投資のソムリエは資産配分を入れ替えながら安定的な運用を目指すアクティブファンドです。
資金配分は主にリスク資産が30%、現金資産+安定資産が70%程度で、堅実性重視となっています。
そんな安定感を売りにした投資のソムリエですが、2021年末頃から価格が急激な右肩下がりとなっております。
▼投資のソムリエのチャート
投資のソムリエに一体何があったのか?今後どうなりそうか?売るとしたら売り時はいつなのか?を世間の評判を踏まえて検討してみようかと思います。
投資のソムリエの下落理由と評判
投資のソムリエはなぜ価格が下がり続けているのか?
アセットマネジメントOne株式会社が出している運用報告書によると、以下の要因によって組み入れファンドの多くがマイナスとなっていることが下落理由のようです。
▼組み入れファンド下落要因
・原油価格上昇によるインフレ加速懸念で安定資産下落
・米長期金利上昇による債権価格下落で安定資産下落
・中国不動産会社の債務不履行懸念で国内リート、新興国株市場が軟調に
・新型コロナウイルス変異株への懸念で国内リート、新興国株市場が軟調に
世界的な株価マイナス材料が多く、リスク資産、安定資産含めて下落基調となってしまっているようです。
価格が下落していること自体は投資のソムリエの組み入れファンドや資金配分に問題があったというより、外的要因の影響が大きそうです。
ただし評判を見ていると、投資のソムリエの判断ミスがここまで大きな下落を招いたとする意見も出ています。
▼投資のソムリエの評判

今は安定資産も下がっているので、下落をとにかく避けるなら現金化してしまうのが最善となります。
安定感、堅実性を猛プッシュしていた投資のソムリエであればとっくに現金化を進めていてしかるべきと多くの投資家は考えていたのでしょう。
しかし実際は半年以上もの間現金化しないまま下落を受け入れていたかのような発表が有り、多くの投資家の顔が青ざめてしまった様子。
投資のソムリエが大幅な価格下落を続けている理由が分かったところで、では今後の見通しについて見てみましょう。
投資のソムリエの見通しと評判
投資のソムリエを取り巻く投資家の方々の見立てでは、今後の見通しも暗そうです。
要因は主に2つ。それが以下になります。
▼見通しが暗い理由
・米国経済が向こう数年間は後退するとの見方が強い
・資金配分の約半分を占めるファンドが円安で不利
投資のソムリエは資金の40%~50%程度を為替ヘッジ先進国債券に投資しています。
この為替ヘッジを利かせた金融資産は円安が続く環境では価格の下落が止まらなくなります。
例として米国成長株投信で為替ヘッジをかけた場合とかけなかった場合の値動きを比較するとわかりやすいかと思います。
▼為替ヘッジ有り無しのパフォーマンス比較

為替ヘッジをかけていない場合は2022年3月頃から値下がりに耐えている様子がうかがえますが、為替ヘッジをかけている方は下がり続けています。
このように、投資のソムリエの大部分を占める為替ヘッジ先進国債券は円安が続く環境では不利となります。
そしてこの円安はまだ続く可能性があるのです。
米国経済が後退することで世界経済の減速懸念が高まり、円を売って基軸通貨であるドルを買う動きが出てくるのです。
また米国のインフレが止まらず利上げが進むと、それもまた円を売ってドルを買うことに繋がります。
そして米国経済はこの先数年から長くて30年ほど後退するであろうと言われています。
つまり今後数年は円安が進行する可能性があり、故に投資のソムリエの先行きは暗いと言えるのです。
オマケに投資のソムリエはアクティブファンドですので、信託報酬が高い。
今後さらに投資のソムリエの資金配分が現金に偏るとなると、現金化と現金での保有に対して高い信託報酬を払うことになります。
果たしてそんなことに高い金を払う意味があるのか?という意見が評判でも見受けられます。
▼投資のソムリエの評判

ということで今後の見通しをお伝えしたので、次は売るべきなのか?売るとしたら売り時はいつなのか?について見ていきましょう。
投資のソムリエの売り時と評判
投資のソムリエは売るべきなのか?売るとしたらどのタイミングが売り時なのか?
それを判断する上で興味深い口コミを掲示板で見つけましたのでご紹介致します。
▼投資のソムリエは売るべきなのか?の答えの一つ

