目次
「ツールが抜群に使いやすい」と評判のマネックス証券。
しかし、「やばい」という噂を耳にして、実際のところどうなのか気になりませんか?
この記事では、マネックス証券の評判や株価、手数料について徹底的に調査し、強みや弱点が明らかに。
マネックス証券が「本当にやばい」のか、それとも自分にとって最適な証券会社なのか、当記事を読んで判断しましょう。
マネックス証券はやばい?評判をまとめてみた
さっそく、マネックス証券の評判を確認していきましょう。
良い口コミと悪い口コミに分けて掲載しています。
良い口コミ
良い口コミは、提供ツールである「銘柄スカウター」に関するものが多かったです。
- データとグラフで詳細な分析ができる
- ファンダメンタル分析派に必須のツール
- 決算発表後にデータ更新されるのが早い
- ツールを使うためだけでも口座開設する価値がある
上記のように多くの人に絶賛されていました。
個別株の業績を効率的に分析するのに最強のツールだという声が多かったです。
悪い口コミ
悪い口コミはユーザビリティーに関してが多かったです。
2025年も開始早々、システムエラーで銘柄名が表示されず取引できなかった人もいたよう。
マネックス証券にはこうした事態が時々報告されています。
他にも細かい手続きが他社と比較して面倒だという意見も見られました。
筆者もマネックス証券の口座を所有していますが、確かに細かい部分にストレスを感じるときがありますね。
銘柄スカウターが神ツールと声が多数
マネックス証券の口コミを調査したところ、銘柄スカウターが高評価。
銘柄スカウターは、下記のように数字とグラフで企業の業績を確認できるツールです。
「ファンダメンタル分析をするのに最強の神ツール」と多くの人が絶賛。
筆者も使用していますが単純に業績を数字とグラフで確認できるだけでなく、多様な機能があるため、気になる銘柄を細かく分析したいときに非常に便利なんですよね。
一方で、ユーザビリティーに対して低評価の口コミもあります。
確かにマネックス証券は、ライバル会社の楽天証券やSBI証券などと比較すると細かいところに使いにくい部分があると感じます。
そのため、メイン口座というより、ツールを使うためのサブ口座で使用している人が多いようです。
マネックス証券の株価はどう?
マネックス証券の親会社は「マネックスグループ」であり、マネックスグループは証券コード8698で東証プライムに上場しています。
マネックス証券の市場価値の判断の目安になるため確認してみましょう。
直近の株価
2025年1月10日時点の株価は928円。
上記は日足チャートですが日足レベルでは1ヵ月ほど下落。
この下落は利益確定の調整とされています。
11月あたりからの急激な上昇は、米国のトランプ大統領誕生による影響です。
マネックスグループは、暗号資産取引所の「コインチェック・グループ(CNCK)」を傘下に置いています。
ビットコイン支持者であるトランプ大統領の誕生し、ビットコイン価格が上昇して、その関連銘柄としてマネックスグループが買われたんですね。
ただ、その買いも一服して現在は利益確定の売りにより下落しています。
過去の推移はどうなの?
