『ハッチ』の愛称で知られる岡元兵八郎氏は、マネックス証券チーフ・外国株コンサルタント兼マネックス・ユニバーシティシニアフェローを務める人物です。
日本における海外株式市場投資の開拓者として、新しいマーケットの発展に貢献してきた岡元兵八郎(ハッチ)氏。
そんな岡元氏は『広瀬隆雄(じっちゃま)』氏や『後藤達也』氏と同様、米国株系インフルエンサーとしても話題を集める人物です。
今回はそんな岡元兵八郎(ハッチ)氏の経歴からポートフォリオ、更には同氏が考える2022年の米国株市場の展開について言及しました。
目次
岡元兵八郎(ハッチ)とは
岡元兵八郎(ハッチ)氏は、米国系投資銀行で26年に渡り、日本の機関投資家を相手に世界54ヵ国の株式市場への投資を支援してきた人物です。
これまで世界80ヵ国を訪問、33ヵ国の証券会社、取引所、上場企業のマネージメントを訪問する等、国内外の金融サービス部門で実績を築いています。
現在はマネックス証券で個人投資家向けに米国株を中心とした外国株式情報の提供、長期投資の啓蒙活動を行っています。
また社内業務のみにとどまらず、テレビやラジオ出演、ウェブコラム、書籍の執筆、SNS等様々な分野にて活動の幅を広げています。
岡元兵八郎(ハッチ)の経歴を時系列で紹介
岡本兵八郎氏は1963年生まれ、宮崎県出身です。
上智大学外国語学部卒業後、1987年から2013年まで米国の投資銀行ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)に勤務します。
▼岡元兵八郎(ハッチ)の経歴
1987年:ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)に入社
1990年~1995年:NY本社にて勤務
1997年~2001年:外国株式営業部門の責任者に就任
2001年~2013年:日興ソロモン・スミスバーニー証券にて勤務
2013年:ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)退社
2013年末~:SMBC日興証券株式会社に勤務
2018年7月頃~:株式会社デルタ21ジャパン代表取締役兼CEOに就任
2019年10月~:現職であるマネックス証券に勤務
同社では一貫して外国株式のマーケティング、外国株式関連商品業務に携わります。
1990年から1995年までソロモン・ブラザーズNY本社にて勤務、1997年から外国株式営業部門の責任者に就任しました。
2001年から2013年の退職までは、日興ソロモン・スミスバーニー証券にて外国エクイティ部マネージング・ディレクターとして従事。
※日興ソロモン・スミスバーニー証券は元ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)、1998年に投資銀行スミスバーニーと合併し社名変更
機関投資家向けの外国株式セールス、セールストレーディング部門を統括し外国株式ビジネスの拡大に努めます。
2013年にはSMBC日興証券(株)にてエクイティ部/投資情報部外国株式課長に就任。
米国株式市場や企業情報等の収集・分析、顧客向け資料作成業務に携わります。
SMBC日興証券(株)の外国株式仲介事業の構築を主導し、日本トップクラスのサービスに成長させました。
2018年から株式会社デルタ21ジャパン代表取締役兼CEOに就任。
デルタ21はカナダに本拠地を構える世界的なブロックチェーン投資銀行です。
岡元兵八郎(ハッチ)は、日本のブロックチェーンイノベーションの価値創造に寄与するため同社の立ち上げに参画しました。
2019年から現職であるマネックス証券 チーフ・外国株コンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ シニアフェローに就任し、現在に至ります。
岡元兵八郎(ハッチ)が米国株投資を勧める理由
岡元兵八郎(ハッチ)氏はマネックス証券のYouTubeチャンネル『マネックスオンデマンド』にて、米国株情報の解説をしています。
動画の中では、「利上げ」「インフレ」の説明等初心者向けの内容から、話題の材料に対する見解や具体的な投資戦略等、経験者向けの情報まで配信されています。
他にも、直近の米国マーケット分析や現地証券関係者へのインタビュー等、様々なレベルの個人投資家に役立つ情報を提供しています。
岡元兵八郎(ハッチ)氏がYouTubeで情報発信をする理由は、日本の個人投資家の米国株投資を支援するためです。
