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投資系の会社であるマーチャントブレイン投資顧問株式会社。
この会社の評判ははっきり言って悪いです。
しかし、マーチャントブレインの投資アドバイザーを務めるのは実力者と名高い「坂本慎太郎氏(通称Bコミ)」。
そんなBコミ氏が所属している投資会社であるのに、なぜここまで評判が悪いのでしょうか?
その理由を解説していきます。
マーチャントブレインズ投資顧問株式会社とは?
マーチャントブレイン投資顧問株式会社は、WEB上で投資助言サービスを行っている会社。
主要サービスは「株エヴァンジェリスト」であり、取扱いは株式投資のみとなります。
会社概要
マーチャントブレイン投資顧問株式会社の情報は下記のとおり。
社名 | マーチャントブレインズ投資顧問株式会社(金融商品取引業者) |
設立 | 2016年4月 |
所在地 | 東京都港区西新橋1-6-12 |
業務内容 | 投資助言・代理業 |
登録番号 | 関東財務局長(金商)第2950号 |
電話番号 | 03-6262-7404 |
代表取締役 | 福土 知厚 |
投資助言サービスの場合、重要なのは「登録番号があるか?」です。
登録番号がないと無登録業者であるから。
マーチャントブレイン投資顧問は登録番号の記載があり、金融庁に認められた正式な投資助言サービスであることがが分かります。
さて、記載されている住所を検索してみたところ、「アイオス虎ノ門」というレンタルオフィスでした。
レンタルオフィスはその手軽さから多くの企業が使用しており、特筆して問題があるわけではありません。
ただし、実態の怪しい会社が使用するケースが多いのも事実。
とくに悪徳投資顧問がレンタルオフィスを使用していた実例は多いため、この部分は信頼性においてマイナスポイントですね。
代表などの主な人物
マーチャントブレイン投資顧問の主要な関係者は以下の4人です。
- 福土知厚
- Bコミ(坂本慎太郎)
- 加藤雄太郎
- 向後はるみ
福土知厚
福土知厚氏はマーチャントブレイン投資顧問の代表取締役。
福土氏の顔写真やプロフィールなどは調査しても見つかりませんでした。
公式サイトにメッセージがあるくらいで、そこでは「シンプル・イズ・ベスト」をモットーに会員の利益を追及すると語っています。
Bコミ(坂本慎太郎)
Bコミ氏は投資家兼・株式評論家として知られています。
証券会社で株のディーラーを6年、かんぽ生命保険にて株式と債券のファンドマネジャー、ストラテジストを7年間経験し、現在は年間200回以上のメディア出演をするなど投資界隈で勢力的に活動中。
2017年3月から開始された「資金150万円チャレンジ」では、資金を1年5ヵ月で約5,000万円まで増加させた実績があります。
そんなBコミの経歴をまとめると次のとおり。
加藤雄太郎
加藤雄太郎氏はマーチャントブレイン投資顧問の前代表取締役。
現在は退任されており、公式サイトに名前が見当たらないため、マーチャントブレイン投資顧問からも退社している可能性があります。
経歴や実績がほとんど公開されていないので、アナリストとしての実力が不透明な点も評価を下げているよう。
株エヴァンジェリストのサイトにも代表者の挨拶やプロフィールが無いので、ラジオNIKKEIのサイトから引用します。
『テクニカル分析を基本とする銘柄選定で個人トレーダーとして14年ほど活動した経験を生かし、マーチャントブレインズ投資顧問を設立。急騰株発掘に定評があり、株情報サイト「株エヴァンジェリスト」も運営している。』
これが本当なら、ほとんど見るべき実績は無く、素人と同じですね。
ファイナンシャルプランナーの資格を有し、個人トレーダーとして14年以上の経験を持っていた人だったとのことです。
向後はるみ
向後はるみ氏はマーチャントブレイン投資顧問の前投資助言者。
マーチャントブレイン投資顧問に所属していたのは2022年までであり、現在は所属していません。
向後氏はその端麗な容姿から「投資の女神」や「兜町の女神」とも呼ばれ、過っては株式投資界隈で非常に影響力のある人物でした。
向後氏は、夕刊フジ主催の「株1グランプリ」において3度、グランドチャンピオンに輝いた実績があります。
ただし、「経歴は嘘で投資の実力はなく。ただの客寄せパンダなのでは?」という意見も多いです。
実力の無さがYahoo!投資の達人での『勝率:34%(9勝17敗)パフォーマンス-115.7%』という実績で証明済み。
