三菱サラリーマンは本当に株で成功してFIREしたのか?
三菱サラリーマンには投資の収支詳細を出さない点や異様な入金力の話などから、株で利益を出せているからFIREしたというのは違うのではないかという主張が一定数存在します。
そこで三菱サラリーマンのFIREの裏側が露呈したとして炎上した事件の解説と、三菱サラリーマンのFIREの実態について解説していきます。
目次
結論から言うと、三菱サラリーマンの炎上は誤解が原因で、その投資に不信感や不安を感じる必要はありません。
理由は次の3つです。
・①本人が不動産の贈与も家賃収入も「事実誤認」と断言している
・②噂の出所は雑誌記事の混同(家賃収入を得ている別の投資家との取り違え)とみられる
・③書籍への疑念にも、合理的な理由がある程度想定できる
この記事では、炎上の経緯と疑惑の真相を順番に確認していきます。
「炎上」で検索してくる人が知りたいのは、噂が本当かどうかだけだと思います。
なので今回は、噂の出所と本人の説明を突き合わせるところから始めました。
先に言うと、引っかかったのは本人ではなく噂が広がった経路のほうでした。
三菱サラリーマンの炎上騒動を解説
炎上の話は、どうしても伝聞が混ざります。
なので、まず誰が何を言い出したのかだけを追いました。
ちなみに火種になったツイートは、すでに削除されています。
▼投稿されたツイート
※元ツイートは削除済み
「三菱サラリーマンは親から相続した不動産で収入を得ている」
まあ普通であれば、こんなツイートは誰も気に留めないでしょう。
しかし三菱サラリーマンの場合は、30歳で1億という信じがたい成績ですから。
正攻法で1億など作れるとは思えない。
何か裏があるんじゃないか?と皆が心の奥底で抱いていた疑念を揺さぶってしまったのでしょう。
ああ、これが”裏”かと。
親からの不動産収入で利益を得ていたとなれば、全ての話がひっくり返ります。
日々節約を続けていた精神力も、継続して利益を出していた投資手腕も、その全てが嘘になりかねない情報です。
働きながら投資を頑張っているのかと思いきや――。
実際は、ぬくぬくと富裕層の親から強大な支援を受けていたおぼっちゃんだったのかと。
こうして三菱サラリーマンは、投資ではなく親の力で資産を作ったのだとして炎上したのです。
そしてこの炎上騒動は、これで終わりません。
炎上直後に三菱サラリーマンが出版した書籍『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法』。
この内容がこれまた疑念を抱かせる内容だったことで火に油を注ぐ事態に。
指摘されたのは主に以下の内容。
▼書籍の疑念
・減配、無配転落した保有株に言及無し
・株価下落による資産減に言及無し
しかし、後々減配したり無配となった銘柄への言及がない、と指摘されています。
高配当の良さそうな銘柄を紹介して、その後の運用については曖昧な部分が多い。
言うなれば、ポートフォリオの内容を公開しているように見えて実は公開していない。
しかし三菱サラリーマンは、株価変動に対して関心を示していません。
実際、書籍が発売された時点で株価が数ヵ月間下落一辺倒だった銘柄を、ポートフォリオに加えるなどしています。
また書籍の中でも、株価に興味が無いことを語っています。
しかしもちろん、高配当投資と言えど株価は重要な要素です。
よって三菱サラリーマンのように、全く株価に興味を示さないことは普通ではない。
何か三菱サラリーマンからは不誠実さを感じると。
つまるところ、三菱サラリーマンは親の金の力で資産形成しただけではないか。
それを裏付けるように、書籍の内容は不明瞭な点が多い。
通常の感覚とは思えない投資法が書かれていると。
これが一連の炎上騒動の経緯となります。
ここまでが、炎上したときに並べられた材料です。
不動産の話と書籍の話が、ひとまとめに語られていました。
ただ相続の噂だけは事実かどうかで決着がつくので、そこから確かめます。
要点は一つ。
親から相続した不動産があったとして、その収入が資産形成にどれだけ寄与したのか。
このあたりをはっきりさせてやればいいのです。
ということで、親からの不動産相続について三菱サラリーマン側の主張がコチラ。
▼三菱サラリーマンの主張
三菱サラリーマン側が否定しているのは、次の2点です。
親から不動産の贈与を受けていること、またその不動産から家賃収入を得ていること。
このどちらも事実誤認であると断言しています。
ではそもそもの出所はなんだったのか、調べてみました。
どうやら、雑誌の情報をうろ覚えで誰かが発信したのが最初だった可能性があるようです。
▼不動産相続の噂の出所
とある雑誌に、複数名の投資家の記事が掲載されました。
そこで三菱サラリーマンと、他の家賃収入を得ている投資家を混同してしまった。
これが三菱サラリーマン炎上事件の顛末とみるのが妥当でしょう。
調べてみれば、なんとも呆気ない真相でしたね。
炎上のきっかけは、1つのツイートでした。
本人は、贈与も家賃収入も事実誤認だと断言しています。
出所をたどると、雑誌に載っていた別の投資家との取り違えに行き着きました。
火の元は消えているのに、煙だけが残っている——これが調べ終えての正直な印象です。
三菱サラリーマンは本当に、株の成功によってFIREしたのでしょうか。
三菱サラリーマンは株の成功でFIREしたのか?
