのです。
高騰期待の個別株を選定する『AlphaAI』利用者には、短期間で資産増加に成功した方が多数見受けられます。
自分にあった投資方法とはなんなのか考え、目的に合った方法を選ばないと、時間の無駄になってしまうかもしれません。
私は楽して勝てるをよしと思ってない人間なので厚切りジェイソンさんみたいな考え方に賛成です。投資と投機を勘違いしている人が最近は多い気がする。
厚切りジェイソンはVTIだけでFIREしたんだけど、これを聞いてVTIが最強なんだと思う人が多い様子。これは正解でもあるし間違いでもある。VTIは利益率が低いから正直元々金持ちじゃないとやってる意味ほぼ無いです。言ってしまえばVTIやってなくてもFIRE出来るくらいの稼ぎは既にあるわけです。VTIのおかげと厚切りジェイソンが言っているのは米株の仕事をするためのポジショントークだと正直思います、はい。
投資を始めるなら厚切りジェイソンの本はおすすめ。わかりやすいです。
厚切りジェイソンも外すことも間違えることもある。でもトータルで見て正解率が高いから結果を出してるんだろうに。それを理解せず、一度外したくらいで批判の嵐。センスが無いね。投資でも同じ調子なんだろうな。投資はトータルでの利益を見るべき。1銘柄だけ試して手法の有用性などは判断できません。
ツイ消しで荒れたけどそもそもこの人は定期的に全部消すんだよね。