同氏は投資銀行や証券会社での長期にわたるキャリアの中で、米国株式市場への投資を啓蒙してきました。
そんな岡元兵八郎(ハッチ)氏が米国株投資を勧める理由は、米国株式市場は長期的に高い成長が見込まれるから。
岡元氏は、米国の代表的な株価指数であるS&P500は2030年までに8,000ポイントを超えると予想しています。
▼ハッチが考えるS&P500の長期予想
引用元:マネックス証券
4,500ポイントを跨ぐ2022年時点から8年後には170%上昇する計算です。
米国株が上昇する根拠は米国の背景にあります。
米国は世界第3位の人口を有する移民大国です。
GDPの約7割が個人消費が占めるほど経済活動(お金の循環)が活発で、世界一の経済規模を誇ります。
米国は移民の受け入れにより人口減少と経済規模の縮小を抑えることが可能な上、もともと多様性を重んじる文化があります。
イノベーションが起きやすい風土が、革新的なサービスの源となっているのです。
世界トップクラスの教育機関が多く優秀な人材が集まりやすいことや、実力主義の文化も米国企業の成長要因のひとつと言えるでしょう。
日本では人口減少による経済規模縮小とGDP減少が喫緊の課題とされる中、米国は上記の背景から今後も経済成長とそれに伴う市場拡大、GDP増加が期待できます。
▼日米の人口予想比較
引用元:マネックス証券
また米国企業は株主還元の意識が高く、増配や自社株買いを行うことから投資家が得られるメリットが多いのです。
以上のことから、岡元氏は今後も成長とリターンを期待できる米国株への投資を勧めています。
米国株投資の二大巨頭『岡元兵八郎』と『広瀬隆雄』
SNSなどで情報発信する米国株インフルエンサーの中でも、『岡元兵八郎(ハッチ)』氏と『広瀬隆雄(じっちゃま)』氏は、二大巨頭といっても過言ではないでしょう。
広瀬隆雄(じっちゃま)氏は、元証券マンとして外国株式関連業務に携わってきた人物で、BRICsをはじめとした新興国市場にも知見があります。
ツイッターのフォロワー数は2022年4月時点で29万超え。
2人ともタイプは異なりますが、広瀬隆雄(じっちゃま)氏も岡元兵八郎(ハッチ)をライバルとして認めている様子が見て取れます。
▼岡元兵八郎と広瀬隆雄の関係性
引用元:
株クラとして、日本の個人投資家に米国株の魅力を伝えてきた2人。
次章では、そんな岡元兵八郎(ハッチ)のポートフォリオについて見ていきます。
> > > 広瀬隆雄(じっちゃま)の評判 はコチラ
岡元兵八郎(ハッチ)のポートフォリオを公開
岡元兵八郎(ハッチ)氏のポートフォリオの特徴は、長期成長銘柄をテーマに組まれています。
▼岡元兵八郎(ハッチ)のポートフォリオ
引用元:
マネクリ
リターン率上位にはエヌビディア、アップル、アマゾン、グーグルの米国の主要ハイテク銘柄、「DISNEY +」が好調のウォルト・ディズニー等、成長目覚ましい企業が名を連ねます。
最もリターン率が際立つのは世界一のEV(電気自動車)メーカーであるテスラです。
2020年の1年間でトータルリターンは700%を超えました。
▼テスラの株価推移
引用元:
tradingview
テスラの株価を大きく押し上げた要因は、世界的なEV化の流れと経営戦略です。
2020年欧米諸国、中国、日本を中心にカーボンニュートラル実現に向けた政策として、2035年までのガソリン・ディーゼル車廃止とEV化が宣言されました。
EVは世界的な政策銘柄であり、成長性や潜在市場規模から最も期待が集まるテーマ。
日本でも2021年12月にトヨタ自動車が電池の増産に2兆円を投じると報道され、話題を集めたのが記憶に新しいですね。
電池は今後石油に代わるエネルギーとしても期待されており、自動車以外の市場参入の可能性も秘めています。
日米株問わず、今後しばらくは注目テーマとして抑えておいて損はないでしょう。
一方マイナスリターンだったのが、バンク・オブ・アメリカとシティグループの銀行株2銘柄です。
両者には積極的な増配と自社株買いに期待感があり、2019年末時点で金融セクターはS&P500と比べ10年来の割安感がありました。
岡元氏はマイナスリターンの要因はコロナショックによる経済悪化にあるとして、経済回復に伴い株価は上昇していくと予想。見事的中させています。
そんな岡元兵八郎(ハッチ)氏が考える2022年の米国株式市場の展望は、投資家にとって希望の光となるのでしょうか。
岡元兵八郎(ハッチ)が見る2022年の米国株式市場とは?