実際、向後氏の所属時代にマーチャントブレイン投資顧問は行政処分を受けたのですが、その理由を確認すると「なるほど」っと思いたくなります。(この部分については後述しています)
株エヴァンジェリストを運営
マーチャントブレイン投資顧問のメインサービスは「株エヴァンジェリスト」。
Bコミ氏が投資アドバイザーを勤め、推奨銘柄の紹介や売買タイミングの指示などしてくれるサービスになります。
「現実主義」をキーワードにし、思惑や夢ではなく、業績やロジックに基づいて銘柄を選定していく投資手法とのこと。
有料プランは以下の3つがあります。
プラン名 | 契約期間 | 料金(税込) |
---|---|---|
単発契約プラン | 商品毎に契約から5営業日以内・販売終了後5営業日以内または指定日 | 25,000~150,000円 |
ウィークリーデイトレード | 契約締結日より7日間 | 100,000円 |
マンスリーデイトレード | 契約締結日より30日間 | 200,000円 |
また、無料サービスもあります。
- 朝刊レポート配信
- 保有銘柄についてプロの意見を聞く!
- 朝夕の無料レポートで市況情報を把握!
無料サービスは、株エヴァンジェリストの公式サイトからメールアドレスを登録すれば利用できるようになります。
マーチャントブレインズ投資顧問株式会社の評判
マーチャントブレイン投資顧問の評判は、向後はるみ氏の時代に悪いものが多数。
投資アドバイザーがBコミ氏に変更になってからの口コミはあまりないのですが、それ以前の口コミに低評価のものが多かったです。
良い口コミ
なんだかんだ推奨銘柄の利益のお陰で投資がどうにかなってる。もうこれ一本に絞ろうかな。
匿名
マーチャントブレイン投資顧問の良い口コミは少ないですが、「推奨銘柄が参考になる」というものがいくつかありました。
特徴的なのは最近のものに高評価の口コミが多いという部分。
マーチャントブレイン投資顧問は行政処分を受けた後、投資アドバイザーを向後はるみ氏からBコミ氏に変更するなど体制を一新させましたが、その影響があるのかもしれませんね。
悪い口コミ
悪い口コミは向後はるみ氏が在籍していた2022年以前に集中していました。
- 向後はるみが広告塔になってるだけの投資顧問
- 推奨銘柄は例外なくボロボロ。プロが選別してるとは思えない
- アフターケアもいい加減で悪質
- ここで利益を出さたという声を聞いたことがない
- たまたま上がった銘柄だけを大声で宣伝してる
上記のように酷評。
とくに向後はるみ氏に非難が集中しており、「ただの広告塔で投資助言などしていない。見た目に騙されたおじさんがカモにされているだけ」というような口コミが多数。
利用した人は大損した人が大半だったようです。
このように、マーチャントブレイン投資顧問の悪い口コミは向後はるみ氏が在籍時の時代に集中しています。
投資アドバイザーがBコミ氏に変わってからの悪い口コミもありますが、その数が違うんですね。
もちろんBコミ氏の所属期間はまだ2年ですので、その違いといえばそれまでですが・・・。
2022年以前の評判が悪いが改善の兆しあり!?
マーチャントブレイン投資顧問の口コミを調査した結果、2022年以前に厳しい評価を受けていたが体制の一新により改善が見られるのかもしれないという印象。
マーチャントブレイン投資顧問が「怪しい」「悪徳投資顧問」などと言われてしまう背景には、2022年以前の体制が影響しています。
当時の評判を調べると、「推奨銘柄が失敗続き」「アフターケアが不十分」などの声が目立ちました。
とくに当時の投資アドバイザーだった向後はるみ氏に集中しており、「見た目だけで信頼させようとしている」「実際の投資助言は他のスタッフが行っている」など、批判の声が多数。
信用した利用者の多くに損失を発生させ、さらに後述していますが行政処分を受け、マーチャントブレイン投資顧問は一時期完全に信用を失くしました。
その後、体制変更によって、Bコミ氏がアドバイザーに就任してからは、一部で評価の改善が見られます。
「推奨銘柄が参考になる」といった肯定的な意見も見え始め、直近では一定の信頼を得ているよう。
まだまだ不安要素は残るものの、以前よりはマシな評価になっていそうです。
マーチャントブレインズ投資顧問株式会社の行政処分
マーチャントブレイン投資顧問は2022年10月21日に行政処分。
ここではその詳細について解説していきます。
行政処分の内容は?
