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ロボアドバイザーによるAI投資を検討されている人の中には、ウェルスナビの上場廃止のニュースを知って、不安を抱いている人もいるでしょう。
結論からいうと、ウェルスナビは今後も安心して利用できるサービスです。
三菱UFJフィナンシャル・グループの完全子会社となったことで、むしろ経営基盤が強化され、長期的な事業展開が可能になったからです。
本記事では、ウェルスナビと他の会社のロボアドバイザーの特徴を徹底比較。
手数料やポイント特典、NISA対応など、それぞれのサービスの強みを明確にしました。
最後まで読めば、あなたの投資スタイルや価値観にあった、最適なロボアドバイザーサービスを見つけられるでしょう。
ウェルスナビが上場廃止

ロボアドバイザー大手のウェルスナビ株式会社は、2025年3月4日をもって東京証券取引所グロース市場から上場廃止となりました。
これは、三菱UFJ銀行(MUFG)による公開買付け(もともとウェルスナビの株を持っていた人から株式を買い取ること)の成功に伴うもので、同社はMUFGの完全子会社となりました。
ここでは、ウェルスナビの上場廃止について詳しく解説します。
上場廃止日はいつ?
日本取引所グループのマーケットニュースによると、ウェルスナビ株式会社の上場廃止日は2025年3月4日です。
三菱UFJ銀行が実施した公開買付けは、2024年12月2日から2025年1月20日まで実施され、必要な株式数を上回る応募があったため成功しました。
日程 | 内容 |
---|---|
2024年12月2日~2025年1月20日 | 公開買付け(株式の買取り)実施期間 |
2025年1月20日 | 公開買付け終了・成功 |
2025年1月27日 | ウェルスナビ元株主へ買取代金の支払いを開始 |
2025年1月28日~3月3日 | 取引停止前の準備期間 |
2025年3月4日 | 上場廃止日 |
上場廃止はなぜ?
ウェルスナビは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の完全子会社となったため、上場廃止となりました。
買取価格は1株1950円とし、買収発表前日(2024年11月28日)の株価から84.31%も高い価格設定でした。
日経クロステックの記事によると、この子会社化は、MUFGの個人向け金融サービス戦略の一環として位置づけられています。
MUFGの個人向け戦略において、ウェルスナビのロボアドバイザー事業は重要な役割を果たすとされており、グループ全体での相乗効果が期待されています。
各種手続きや金銭交付方法は?
ウェルスナビの株を保有していた株主で、三菱UFJ銀行からの買い取り提案に応じなかった場合でも、自動的に対価が支払われました。
株主は特別な手続きを行う必要はなく、以下の流れで金銭交付が行われました。
段階 | 内容 | 時期 |
---|---|---|
通知書発送 | 三菱UFJ信託銀行から手続き書類発送 | 2025年4月下旬頃 |
金銭支払い | 1株あたり1,950円×保有株式数 | 書類到着後 |
受取方法 | 配当受取口座または郵便為替 | 株主の選択による |
確定申告 | 売却益がある場合は申告必要 | 翌年の確定申告時期 |
強制的な株式買い取り手続きにより、ウェルスナビの株主が所有する株式の数に1,950円を乗じた金額が支払われました。
楽天証券やSBI証券も対応済み
楽天証券やSBI証券では、ウェルスナビが証券取引所から上場をやめた時点で、投資家がウェルスナビの株を新規で購入できないように対応しました。
SBI証券は、ウェルスナビの株の買い取り手続きを手伝う役割も担当しています。
証券会社 | 対応内容 | 特記事項 |
---|---|---|
楽天証券 | 上場廃止対応完了ウェルスナビ×Rサービスの提供 | 似たサービスを継続 |
SBI証券 | 株式の買付を手伝う | スムーズな手続き支援 |
三菱UFJ eスマート証券 | 株式の買付を手伝う機関を指定 | グループ内証券会社として対応 |
その他主要証券 | 一般的な上場廃止手続き対応 | 顧客サポート体制の整備 |
楽天証券では、もともとウェルスナビが提供してきたロボアドバイザーサービスと似たようなサービスの「ウェルスナビ×R」を提供しています。
これにより、ウェルスナビが証券取引所からなくなっても、楽天証券ユーザーはウェルスナビと同じような自動投資サービスの継続が可能となりました。
ウェルスナビの今後はどうなる?