ここが、この人をめぐっていちばん誤解されている部分だと思います。
「株でFIREした」と言われますが、5000万円の大部分は株の利益ではありません。
では何がFIREを支えたのか、順に見ていきます。
▼三菱サラリーマンのFIRE成功要因
・推定1000万超えの給料と節約による圧倒的入金力
・アベノミクスによる上昇相場
三菱サラリーマンは三菱系列の企業に勤めていて、給料は推定1000万円。
その給料に加えて異常な節約。
どこに行くにも水筒に入れた水を持参し、本はなるべく図書館を活用し、散髪はセルフカット。
この給料と節約により、年間収入の8割、800万程度は投資に回していたと目されています。
三菱サラリーマンは5000万円を作ってFIREしました。
つまり、投資していなくとも十分5000万円を貯められる生活環境を作っていたわけですね。
加えてアベノミクスによる上昇相場。
アメリカ市場も年率10%は成長していた時代です。
ただ王道の高配当株を買っておくだけで、モリモリ資産が増えました。
一般人では不可能なレベルの入金力と、何に投資しても儲かった美味しい相場。
この二つが、三菱サラリーマンのFIRE達成に大きく寄与したのではないかと言われています。
仮に市場平均を上回る利回りを出せていたなら、三菱サラリーマンの投資手腕もFIREに寄与したことになります。
しかし三菱サラリーマンは、自身の詳しい投資成績を公開していないので判断できません。
ただ、当時を知るファンの方からはこんな話が出ています。
「確か三菱サラリーマンのポートフォリオを見る限り投資収支は市場平均を下回っていたのではないか」
これが合っていれば、FIRE達成の要因は投資の成功ではないことになります。
やはり、入金力と地合いのおかげということになりますね。
給料は推定1000万円。
そこから年800万円を投資に回していたと見られています。
水筒と図書館とセルフカットで、その差額を作っていたわけです。
しかし現在の収入基盤は、ブログや書籍の収入ではないかとされています。
これもまた、株でFIREしていないじゃないかと言われる要因になっています。
まとめると、三菱サラリーマンがFIRE出来た要因に、株式投資の利益は無関係だとする主張が根強くあるのです。
ただ私から言わせてもらいますと、この主張は当然の話だと考えています。
そもそも高配当投資の三菱サラリーマンが、株で大きな利益を出すことなんてないのですから。
まず5000万円を構成する大部分が、株の利益でないのは当たり前です。
高配当株の有名人「バフェット太郎」も、毎月50万円を投資に回しています。
このことからわかるように、前提として高配当投資は金持ちのための投資手法です。
金持ちが莫大な金をローリスクで運用するのが、高配当投資の役割です。
一般的な収入の方がFIREを目指すのであれば、高配当投資では厳しい。
リターンが大きい個別株投資でないと、無理なのではと思います。
少ない元手から大きな資産を作り上げた有名投資家は、皆個別株投資で資産を増やしていますから。
入金力と相場が大きかったのは、そのとおりだと思います。
ただ、それは手法が悪いという話ではありません。
高配当投資は、もともと大きな元手をローリスクで運用するための役割です。
少ない元手で同じことをしても、同じ結果にはなりません。
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三菱サラリーマンの嘘疑惑のまとめ
ここまで確かめたことを、いったん整理します。
先に言ってしまうと、噂を裏づける材料は出てきませんでした。
何がどう決着したのかは、この下の表にまとめてあります。
「親から相続した不動産の家賃収入という、大きな武器があったのではないか」
この噂により、三菱サラリーマンは炎上しました。
しかし真相を調べてみると、原因は恐らく誤解に端を発した、とあるTwitterユーザーの1つのツイートのようです。
三菱サラリーマンとしては、不動産の相続を受けていることも、家賃収入があることも完全に否定しています。
また投資判断の違和感や、読者に対する不誠実さについても同様です。
三菱サラリーマン側の視点で見れば、合理的な理由もある程度想定がつきます。
三菱サラリーマンの投資について、不信感や不安は感じる必要が無いであろう。
これが私としての結論になります。
調査結果を整理すると、次の通りです。
▼疑惑と調査結果のまとめ