マネックス証券の株価推移を分かりやすくするため年足で表示してみます。
最高値は2,430円で最安値は95円。
最高値から下落した後はしばらく値動きがない期間もありましたが、2020年あたりから値動きが出てきています。
上記は月足チャートですがかなり慌ただしい動きをしていますね。
業績をチェックしてみたところ、下記のように株価と同じで2020年を境に動きが出ていました。
ただし、不安定な業績ですね。
おそらくこの業績の不安定さが、株価の安定しない要因の1つになっているのではないでしょうか。
暗号資産銘柄として注目されている
マネックスグループは現在も暗号資産銘柄として注目度が高いです。
傘下に置くコインチェック・グループが米国ナスダック市場に上場したことで、暗号資産に好材料が出ると買われやすくなっている状況。
ただ、業績自体はそんなに良くないため、暗号資産の材料によって株価が乱高下してるよう。
そのため、現状マネックスグループは暗号資産面が期待されており、投資家目線ではマネックス証券よりもコインチェックのほうに注目度が高いと思われます。
決算説明資料を読むとマネックス証券の収益自体は伸びていましたが、投資家の関心を惹くほどのものではないようです。
マネックス証券のサービス内容
ここではマネックス証券のサービス内容について解説。
どんな証券会社なのか知りたいときに参考にしてください。
会社概要
はじめにマネックス証券の会社概要を紹介しておきます。
商号 | マネックス証券株式会社 |
登録番号 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号 |
代表者 | 田原 務・相川 浩 |
本店所在地 | 〒107-6025 東京都港区赤坂1丁目12番32号 |
設立 | 1999年5月 |
資本金 | 13,195,101,821円 |
株主 | ドコモマネックスホールディングス株式会社 |
2023年10月4日にマネックスグループとNTTドコモの間で資本提携。
そのあと、大株主が「ドコモマネックスホールディングス株式会社」となったため、マネックス証券はNTTドコモの傘下の証券会社です。
NISAやクレカ積立など多数の商品
マネックス証券には多種多様なサービスがあります。
ここでは、とくに特徴的なものを紹介していきます。
新NISAは売買手数料無料
マネックス証券の新NISA取引はすべてが手数料無料。
日本株・米国株・中国株・投資信託どれでも売買手数料を気にせずに取引できます。
下記のように、完全無料の証券会社というのは多くありませんので大きなメリットです。
iDeCoは運営管理手数料が0円
マネックス証券はiDecoの運営管理手数料が0円ですので、毎月の積立手数料を171円に抑えられます。
iDecoは3つの機関に運営されており、それぞれ手数料が発生。
例えば、積立時だと下記のとおりです。
運営機関 | 手数料 |
---|---|
国民年金基金連合会 | 105円/月 |
事務委託先金融機関(信託銀行) | 66円/月 |
運営管理機関(マネックス証券などの証券会社) | 各社ごとに異なる |
マネックス証券なら上記の運営管理機関の手数料が無料。
利用期間が長いiDecoでは手数料を抑えるのも大事ですので、低コストで運用できるマネックス証券はメリットが大きいです。
株式取引も充実
下記のように株取引も充実しています。
- 国内株
- 米国株
- 中国株
- 投資信託・ETF
- おまかせ運用(ON COMPASS)
- 新規公開株(IPO)
国内株だけでなく、米国株と中国株も取扱い。
米国株においては取引可能な銘柄が5,000銘柄以上もあります。
投資信託とETFの取引にも対応しており、投資信託は100円から購入可能。
「どのように資産運用してよいか分からない」という人は、「おまかせ運用(ON COMPASS)」もおすすめ。
簡単な質問に答えるだけで自分に最適な運用プランを提案してくれ、そのプランで自動運用してくれます。
マネックス証券は新規公開株にも積極的ですので、初値で大きく伸びる銘柄を手に入れたいときにも有効です。
クレカ積立やdポイントなどを貯められる
マネックス証券のクレジットカード積立投資の特徴は下記のとおり。
- 積立でポイント還元
- NISA対応
- 少額から積立できる
毎月10万円まで積立でき、積立額に応じてポイントが還元されるため、投資をしながらポイントもおトクに貯まります。
さらにNISA口座にも対応しており、節税効果を活用しながら資産形成を進めることができます。
少額から始められるのも大きな魅力で、月1,000円から1円単位で設定可能。
対応カードは「dカード積立」と「マネックスカード積立」となります。
多くのアプリやツールがある
マネックス証券は提供ツールの使いやすさに定評のある会社。