これは2022年6月23日に書き込まれている内容です。この口コミによると、数年前投資のソムリエを勧誘してきた銀行から「売ったほうがいい」と言われたとのこと。
つまり今の投資のソムリエは販売側である金融機関側もお手上げ状態。
このまま持ち続けるデメリットが大きいということなのでしょう。
またこの口コミにはもう一つ重要なことが書かれています。
それは投資のソムリエがマイナスを取り返すのは一体いつになるのか、ということ。
投資のソムリエは上がらないが下がらないファンドとの触れ込みで購入者を募ってきた様子。
では上がらないファンドが大暴落したらどうなってしまうのか。
これ以上下がる前にさっさと売ってしまうのも一つの手かもしれません。
投資のソムリエに限らずレバナスやSOXLといった多くの人気ETFや投資信託が大きく値を下げている昨今、投資での利益を狙うならむしろ今は個別株の方が期待が持てます。
実際に値上がり期待の個別株をAIが選び出す『REGAIN(リゲイン)』の利用者はピンポイントに値上がり銘柄に投資し安定して利益を出せているようです。
▼REGAINの口コミ
投資のソムリエに問題があるというよりは、ファンド系全般にとって逆風といっていいかもしれませんね。
投資のソムリエが儲かるのはどんな時?
では逆に投資のソムリエで儲かるのはどのようなシチュエーションなのでしょうか。
それは米株や新興国株など、何か一つでいいので大幅な株高が進行しているタイミングでしょう。
投資のソムリエはアクティブファンドなので、株高が進行しているファンドがあればそこに資金を配分します。
よって利益を狙うことが出来ます。
ただし安定性重視なのであまりに偏った資金配分にはしないと思われるので、大幅な値上がりでもしてくれないと目立った利益はでそうにないですね。
投資のソムリエの基本情報
ファンド名:投資のソムリエ
運用会社:アセットマネジメントOne株式会社
ファンド設定日:2012年10月26日
商品分類:アクティブファンド
購入時手数料:最大3.3%
運用管理費:1.54%
投資ファンド:安定資産(国内債券、為替ヘッジ先進国債券)、リスク性資産(新興国債権、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内リート、先進国リート)、現金等
投資のソムリエの総括
投資のソムリエは安定的運用を目指すアクティブファンドです。
コロナショックでも下落しなかったことを強みとして、インフレ対策に有効な「上がらないが下がらない優秀なファンド」として売り出しています。
しかし2021年末頃から米国経済後退懸念などを理由に価格は右肩下がりとなっており、投資のソムリエに対する評価も右肩下がりとなっています。
投資家からは売り時を探る動きが活発化している印象です。
米国経済が後退し円安が進行している間は投資のソムリエの成績も上向く見込みは薄く、見通しは暗いと言えます。
口コミでは銀行員から「売ったほうがいい」とのアドバイスをもらったとの話も出ており、今が売り時の可能性は否めません。
約50人の関係者に聞いています。価格が戻るには最低5年はかかるとの見方です。
かなりの投資をしましたので、毎日が苦痛です。適当な信託の方がよっぽどリターンが出ています。ファンド大賞を何期かもらえているようですが、今のカタログからはその栄光の表記はありません。ファンドの理屈はわかります。そのとおりにならないのも、投資信託です。
最悪の事態にならないように、ファンド会社との打ち合わせも必要ではないでしょうか。
徹底的にやり取りをしないといけないようです。銀行には失望しました。特にその担当に。
投資のソムリエはリスクが少ないって聞いていたのにこんなにマイナスになるとは思ってませんでした。長期だったらと思って我慢するべきなんでしょうか?こんなファンドとは思いませんでしたよ。
どんどん下がっててもう今5000億円割ったんだっけ?持ってたけど早めに手放して良かったんだろうな。やっぱりこれからは個別株か。下がらないが謳い文句なのに下がったらお手上げでしょ。
インデックス投資がブームになったときにやり始めた人は痛い目を見てるだろうな。でもさ、下がったらまたどうせ上がるんだからそれまで待ってればいいの。それができない人は個別株短期でINしたほうがいいよ。
堅実で値動きが小さく下がらないというような話を聞いて買ったものの、下がるときは下がるし一度下がったらなかなか上がらない扱いづらい商品でした。
投資のソムリエ持ってたけど最悪だったから早々に売った。全然上がらない。含み損が増え続ける胃が痛い日々だった。俺の投資人生の汚点。
チャートを見れば評判が悪いのも納得でしょ。基準価額見てみな。今年の頭から急降下して元の価格水準まで戻る気配ないよ。