ウェルスナビは三菱UFJ銀行の完全な子会社になり、三菱UFJグループの個人向け金融サービスの中心的な役割を担うことになります。
証券取引所からなくなることで、ウェルスナビは株価の上がり下がりを気にせず、長期的な計画でサービスを作れるようになります。
三菱UFJグループの豊富な顧客や資金力を使い、より積極的なサービスの展開や新技術の開発も可能となるでしょう。
【最新】ウェルスナビと他ロボアドバイザーの強み比較
ここでは、ウェルスナビと他の会社のロボアドバイザーを比較します。
ポイント | おすすめサービス | 理由 |
---|---|---|
初心者向け | ウェルスナビ | 約10年の運用実績により安心感がある |
上級者向け | ROBOPRO | 積極的な運用戦略 |
ポイント特典 | THEO+ docomo | dポイント還元が充実 |
手数料の安さ | SBIラップ AI投資 | 年率0.66% |
成果報酬重視 | SUSTEN | 損失が出たら手数料がかからない |
それぞれの強みや弱点を理解して、自分の投資スタイルや予算に合わせて選んでみてください。
ROBOPROとの比較

ウェルスナビとの大きな違いは、ROBOPROがAIによる相場予測に特化している点です。
ウェルスナビが安定的な分散投資を重視するのに対し、ROBOPROは毎月1回のペースで積極的にポートフォリオを変更し、より高いリターンを狙います。
項目 | ウェルスナビ | ROBOPRO |
---|---|---|
手数料 | 年率1.1%(税込) | 年率1.1%(税込) |
最低投資額 | 1万円 | 10万円 |
NISA対応 | 新NISA完全対応 | 新NISA非対応 |
投資戦略 | 長期分散投資 | AI予測による積極運用 |
リバランス頻度 | 必要に応じて | 毎月1回自動 |
実績(公式発表) | 約9年で資産は約1.7倍に成長 | 公開~2025年4月末で+102.34% |
長期的な安定を重視して新NISAで運用したい人はウェルスナビを、積極的なリターンを追求したい人はROBOPROを選択すると良いでしょう。
THEOとの比較
ウェルスナビとの大きな違いは、THEOがドコモとの提携によりdポイント特典を提供している点です。
ウェルスナビにはポイント還元システムがありませんが、THEO+ docomoでは資産評価額に応じてdポイントが貯まり、そのポイントを投資にも活用できます。
項目 | ウェルスナビ | THEO |
---|---|---|
手数料 | 年率1.1%(税込) | 年率1.1%(税込) |
最低投資額 | 1万円 | 1万円(THEO+は1万円、通常は10万円) |
NISA対応 | 新NISA完全対応 | 新NISA非対応 |
ポイント特典 | なし | dポイント(THEO+ docomo) |
dポイントを積極的に活用したいドコモユーザーはTHEOを、新NISAに対応した節税効果を重視する人はウェルスナビをおすすめします。
SBIラップ AI投資との比較

SBIラップAI投資はウェルスナビと比較して、年利で0.44%も手数料が安い設定となっています。
手数料を最小限におさえたい人や、少額投資から積立投資をスタートさせたい人は、SBIラップを選ぶと良いでしょう。
項目 | ウェルスナビ | SBIラップ AI投資 |
