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企業へのエンゲージメント(経営変革に向けた対話や提案)投資を行うカタリスト投資顧問のファンドについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、カタリスト投資顧問の「マネックス・アクティビスト・ファンド」は一般投資家でも投資できる商品で、SNSでの評判は良いものばかりでした。
本記事では、カタリスト投資顧問の評判や、ファンドの実績について深掘り。
最後まで読むと、どのような人がこちらの投資顧問を利用すべきなのかがわかるので、あなたの投資目的や志向と照らし合わせて判断してみてください。
カタリスト投資顧問とは?
カタリスト投資顧問とはどのような企業なのか、以下の項目で深掘りします。
- 会社概要
- 投資助言を行う
- ファンド
- 構成メンバー
会社概要
カタリスト投資顧問の会社概要は以下の通りです。
金融商品取引業者 | 関東財務局長(金商)第3171号 |
事業内容 | 投資助言業 |
所在地 | 東京都港区赤坂1丁目12番32号アーク森ビル25階 |
連絡先 | 03-5657-9970 |
役員 | 取締役会長:松本 大(マネックスグループ株式会社取締役会議長兼代表執行役会長) |
代表取締役会長:平野 太郎 | |
取締役共同社長:草刈 貴弘 | |
設立 | 2019年9月 |
カタリスト(Catalyst)とは、化学反応を促進する触媒、促進の働きをするもの、相手に刺激を与える人などを言います。
マーケットにおいては、相場を動かすきっかけとなるイベントや材料のこと。
カタリスト投資顧問は投資助言サービスを提供する会社で、金融庁から正式に金商登録を受けています。
よって、カタリスト投資顧問は一定程度の「信頼性」を保証されているということになります。
投資助言をおこなう
企業と個人の両方に対して、投資の助言をします。
上場企業に対しては、経営変革に向けた対話や提案(エンゲージメント)を通じて、企業価値の更なる向上を後押し。
また、個人投資家に対しては、セミナーなどを通して投資や企業について深く議論する機会を提供し、長期的かつ継続的な投資リターンの提供を目指します。
企業の経営変革をサポートすると同時に、助言を行うファンドの受益者へのリターンを追及し、投資の連鎖の好循環を生み出すサービスです。
マネックス・アクティビスト・ファンドなどのファンド
カタリスト投資顧問は、以下3つのファンドへ投資助言の実績があります。
- マネックス・アクティビスト・ファンド
- ジャパン・カタリスト・ファンド
- Japan Catalyst Fund
①マネックス・アクティビスト・ファンド
通常のアクティビスト・ファンドはプロの投資家向けで、個人投資家が投資することはできません。
しかし「マネックス・アクティビスト・ファンド(MAF)」は個人投資家でも購入が可能です。
MAFでは個人投資家からのご意見募集フォームを設けていて、ここに上場企業への意見を書き込んでもらいます。
そして、MAFの助言を行うカタリスト投資顧問を通じて、上場企業へ個人投資家からの意見をフィードバックしています。
カタリスト投資顧問はこのような活動を通じて、個人投資家と企業をつなぎ、日本企業の活性化を目指しています。
②ジャパン・カタリスト・ファンド
ジャパン・カタリスト・ファンドは、一般投資家私募という特定の投資家に対して非公開で資金調達されたファンド。
マザーファンド(複数のファンドの資金を集めて合同運用するためのファンド)である、マネックス・アクティビスト・マザーファンドに投資助言を行いました。
③Japan Catalyst Fund
Gordian Capital Singapore Private Limitedが運用するケイマン籍の会社型投資信託「Japan Catalyst Fund」に投資助言をしました。
2021年8月から運用が始まりましたが、現在は募集していません。