| 疑惑 | 調査結果 |
|---|---|
| 親から相続した不動産で資産形成した | 本人が贈与・家賃収入とも事実誤認と断言 |
| 噂の出所 | 雑誌記事で、家賃収入を得ている別の投資家と混同された可能性 |
| 書籍の内容が不誠実 | 三菱サラリーマン側の視点では合理的な理由も想定できる |
| 株の成功でFIREしたのか | 入金力(年800万程度)と上昇相場の寄与が大きいという見方 |
4つの疑惑を並べてみて、はっきりしたことがあります。
嘘をついているかどうかと、真似できるかどうかは別の話でした。
前者は、本人の否定と噂の出所で説明がつきます。
残ったのは、年800万円を投資に回せるかどうかという現実のほうでした。
炎上のほうは、誤解で片づいたと考えていいと思います。
残るのは、では自分はどうするか、だけです。
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三菱サラリーマンのポートフォリオを改めてみていこう
ここからは、実際に何を持っていたのかの話です。
1億円を達成した時点の中身が公開されています。
数えてみると60もの銘柄に分けていました。
ここからは、三菱サラリーマンのポートフォリオや投資スタイルなどをみていきます。
三菱サラリーマンを参考にすれば、莫大な資産が作れる可能性が高いからですね。
ということで、三菱サラリーマンの今(FIRE後)ではなく、FIREまでのポートフォリオを確認していきます。
資産1億達成時のポートフォリオとして公開されているのが以下の内容。
▼1億達成時のポートフォリオ
・ABBV
・ABT
・AMGN
・ARCC
・BA
・BLK
・BP
・BTI
・CHWY
・CME
・COST
・CRM
・DPZ
・FDS
・FMC
・HII
・IBM
・IDXX
・JNJ
・LMT
・LW
・MKC
・MO
・MSCI
・RDSB
・SHW
・SYK
・T
・UNH
・UNP
・VHC
・VZ
・XOM
・アサンテ
・インヴィンシブル投資法人
・エスコンジャパンリート投資法人
・沖縄セルラー電話
・オリックス
・カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
・近鉄エクスプレス
・サムティ・レジデンシャル投資法人
・スノーピーク
・JALUX
・CDG
・スターアジア投資法人
・タカラレーベン・不動産投資法人
・タカラレーベン・インフラ投資法人
・ディアライフ
・投資法人みらい
・トーセイ・リート投資法人
・日本BS放送
・日本コンセプト
・日本航空
・日本たばこ産業
・日本再生可能エネルギー投資法人
・ビックカメラ
・ヤマダ電機
・三菱商事
・三菱UFJフィナンシャル・グループ
・Oneリート投資法人
それぞれの保有割合は公開されていませんが、国別の資金配分としては米国>日本>ベトナムの順に多いようです。
銘柄名は全部出ているのに、それぞれの保有割合は公開されていません。
同じ顔ぶれを買っても、配分は自分で決めることになります。
私がいま参考にしているほうは銘柄と売り時がそのつど示されるので、そこは正直、気楽でした。
▼ポートフォリオの要点
・通貨分散
・銘柄分散
・セクター分散
・単一銘柄への比重は5%以下
投資先の数と意識していることの要点を見ても、分散投資を強く意識していることがわかります。
国、通貨、銘柄、アセットクラスの分散は、リスクヘッジにおける基本中の基本です。
理想のアセットアロケーションについて解説した記事でも、触れた通りですね。
株価下落の損失を軽減しながら、配当で安定した資産増加を図る。
これが三菱サラリーマンの戦略です。
参考までに、2021年12月24日時点(FIRE後)には米国株の保有割合が公開されていましたのでご紹介いたします。
▼米国株のポートフォリオと保有割合
・MSCI 4.7%
・COST 4.7%
・CME 4.0%
・MO 3.9%
・CRM 3.4%
・IDXX 3.4%
・XOM 2.9%
・FDS 2.9%
・ABBV 2.8%
・BTI 2.6%
・DPZ 2.4%
・DIS 2.2%
・ABT 2.1%
・BA 2.0%
・HII 1.9%
・LW 1.9%
・SPGI 1.8%
・LMT 1.8%
・SYK 1.6%
・JNJ 1.6%
・MCO 1.6%
・CHWY 1.2%