岡元兵八郎(ハッチ)氏は2022年も米国株式市場は引き続き上昇すると考えます。
▼2022年の米国株式市場への見解
引用元:
その理由は米国には潜在的に株価を引き上げる材料が揃っており、業績とともに株価も上昇することが歴史的に示されているから。
根拠としているのは、米国の株価指数とEPS(一株あたりの純利益)の推移です。
この2つの数値は連動しながら、長期にわたって順調に上昇してきました。
つまり堅調な企業業績の成長に伴って株価も長期的な上昇トレンドを維持してきたことを意味します。
業績と株価の成長を支えたのは利益率・研究開発費・ブランド力と言えるでしょう。
S&P500(米国の代表的な企業500銘柄)の平均営業利益率は13.5%、「稼ぐ力」を示す株主資本利益率(ROE)は15.8%、従業員一人当たりの売上高は1億円強と生産性の高さが伺えます。
▼日米企業の収益性比較
引用元:マネックス証券
また米国のトップ企業の平均研究開発費は24兆円、売上の14.4%をしめる金額を投じておりイノベーションに対して積極的で、多額の研究開発費に見合ったサービスや商品の提供ができていることが株価上昇に反映されているのです。
世界のブランドランキング「Best Grobal Brands2020」において、上位20のうち14が米国発祥のブランドであることからも米国企業の強さが見受けられます。
▼Best Grobal Brands2020
引用元:マネックス証券
イノベーションと成長を基盤に発展してきた米国株式市場は世界中の投資家を魅了し続け、海外からの米国への直接投資額は2020年時点で日本の17.3倍である約19.5兆円にのぼりました。
2022年は先行きの不透明感が際立つ相場が続きますが、これまでの米国株式市場の経験から企業業績の伸びとともに株価は上昇するというのが岡元氏の見解です。
最新動向が分かる岡元兵八郎(ハッチ)のTwitter
岡元氏は『HUTCH(岡元兵八郎)@heihachiro888』として、Twitterを通して積極的に情報を発信しています。
Twitterでは米国の株式相場の見解や個別株情報を中心に、岡元氏のセミナーやYouTubeライブ等の活動情報、愛犬アルバやランチ等プライベートな話題まで幅広い内容が投稿されています。
ほぼ毎日更新されるので、常に新しい情報を手に入れることが可能です。
岡元氏が発信する相場情報や見解について「参考になりました」「ありがとうございます」等リツイートされており、多くの投資家が岡元氏の米国株式情報を参考にしているようです。
▼岡元兵八郎(ハッチ)の評判
引用元:
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投資家を中心に元外資系証券マンやエグゼクティブ層、学生、主婦まで幅広い人々からフォローされ、フォロワー数は5.7万人(2022年5月時点)を超えます。
最近話題を集める米国株系インフルエンサーのTwitterフォロワー数と比較しても、岡元兵八郎(ハッチ)のTwitterの人気度が伺えます。
▼米国株系インフルエンサー
・ライオン兄さん:4,373フォロワー
・ロジャーパパ:1万フォロワー
・高校生もわかる米国株(花子):4.7万フォロワー
※2022年5月時点
米国株投資をしている、もしくはこれから始めてみようと考えている方は、岡元兵八郎(ハッチ)のTwitterをフォローしておくといいでしょう。
岡元兵八郎(ハッチ)のNOTEで学べること
NOTEでは直近の相場や個別銘柄に関する岡元兵八郎(ハッチ)氏の分析や見通しを投稿しています。
毎週日・月曜日ほぼ定期的に投稿され、前週の振り返りと今週の見通しを確認できる構成になっています。
注目のテーマや材料についてリアルタイムで深掘りする記事もあり、投資家が戦略を練るにあたり参考になる内容があると評判です。
ここで過去に岡元氏のNOTEに投稿された3つの記事を例にして、同氏がその時々の株式市場をどのように分析していたか簡単に見ていきます。
2022年年初来の下落要因を冷静に捉えることで、投資戦略を見直すきっかけとなるかもしれません。
様々な角度から分析した結果を図表を示しながらわかりやすく解説しています。
予測は過去の経験と数的根拠に基づいており、岡元氏の分析力の高さが伺えます。
2021年の相場見通しを踏まえ、上昇が予想される銘柄を『長期成長』『経済回復関連』『バイデン』『高配当』『ETF』のカテゴリーに分けて紹介しています。
岡元兵八郎(ハッチ)氏の情報を正確に読み取れる投資家にとっては、投資戦略の参考になりそうなNOTEであると言えるでしょう。
岡元兵八郎(ハッチ)の書籍一覧
岡元兵八郎(ハッチ)氏は、これまでに2冊の書籍を執筆しています。
▼岡元兵八郎(ハッチ)の執筆書籍
・今こそチャンス! 資産を増やす米国株投資入門