今後も既存の日本株アクティビスト運用を、海外の機関投資家へ提供する予定だと言います。
主な構成メンバー
カタリスト投資顧問の主な構成メンバーは以下の5名。
- 松本 大(まつもと おおき)
- 平野 太郎 (ひらの たろう)
- 草刈 貴弘 (くさかり たかひろ)
- イェスパー・コール
- 花澤 明洋 (はなざわ あきひろ)
①松本 大 (まつもと おおき)
松本氏は2004年にマネックスグループ株式会社を設立し、現在は取締役会議長と代表執行役会長を務めています。
東京証券取引所の社外取締役を5年間務めたほか、政府のコーポレートガバナンス改革にも関係する審議会にも参加し、日本の資本市場の改革・改善に積極的にかかわる人物です。
②平野 太郎 (ひらの たろう)
代表取締役社長である平野氏は、2003年からアライアンス・バーンスタイン社で株式運用に従事し、資本財・テクノロジー・通信などの広範なセクターで優れたパフォーマンスを残しています。
多くの投資ケースで主要株主となり、日本を代表する企業の経営陣と企業戦略を議論し、資本政策の提言を行ってきました。
日本株のみならず、アジア株も担当しています。
③草刈 貴弘 (くさかり たかひろ)
取締役共同社長である草刈氏は、ファンダメンタル分析をもとにしたバリュー株投資を軸に、持続的成長の転換点を探るのをモットーとしています。
舞台役者などを経て2007年にSBIリアルマーケティングに入社し、2008年にさわかみ投信に移り、顧問対応部門・バックオフィスの責任者・アナリスト・ファンドマネージャーを経験しています。
④イェスパー・コール
イェスパー・コール氏は、マネックスグループ株式会社グローバル・アンバサダー。
1986年に来日後、リサーチ・投資業に関わってきました。
これまで20年にわたり、アメリカ大手投資銀行においてチーフストラテジストやリサーチヘッドを歴任しました。
日本では、常にトップクラスのストラテジスト・エコノミストとして認識されてきた人物です。
⑤花澤 明洋 (はなざわ あきひろ)
花澤氏はポートフォリオ・マネージャーを務めています。
2008年から外資系企業にてポートフォリオ・マネージャーとして個別株のロングショート戦略や、オプション取引に従事し、優れたパフォーマンスを残しています。
カタリスト投資顧問の評判
カタリスト投資顧問は、機関投資家だけでなく、個人投資家も投資できる商品を揃えています。
ここでは、カタリスト投資顧問の提供するサービスについて、SNS上の評判を見ていきましょう。
良い口コミ
ここではカタリスト投資顧問の良い評判について4つ紹介します。
①共感している
②日本にとって良いと思う
③背中を押してもらっている
④社長から教えを乞うべき
カタリスト投資顧問の積極的なエンゲージメント活動(経営変革に向けた提案)により、今後の日本企業の成長が期待できるといった意見が寄せられていました。
また、取締役共同社長である草刈氏はユニークな経歴を持つことから、彼が持つ人生転身の秘訣はとても価値が高いと評価しています。
悪い口コミ
ここではカタリスト投資顧問にまつわる批判的な口コミを紹介します。
意見がぼんやりとしている
個人投資家の意見を企業に届ける際に、内容がぼんやりとしていて、企業の成長につながらないといった意見がありました。
批判的な口コミは上記の1つのみで、以下の口コミは「セミナーを平日の夜に実施しているので、参加できなくて残念」という内容です。
平日の夜なのでセミナーに参加できない
こちらの口コミは、セミナー会場が近くで日程の都合が良ければ参加したいといったポジティブな意見ともとれます。
オンラインでも開催しているので、松本氏による株主提案について深く知りたい人は、自宅から参加してみてはいかがでしょうか。
良い口コミがほとんど
アクティブ・ファンドに投資している投資家の数が全体的に少ないことから、カタリスト投資顧問についての口コミは多くは見られませんでした。
発見できた口コミのほとんどは、カタリスト投資顧問を高く評価するもので、批判的な口コミはほとんどありませんでした。
カタリスト投資顧問の実績は?