代表的なツールは下記のとおり。
- 銘柄スカウター
- 10年スクリーニング
- マネックス証券アプリ
銘柄スカウター
銘柄スカウターは決算書データを一括でまとめて見られるツール。
業績だけでなく貸借対照表や配当推移なども数字とグラフで確認できるため、決算書を読むのが苦手な人でもファンダメンタル分析ができます。
例えば、貸借対照表は以下のように表示されます。
配当推移なら次のとおりです。
数字だけだと推移のイメージが湧きにくいですが、グラフになっていればひと目で分るため非常に使いやすいツールです。
10年スクリーニング
10年スクリーニングは事前に設定した条件で銘柄を絞り込める機能。
どの証券会社にもある機能ですがマネックス証券の場合、ファンダメンタル分析に特化しており、相当細かく指定して絞り込みが可能です。
本決算だけでなく四半期決算からも条件を指定できるため、いろいろな絞り込み方ができます。
高配当銘柄を探したり、急成長の小型株を探したりとあらゆるニーズに応えてくれます。
マネックス証券アプリ
マネックス証券アプリは、マネックス証券のサービスをアプリに集約した総合アプリ。
資産の確認や入出金、株式と投資信託の売買、投資情報の閲覧などアプリ1つでできるのがメリットです。
アプリの画面は下記のとおり。
アプリからは銘柄スカウターへのアクセスも可能ですので、場所を選ばずに高度な分析ができます。
無料レポートを配信
マネックス証券は無料レポートを提供しており、誰でも読めるものと口座開設しないと読めないものの2種類があります。
「マネクリ」は一般公開されている無料レポート。
日々の相場分析から個別株の紹介まで様々なレポートがあります。
「アナリストレポート」は口座開設しないと読めないレポート。
個別銘柄についてのプロの詳細な分析を読めます。
マネクリはどちらかと言えば対象を広めにした情報ですので、個別銘柄でピンポイントな情報が欲しいときはアナリストレポートのほうがおすすめですね。
マネックス証券のメリット・デメリット
マネックス証券のメリットとデメリットを理解しておけば、自分に合った証券会社なのか判断しやすくなります。
ここで確認しておき、ご自身の判断材料に使ってください。
3つのメリット
マネックス証券のメリットは下記のとおり。
- 銘柄スカウターや10年スクリーニングなどの便利ツール
- クレカ積立で最大1.1%還元
- IPOは完全抽選方式
マネックス証券には非常に多種多様なツールがあり評判も良いです。
目的別のツールが多く揃っていますので快適に売買ができます。
マネックスカードで投資信託を積み立てすると還元率は1.1%。
ネット証券の中でもトップクラスなためメリットが大きいです。
IPO(新規公開株)は完全抽選式。
一部の優良顧客に優先的に配分するというような仕組みでないため、すべての人に平等にチャンスがあります。
3つのデメリット
マネックス証券のデメリットは下記のとおり。
- 1日定額コースは手数料550円以上と割高
- 外国株は米国株と中国株のみ
- 外国株の取引方法がやや面倒
マネックス証券の国内株式の1日定額コースは手数料が550円以上です。
他社には条件を満たせば無料で取引できるところもあるので割高に感じてしまいます。
国内株式を頻繁に売買するときは注意。
外国株は米国株と中国株のみです。
他の国は取引できませんのでこれら以外を取引したい人には少ないと思います。
外国株を取引きする際は、証券総合取引口座から外国株取引口座へ日本円で入金→外貨購入という手続きが必要。
別口座に入金しないといけないため少し面倒です。
ツールは抜群に優秀だが手数料に課題
マネックス証券のメリットは何といってもツールの優秀さ。
とくに銘柄スカウターと10年スクリーニングは評価が高く、銘柄の業績を詳しく分析したいときに役立ちます。
一方で国内株式の手数料に課題も。
1日定額コースは手数料が550円以上なため、国内株式で短期売買するなら他社でもっと良いところがあります。
また、ユーザビリティーの部分でも二大巨頭の楽天証券やSBI証券と比べると使いにくさを感じる部分があると感じますね。
マネックス証券がおすすめの方
マネックス証券はファンダメンタル分析に便利なツールがほしい方におすすめ。
10年スクリーニングは細かく条件を指定して銘柄を絞り込みでき、銘柄スカウターで企業の業績や財務、配当などを数字とグラフで詳細に分析できます。
銘柄の検索から分析まで簡単にできてしまうため、投資行動を効率化できるのは間違いないです。
一方で、国内株式の手数料が高めなため短期売買には向きません。
ファンダメンタル分析を重視した証券会ですので長期投資向け。
銘柄スカウターなどのツールは口座開設するだけで使え、企業の業績に基づいた長期投資をしたい方なら口座を持っておいても良いでしょう。