---|---|---|
手数料 | 年率1.1%(税込) | 年率0.66%(税込) |
最低投資額 | 1万円 | 1万円 |
最低積立額 | 1万円/月 | 1,000円/月 |
NISA対応 | 新NISA完全対応 | 新NISA非対応 |
ポイント特典 | なし | Vポイント、Pontaポイント |
投資戦略 | 分散投資 | AI予測+分散投資 |
なお、SBIラップは2022年4月に開始されたため、成長途上とも考えられます。
約10年の運用歴の長さや長期継続ユーザーの実績による信頼性を評価する人は、ウェルスナビの利用をおすすめします。
SUSTENとの比較

ウェルスナビとの大きな違いは、SUSTENの「成果報酬型手数料」です。
ウェルスナビは運用がマイナスでも毎年1.1%の手数料がかかります。
しかし、SUSTENは利益が出た時だけ手数料を支払う仕組みです。
たとえば、100万円を投資して利益が出た場合は以下のようになります。
ウェルスナビ | SUSTEN | |
---|---|---|
110万円に増えた | 1.1万円の手数料を払う | 増えた10万円に対して手数料がかかる |
90万円に減った | 1.1万円の手数料を払う | 手数料なし |
SUSTENの公式サイトによると、成果報酬は利益に対して1/6〜1/9の手数料が設定されています。
運用額が多いほど、手数料の率が下がる仕組みです。
たとえば、100万円を投資して110万円になった場合、利益の10万円に6分の1をかけて、約1.67万円の手数料となります。
一方でウェルスナビなら、110万円 × 1.1% = 1.21万円の手数料です。
利益が出た年だけで比較すると、SUSTENの手数料が高くなることもあります。
毎年決まった手数料を払うというシンプルでわかりやすいサービスを重視したい人はウェルスナビ、損をした年は手数料を支払いたくない人はSUTENを利用すると良いでしょう。
ウェルスナビの口コミ
ウェルスナビの口コミをSNSで調査したところ、良い口コミがほとんどで、多くのユーザーがサービスや成果に対して満足している様子が伺えました。
良い評判
良い口コミからは、長期利用によって大きな成果が出ているユーザーが一定数いることがわかります。
①毎月5万円を7年間運用して、240万円の利益が出ている
②含み益+59.13%
③上がりました!
④今月からウェルスナビ入金開始
投資初心者でも順調に資産が増加していることから、ウェルスナビの「ほったらかし投資」が実際に機能していると言って良いでしょう。
円高・円安の影響を受けながらも、長期的には安定したリターンを維持できており、今後も継続的な資産形成の手段の1つとして有効と考えられます。
悪い評判
ウェルスナビユーザーからは、一部で「手数料が高い」といった不満の声も寄せられています。
①手数料がかかるからおすすめしない
②手数料が高すぎる
③最近はいまいち
ウェルスナビは長期投資向けのサービスですが、短期的な変動や他の投資手法との比較で不満を持つユーザーも見られます。
また、自分で運用できる知識がある人にとっては、手数料が割高と感じることもあるようです。
こうした口コミから、投資の知識やスキルが向上した利用者が、より低コストな選択肢(インデックス投資など)に移行している傾向も伺えます。
ウェルスナビは今後も利用価値はある?