ここではカタリスト投資顧問の実績について、以下の項目で深掘りします。
- 株主提案
- 運用報告セミナー
- ファンドへの期待は大きい
大日本印刷株式会社をはじめとした株主提案
投資助言を行うマネックス・アクティビスト・マザーファンド(MAMF)とJapan Catalyst Fund(JCF)を通して、日本企業にエンゲージメント(企業価値が向上するような提案や提言)を行ってきました。
中でも、長期的な視点を持ってMAMFやJCFの重要投資先である大日本印刷株式会社へのエンゲージメントを積極的に行ってきました。
2024年5月・6月に開催された株主総会で、カタリスト投資顧問は以下3つのの企業に株主提案をしました。
- 株式会社しまむら(8227)
- 大日本印刷株式会社(7912)
- 住友電設株式会社(1949)
大日本印刷株式会社へのエンゲージメントは以下の通り。
【背景】競争率の高いビジネスを行っている反面、利益率が低い
【提案】社外取締役として経営学者の楠木建氏を選任すること
大日本印刷が直面している課題を解決するために、必要な知見を備えた人材を採用してはどうかと提案しました。
株式会社しまむらへのエンゲージメントは以下の通り。
【背景】時価総額に対する内部留保は増える一方で、資本効率の改善が見られない
【提案】2025年2月期末の配当からDOE5%を新設すること
DOEは株主資本配当率のことで、企業がどれくらい利益配分を行っているかを示すものです。こちらの比率を上げ、資本をより効率的に活用すべきと提案しました。
運用報告セミナーをYouTubeで配信
MAMFの運用報告セミナーとして、カタリスト投資顧問のトップ3名がYouTubeで動画を配信しています。
2024年2月に組み入れられた上位5銘柄は、以下の通りです。
- TBSホールディングス
- 大日本印刷
- 三菱UFJフィナンシャルG
- FUJI
- IHI
こちらの動画が配信された2024年6月時点で、マネックス・アクティビスト・ファンドの基準価額は17,521円、純資産総額は約215億円で最高値を更新。
また、リターンの比率も最高値となりました。
こちらのファンドを立ち上げた当初、ポートフォリオの構成銘柄は100種類ほどあったものが、4年の月日が経ち20ほどに絞られたそうです。
エンゲージメントの内容も徐々に深くなり、その手法も進化してきたとふり返っています。
試行錯誤でやってきた4年間で、構成メンバーも質の高い経験を積んだことから、今後更にリターン率を上げていけると松本氏は述べています。
マネックス・アクティビスト・ファンドは期待が多い
最高値を更新し、実績を出しているマネックス・アクティビスト・ファンドに対して、SNSでは多くの期待の声が寄せられています。
以下5つの口コミを紹介します。
①更なる飛躍を願う
②ちょっとだけ期待している
③面白いし期待しているのだが…
④このファンドとっても良いと思う
⑤今1番買いたい投資信託
信託報酬として2.2%(成功報酬として20%)引かれてしまうのでコストが割高ですが、それでも今後のリターンの高さに期待している個人投資家は多いようです。
カタリスト投資顧問がおすすめの方
カタリスト投資顧問が提供する、個人投資家向けファンド「マネックス・アクティビスト・ファンド(MAF)」がおすすめな人は以下の通りです。
- ハイリスク、ハイリターンを目指す人
- 投資先をプロに任せたい人
- 日本の上場企業の成長を見込んで意見を述べたい人
本来はプロの機関投資家しか投資できないアクティビスト・ファンドに投資してハイリターンを狙いたい人は、MAFで運用してみても良いかもしれません。
MAFでは個人投資家からのご意見募集フォームを設けていて、上場企業への意見を書き込めます。
カタリスト投資顧問があなたと上場企業の架け橋となり、日本企業へ一石を投じることができるでしょう。
ここまで読んでくださった方の、投資の参考になれば幸いです。