ストックジャーナル

「ストックジャーナル」は優良投資顧問なのか悪徳投資顧問なのか。ネットの口コミ・評判は少なく、情報が不足しているようです。早速、サイトを検証したいと思います。

ストックジャーナルは、当サイトでも検証済みの投資顧問会社「トリオアセットマネジメント」が運営するサイトです。同社の代表「奥村尚」氏は、「ジャパンインベストスクール」の講師も務める人物で、「奥村式資産運用術」という、株式投資情報商材も発売しています。

奥村尚氏は『マーケットの魔術師』という胡散臭いキャッチフレーズを使っていますが、一応日興証券出身で、人工知能等の研究者でもあったようです。理系の人で『魔術師』を名乗る人は珍しいですね。研究者としてはともかく、アナリストとしての評判は高くありません。

奥村氏はあちこちで「最低25%/年」以上の収益の投資モデルを開発したと豪語していますが、実際にトリオアセットマネジメントのサイトでその実績を見れば「最低25%/年」以上には遠く及ばない事が分かります。元研究者の割に発言には根拠が無く、信用できないという意味では魔術師に近いですね‥

ストックジャーナルにはもう一人「鈴木一之（スズカズ）」氏というアナリストがいます。大和證券等の証券会社の元アナリストで『相場を景気循環論でとらえるシクリカル銘柄投資法を展開。株価は材料で動くという考え方があるが、スズカズさんは株価は材料では動かないという考え方』だそうです。

やれやれ、株価が材料で動かないわけ無いでしょう。「株価は材料だけでは動かない」のです。シクリカル銘柄投資法を否定するわけではありませんが、これを使えば、ファンダメンタルズもテクニカルも必要無くなる事はあり得ません。こんな事を言ってる時点でレベルの低さがはっきりわかります。

さて、ストックジャーナルのサイトコンテンツを見てみましょう。ストックジャーナルはトリオアセットマネジメントと異なり、投資情報サービスとなります。奥村尚氏と株式アナリスト「鈴木一之」氏が、銘柄配信・ブログや動画による情報発信を行うそうです。内容を以下に引用します。

◆アソシエイトコース 10,800円/月 108,000円/年
・注目銘柄配信　　推奨銘柄候補の中からピックアップされた注目銘柄を週１回程度配信
・アソシエイトSNS　　SNSサービスを利用したサポート。ご質問に対してはTAMが回答致します。
・指標データ配信　（サイコロジカルライン、ＮＴ倍率など）テクニカルデータを毎引け後配信。明日の投資の一助となります
・日経225明日の勝率　長年の日経平均の統計データから翌日の日経平均の勝率を予測
・スポットビデオレター　月１回動画による相場情報をタイムリーに配信。
◆ベーシックコース 32,400円/月　324,000円/年
・推奨銘柄配信　マーケットの魔術師奥村尚と著名株式アナリストスズカズにより選定された推奨銘柄をレポート形式で月２回配信
・セルポイントメール　推奨銘柄に関する売り時情報を前場引け後、後場引け後の1日２回配信。忙しい方でも売り時を逃しません。
・ベーシックSNS 　アソシエイトサービスと同等
・指標データ配信 　アソシエイトサービスと同等

トリオアセットマネジメントの検証記事でも異常なまで高額な料金設定だったことをお伝えしましたが、をお伝えしましたが、その悪しき伝統はストックジャーナルでも生きています。ストックジャーナルとの違いは月払いがある事ですが、年払いよりかなり割高なので、高い事に変わりはありません。

恐らく奥村・鈴木両氏は、自身の経歴から「この位の料金は取って当たり前」と考えているのでしょうが、過去の経歴と今の投資実績は別物です。投資家にとっては輝かしい経歴が無くても、今儲けさせてくれる人の方が有りがたいのです。お二人の今の実力は全く不明です。

ストックジャーナルのサイトには上記サービスの実績が全く掲載されておりません。私としては、経歴が立派だから実績も凄いだろうなどとは思わず、恥ずかしくて公表できない実績しか出せないサイトだと判断します。

検証の結果、ストックジャーナルは運営者の経歴は立派だが実績が公表されていない以上、高額な料金を支払う価値があるとは判断できず、利用は見合わせる事をお勧めします。