行政処分の内容は簡単にいうと「顧客に嘘をついたから」。
財務省の公式サイトを確認すると行政処分の理由は以下だとしています。
- 顧客に対し虚偽のことを告げる行為
- 著しく事実に相違する表示のある広告をする行為
メールマガジンや公式サイトで嘘の情報を掲載して顧客を勧誘したんですね。
例えば、「極秘情報があります」などと謡ったり、実際には助言していない銘柄を助言しているように掲載したり。
「助言していない銘柄を掲載していた」というのは、もしかしたら向後はるみ氏のことなのかもしれませんね。
口コミでは「向後はるみはただの広告塔」という声が多数あり、投資助言を行っていなかったと報告されています。
事実は不明ですが、行政処分後に投資アドバイザーが変更されていることから辻褄は合うのかなという感じです。
ちなみに、マーチャントブレイン投資顧問へ下された具体的な処分内容は下記のとおりです。
- 業務停止命令
- 業務改善命令
- 顧客への説明責任と対応
現在は改善されてる?
結論として、マーチャントブレインズ投資顧問株式会社は行政処分を受けた過去を踏まえ、現在では業務改善に努めています。
過去の問題は不適切な広告表示や内部管理の不備に起因しましたが、行政指導に従い再発防止策を策定。
内部管理態勢を見直し、透明性の高い運営を目指しているように感じられます。
とくに著名な投資アドバイザーである、坂本慎太郎氏(通称Bコミ)の加入は大きいのではないのでしょうか。
Bコミ氏の加入後からは口コミの評価も改善されつつあるため、顧客からの信頼回復もしているのかもしれません。
PR記事が多いのは気になる
マーチャントブレイン投資顧問についてWEBで検索してみると、PR記事が非常に多いことが気になります。
PR記事は「記事広告」であり、企業から依頼を受けて書かれた記事。
当然多くの記事がBコミ氏を肯定的に評価しており、批判的な視点や中立的な分析があまり見受けられません。
よって、情報が偏りやすいです。
そのため、PR記事でよいことが書かれてあっても、「お金を貰ってるから褒めてるんでしょ?」と思ってしまいます。
今後の方針
行政処分後は内部体制やコンプライアンスを一新したマーチャントブレイン投資顧問。
代表取締役は加藤雄太郎氏から福土知厚氏に、投資アドバイザーは向後はるみ氏からBコミ氏に変わりました。
代表の福士氏は今後の奉仕を公式サイトにて、以下のように述べています。
- 投資家の皆様の信頼に応えるべく、不断の努力を重ね、更には健全な業界の発展にも貢献していくことを目指す
- 投資助言・代理業に求められる社会的責任と公的使命を明確に認識し、何事も正々堂々と誠意を持って取り組む
マーチャントブレインズ投資顧問株式会社は信頼できる?
マーチャントブレイン投資顧問が信頼できるかは微妙。
やはり過去の口コミの悪さは見逃せないですし、何よりも行政処分を受けた会社を信頼できるかと言われればNOでしょう。
現在は体制を一新させて評価も変わってきているようですが、過去の行いを覆すには至っていません。
さすがに過去のイメージが悪すぎてその影響が現在も尾を引いています。
Bコミ氏を迎えた新体制で今後どうなっていくのか、その動向に注目ですね。
会社は、レンタルオフィスで東京都港区西新橋1-6-12 今度、坂本慎太郎さんが投資助言するって。この会社も昨年金融庁で行政処分を受けている。 坂本氏も、マネーアカデミーで無料本を配って広告活動している。なんだかよくわからない世界。
悪魔のような投資顧問会社。