・外国株一筋26年のプロがコッソリ教える 日本人が知らない海外投資の儲け方—1000円からできる成長
上記2冊の中でも、2020年に発売された『今こそチャンス! 資産を増やす米国株投資入門』は、投資初心者から評判を集めています。
▼岡元兵八郎(ハッチ)の書籍の評判
Amazon
Twitter同様に「わかりやすい」「読みやすい」という点が評価されているようです。
ただ一方でこんなレビューも↓
▼岡元兵八郎(ハッチ)の書籍の評判
『投資の考え方が丁寧に説明されている。国内株投資を経験されている方には蛇足が多いと感じるかもしれません。』
Amazon
丁寧に解説されている反面、既に株式投資をしている方にとっては見慣れた情報も多く載っているようです。
また「具体的などうすればいいかわからない」という口コミもありました。
読み手からすれば、具体的に市場はどう動くのか、どんな株が上がるのかといった情報が知りたかったのでしょう。
ただ「株は生き物」というように、相場の状況は刻一刻と変わっていきますからね。
書籍を執筆するには時間を要しますから、最新の動向を知りたいという方は書籍は向かないのかもしれません。
利用者からの評判も上々で、口コミからも日に日に利用者数を伸ばしている様子が確認されています。
岡元兵八郎(ハッチ)の出演メディアを紹介
書籍の他にも、岡元兵八郎(ハッチ)氏は多くのメディアに出演しています。
【テレビ】
モーニングサテライト(テレビ東京)
東京マーケットワイド(TOKYO MX)
World Marketz(TOKYO MX)
朝エクスプレス(日経CNBC)
【コラム】
岡元平八郎の米国株マスターへの道(マネックス証券)
ウォール街を知るハッチの独り言(マネックス証券)
【雑誌・ウェブ】
ダイヤモンド・ザイ(ダイヤモンド社)
ZUU Online(ZUU)
PRESIDENT(プレジデント社)
Quick Money World(QUICK)
東洋経済オンライン(東洋経済新報社)
日経マネー(日経BP)
【ラジオ】
ザ スマート・トレーダーPLUS(ラジオNIKKEI)
US STOCK MARKET PRESS(ラジオNIKKEI)
【YouTube】
マネックスオンデマンド(マネックス証券)
STOCKVOICE(株式会社ストックボイス)
一部有料のコンテンツもありますが、YouTubeなど無料で見れるものもあるので、岡元兵八郎(ハッチ)氏の情報を探しているという方は参考にしてみてください。
▼併せて読みたい
・預言書が話題を集める『東大バフェット』
・トルコ出身エコノミスト『エミンユルマズ』
・株の必勝法?『先乗り投資法』の全貌がついに明らかに!
ハッチの米国株セミナーを見ていると、自分の見方ってちょっとずれてるんじゃないか?って思うようになってきた。他の米国株京のYou Tuberさんもみてるけど、ハッチの言うことは割とまともだと思うんだよな。
ハッチの米国株セミナーを見るのがちょっと最近楽しみになってきた。今年後半、米国株は希望捨てないでいいって言うからゆるく信じていようかな。どうせ長期保有前提だしね。
ハッチのコラム読みやすい!最初は誰?って感じだったんだけど、じっちゃまと同期の人?あのくらいの年代の人ってちょっと怖いイメージあったけど、動画とか見るにハッチはそんなことなさそう。
ハッチのコラムは普通のことしか書いてないから別段読まなくてもなーって思いはじめたわ。後藤さんの一週間の相場振り返り動画の方が最近は参考にしてる。別に悪くはないんだけどね。
ハッチのコラム普通に勉強になったわ、じっちゃまばっかり気にしてたけど、この人のは初心者向けだと思ってた。確かに初心者向けでは有るんだけど、基本が曖昧だったからか今後も参考にしようと思ったよ。
ハッチがモーサテでハイリターンなニッチ銘柄を紹介してた。助かる。俺みたいな頓馬はこういう銘柄情報貰えないと何も買えません。特にハッチは信用出来るので大助かり!
ハッチは妥当なこと言う人だと思ってる。当たっているところもあるし、外れているところもある。だから強いてというわけじゃなくて、あまり見ないんだよな〜。もっと尖ってくれたらいいのに。じっちゃまみたいに。
ハッチのコラムも、じっちゃまの配信も、両方見るのが大事。一人の意見に固執してもいいことにはならない。多角的に相場を見るっていうのは大事だよ。他の米国株系のインフルエンサーの人も参考にするといいね。
結構どの人もリセッション警戒してるけど、ハッチはそうでもないみたいだね。悪材料出尽くしてリバるって言ってる。そうなってくれたらたしかに嬉しいけど、リセッションの可能性が少しでもあるならやっぱり警戒するよなあ。
ハッチのコラムって参考にしている人結構いるんだね。メディア露出の部分しか見てなかったから今度から見てみようかな。後藤さんのYou Tubeとどっちが参考になる?