・RDSB 0.8%
・BR 0.5%
セクターとしては以下の通り。
▼投資セクターの割合
・金融 22.7%
・生活必需品 22.7%
・ヘルスケア 17.8%
・資本財 11.2%
・一般消費財 8.4%
・エネルギー 8.0%
・テクノロジー 5.0%
・通信 4.2%
分散のかけ方は、教科書どおりでした。
通貨とセクターを分け、1銘柄は5%以下に抑える。
派手さはないが、崩れにくい形です。
1億円は、この地味さの積み上げだったと見ています。
三菱サラリーマンにとってのSPYD
高配当ETFの代表格なのに、FIRE時点では持っていませんでした。
買わない理由をはっきり言葉にしているのは、私はむしろ好感が持てます。
その中身を見ていきます。
しかし高配当を得ることを目的として設計されているETFのSPYDには、FIRE時点では投資していませんでしたね。
それは一体なぜでしょうか。
三菱サラリーマンはSPYDについて、以下のように述べています。
▼SPYDの特徴
・過去のデータが少ない
・脆弱な局面がある
・コロナ後は市場平均を下回るリターン
要するに、ハイリスクハイリターンな投資商品であると認識しているようです。
ただコロナショックで、あらゆる株価が暴落している時には大量に買い込んでいたようです。
買い時だと判断すれば、短期的に保有することはあるのでしょう。
先に述べたように、三菱サラリーマンは徹底した分散投資を行っている堅実派の投資家です。
コロナによって脆弱性が露呈したSPYDには、特に安く買えるタイミングでもない限り手を出すことは無いでしょう。
過去のデータが少ない、脆弱な局面がある、コロナ後は市場平均を下回る。
3つとも、印象ではなく説明できる理由です。
それでいて、暴落したときには買っている。
商品を嫌っていたのではなく、値段を見ていたのだと思います。
三菱サラリーマンの考えるVYM
SPYDは避けて、VYMは激推し。
この差が何なのかが、いちばん知りたいところでした。
調べてみると、判断の物差しは配当利回りという数字ひとつでした。
その中でも三菱サラリーマンは、特にVYMを激推しとしています。
その理由は以下の通り。
▼VYMの特徴
・安定した値動き
・安定した増配
・高い分散度
三菱サラリーマン的買い時の見極めは以下の通り。
▼VYMの買い時
・配当利回りが平均値を超えた時
・配当利回りが一定値(3.5)を超えた時
平均利回りは設定来の平均利回りを算出して、それを上回れば買い。
また3.5%近くまで来た時も買いだそうです。
3.5%というのは、過去10年間で配当利回りが3.5%付近まで来た時に、株価が反発している傾向があるからだそうです。
買い時の基準は、はっきりしていました。
平均利回りを超えたら買い、3.5%に近づいても買い。
ただ、売り時の基準は最後まで出てきませんでした。
買い続ける前提の投資なので、当然といえば当然です。
買う基準は配当利回り、売る基準は書かれていない。
それで回るのは、入金を続けられる人だけです。
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ねたみ全開ですやんwヤフコメとかでも思うけどユーチューブとかで稼げる系の人が少しとがった発言するとだいたいディスられて炎上してる気がしてます。
投資で増やしたんじゃないんでしょ?この人?俺は凄いと思わないけど?それでも凄いと思ってる人は凄いと思ってればいいんじゃない?なんて言われようと俺は裏があると思ってるからね?
三菱サラリーマンに嫉妬する人は少なくないんだろうな…アンチ多そう(笑)
三菱サラリーマンへの批判って嫉妬にまみれてるよね。
高学歴・高収入・カリスマ性・ブレない強さとかがあるからだろうね。
だれも米国株やFIREに注目してなかった時期から道を切り開いたのはすごいと思うよ。彼の文章も誠実だし。
三菱サラリーマンの高配当株投資、高配当ETF投資は選択肢としては悪くないし、ある程度の成果が出ているんだからそんなに批判しなくても。三菱サラリーマンを参考にして年利1パーセント儲かるならいいじゃないですか。
三菱サラリーマンの投資パフォーマンスは市場平均を下回っていたという話もありますからねえ。
記事に書いてある通りだと思う。三菱サラリーマンは収入が多くて、その収入のほとんどを貯めたからFIRE出来た。決して米国株の選び方や分析やそういうのが上手くてFIREしたわけではないかな。