ウェルスナビは三菱UFJフィナンシャルグループの完全子会社となり、上場廃止となったものの、今後も利用する価値はありそうです。
ウェルスナビのロボアドバイザーによる投資は、以下の人にとって魅力的なサービスと言えるでしょう。
- 手間をかけたくない投資初心者
- 長期投資を継続できる人
- 新NISAを活用して節税効果を得たい人
投資の知識がなく、銘柄選択やリバランスなどを自分で行うことに不安がある人には大きな価値があります。
年率1.1%の手数料は「投資のプロに運用を任せる費用」と考えれば、初心者にとっては合理的な選択肢の1つとなるでしょう。
ウェルスナビのFAQ
A.ウェルスナビは、AIを活用したロボアドバイザーによる自動資産運用サービスです。
投資の知識がなくても、プロが設計したポートフォリオで世界中の株式や債券に分散投資できます。最低1万円から始められ、毎月の自動積立も可能です。
A.年率1.1%(税込)です。ただし、新NISA口座で自動積立を利用した場合、実質的な手数料は年率0.59%〜0.73%まで下がります。
長期割プログラムでは利用期間に応じて最大0.99%まで割引され、3,000万円を超える部分は優遇料率0.55%が適用可能です。
ETFの売買手数料や為替手数料は無料で、手数料体系はシンプルで分かりやすく設定されています。
参照:手数料|ウェルスナビ
A.新NISA制度に完全に対応しています。
つみたて投資枠と成長投資枠を自動で最適配分し、年間360万円の非課税枠を効率的に活用することが可能です。
自動積立を利用すると、両方の投資枠をバランス良く使い分けて投資できます。
参照:おまかせNISA|ウェルスナビ
A.特定口座(源泉徴収あり)を選択した場合、基本的に確定申告は不要です。ウェルスナビが税金の計算と納付を自動で行います。
ただし、他の所得との損益通算を行う場合や、特定の控除を受ける場合は確定申告が必要になることがあります。
A.マイページから簡単に解約(全額出金)手続きができます。
運用中の資産をすべて売却し、現金化された金額が指定した銀行口座に振り込まれます。
出金手数料は無料で、通常数営業日で手続きが完了します。解約時に違約金などの追加費用はかかりません。
A.三菱UFJフィナンシャル・グループの完全子会社として、高い安全性を確保しています。
顧客資産は信託銀行で分別管理されており、万が一ウェルスナビが破綻しても、資産は全額保護されます。投資者保護基金により1,000万円までの補償もあります。
A.簡単な質問に答えるだけで最適なポートフォリオを提案するサービスなので、投資初心者にはぴったりです。
銘柄選択やリバランス、税金最適化などすべて自動で行われるため「ほったらかし投資」が可能です。1万円からスタートでき、毎月1万円からの自動積立も可能です。
14か月運用 円建てパフォーマンス+7.2%ドル建て-6.85%為替の影響が大きいです。
調子いいときのウェルスナビは本当に良かったけど、為替次第ではおさらばかな~
ここは円安効果で預かり資産増えてくんちゃう?
戦争デフレ原油高コロナ再拡大に煮えきらない政策、何もかも考えるのめんどくさいからウェルスナビに預けて10年後強く生きようと思いますよ、その頃日本円が紙くずになっていないといいんですけどね。そんなことないよな。まあそうなりそうなときはやめればいいのか。
ウェルスナビを利用しようか現在検討中です。好きなユーチューバーも長期投資は正義って言ってたのでその方向を視野に入れてもう検討してみようと思います。
これまで投資とかやろうやろうって言い続けてけっきょくやってこなかったのですが、今回ついにウェルスナビの口座開設を行いました?やめたほうがいい、儲からないとかいろいろ見ましたけどとりあえずは1年くらいやってみるつもりです。銀行に預けてもほとんど増えないので元本割れ?しないで5%くらい増えてくれたら文句ないです。
ウェルスナビは他のロボアドより調子が良い時の当たりが大きいです。トータルでも勝てます。負けたとか当たらないとか言っている人は数カ月程度の短いスパンでしか見ていないんだと思いますね。長期で見れば負けることの方が少ないですよ。
ウェルスナビ(7324)6連騰じゃないすか~私は先月1400円で売ってしまったがさ~?ホール努力って大事よほんと‥
ウェルスナビいいらしいね、最近知ったんだけど年利がこれだったら自分も使ってみたいと思う。今だったらとりあえず半年くらい使ってみて試してみようかな。6月当たりの相場には注目してる。
やめるやめないは自由だけどさ、そんだけみんな短期での利回りが欲しいんだろうね。長期投資ってけっこうメンタル大事じゃん?しっかりほったらかしできない人はウェルスナビやめて自分で回したくなるんだよきっと。俺もその一人だしww