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エクシア合同会社が2024年10月18日に破産しました。
以前から「詐欺」「怪しい」などの悪評が多く、注意喚起している人も多いです。
この記事を読めば、エクシア合同会社が破産した経緯や社長の菊池翔氏がどんな人物かなど、エクシア破産騒動の気になる疑問がすべて分りますので参考にしてください。
エクシア合同会社はどんな会社?
エクシア合同会社とは、かけるんこと「菊池翔氏(本名:菊池頼平)」が代表を務める会社。
合同会社であるため、出資で会社を所有し、出資者全員に経営権があるという形になります。
出資してもらったお金で利益を上げ、その利益を出資者に分配するというビジネスを行っていました。
会社概要
エクシア合同会社の会社概要は次のとおりです。
設立 | 2015年4月1日 |
代表者 | 代表社員 CEO 菊地 翔 |
所在地 | 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー15階 |
事業内容 | 貸金業 東京都知事(1)第31796号 |
加入団体 | 日本貸金業協会会員 第006133 |
会社概要を確認する限り、一見して違和感のあるところはありません。
住所を元に調査したところ、高層タワーの豪華なビルにオフィスを構えていました。
資産運用を主にした投資サービス
エクシア合同会社のサービスは社員権の取得契約を結び、出資金を払い、エクシアから分配金を受け取るという仕組みです。
投資家から預かったお金を「EXIA Private Limited」に貸し付け、エクシアは利息を得る。
その利息の一部を分配金や出資金の払い戻しとして受け取るシステムです。
その配当率をエクシア合同会社は次のように宣伝していました。
2020年 | 配当 |
---|---|
1月 | +2.54% |
2月 | +2.59% |
3月 | +5.40% |
4月 | +2.62% |
5月 | +2.57% |
6月 | +3.14% |
7月 | +3.51% |
8月 | +3.02% |
9月 | +3.18% |
10月 | +4.16% |
11月 | +3.56% |
12月 | +2.01% |
上記を平均すると、利回りは月利3.0%ほど。
投資初心者にはピンとこないかもしれませんが、月利3.0%の利回りは年利にすれば36%で、相当な高利率になり、「かなりリスクがあるのでは?」と思ってしまいます。
さらに、会社創業から7年運用して一度もマイナス配当がないという。
もしそれが本当であればすごいですが、利回りが高すぎるため警戒するのは当然です。
若狭勝が元顧問弁護士
今は退任されていますが、顧問弁護士には「若狭勝氏(わかさまさる)」が在籍。
若狭勝氏はTVでもお馴染みの弁護士で、知っている人も多いかと思います。
- 東京地検の特捜部副部長、同公安部長等として検事として26年間
- 弁護士(弁護士法人代表)として10年間以上
上記のように、法律関係で40年以上の実務経験のある人物で約3年間、衆議院議員を務めた経験もあります。
若狭勝氏は弁護士としてかなり知名度があるため、若狭氏の権威を信用してエクシア合同会社にお金を預けた人もいました。
過去には関西コレクションのメインスポンサー
エクシア合同会社は2022年まで「EXIA Presents KANSAI COLLECTION 2022 SPRING&SUMMER(関西コレクション)」のメインスポンサーを務めていました。
関西コレクションとは、若い女性をターゲットにしたファッションショーやライブイベンドであり、とくに10〜20代女子に人気があります。
これだけ大きなイベントのメインスポンサーを務めていたことを考えれば、クリーンな会社と思う人も多いでしょう。
エクシア合同会社が破産した理由
エクシア合同会社は2024年10月18に破産しています。
ここでは、どのような経緯で破産したのかを詳しく解説します。
出資者が出金できない詐欺疑惑
破産のきっかけは出金拒否騒動です。
出資者の間で「出金を拒否された」「出金がずっとできない」などの声が広まり、SNSを中心に炎上したのです。
SNSや知恵袋でエクシア合同会社について検索すると、出金できずに困っている人が多数。
出金申請しても無視されたり、数か月先になると言われたりと、かなり多くの出金拒否の口コミがありました。
中には、「マイページの評価額がなぜか以前より減っていた」という記載も。
時期的には2022年あたりから出金拒否の口コミが多くなっていました。
多くの訴訟問題
出金拒否騒動が炎上したことで、エクシア合同会社を相手に訴訟を起こす投資家が増え、徐々に社会問題化していきます。
そして2022年夏頃には「エクシア被害対策弁護団」が立ち上がりました。
その後も訴訟は相次ぎ、現在も続いています。
2021年の時点で累計出資者数1万112人、累計出資総額561億円であり、1万人以上も被害者がいるそうですので、訴訟件数はまだまだ増えるかもしれません。
信用の低下により事業継続困難
出金拒否騒動から炎上、そして数々の訴訟により、エクシア合同会社は信用を失墜。
そして、事業継続ができなくなり、2024年10月18に破産手続き開始決定を受け、破産になりました。
ちなみに、代表者である菊池翔氏は破産に関して、2024年10月21日のSNSライブ配信でメッセージを出しています。
「私は嘘を言っているわけでもないし、金を隠しているわけでもないので、どうぞ破産してくださいが私の声明でございます」
こう言い放ったそう。
出資者から集めたお金は850億円でお金の行方はまだ不明であり、その答えに注目が集まっているという段階です。
エクシア合同会社のかけるんは何者?逮捕されない?
エクシア合同会社の代表者は「かけるん」こと菊池翔氏です。
ここでは、その菊池氏がどんな人物なのかを調査した結果をお伝えしていきます。
天才的トレーダーと呼ばれていた
菊池氏は1977年生まれであり、FX(外国為替証拠金取引)では利益率2,520%という驚異的な記録を残し、トレードを自己流で身に付けたことから「天才トレーダー」と呼ばれていました。
ただ、調べてもどんなトレードをしているのかなどは詳しくは分かりませんでした。
関係が深かったキャバ嬢のひめか
菊池氏は、キャバクラで1日に数千万単位で豪遊していることをSNSにて身内から暴露されています。
その中でも菊池氏がひと際入れこんでいたとされるのが、北新地ナンバー1キャバ嬢のひめか氏。
一時期は菊池氏と交際関係にあったとのこと。
誕生日には1億円稼ぐといわれるほどのキャバ嬢ですが、その中でも菊池氏は相当貢いでいたようです。
自信のインスタグラムに、菊池氏からプレゼントしてもらった高級品の写真や、大量のシャンパンの写真を投稿していました。
とくに伝説と呼ばれるのが「ブラックカード事件」。
菊池氏からのプレゼントであるブラックカードをインスタ投稿したことで、ちょっとした伝説になりました。
また、丁度その頃はエクシア合同会社の悪評が広まりはじめていた頃でしたので、普段からひめか氏のインスタにDMで批判がちょくちょくと来ていたようです。
現在、ひめか氏によると菊池氏の交際は完全に終了しており、完全に関係も切れているという情報がありました。
ただ、菊池氏側はひめか氏を度々批判しています。
かけるん(菊地翔)のSNS
菊池氏は2024年10月時点だとインスタグラムにSNSアカウントを持っています。
直近だとこんな投稿がされてました。
他にもひめか氏への批判的な投稿をしていたため、理由が気になって調べたところ、菊池氏はひめか氏からロマンス詐欺にあったと主張していました。
どうやら、菊池氏はひめか氏と結婚の約束をしていたが、そうはならずに破局して「結婚する前提で数十億円も貢いだのに話が違う!」ということでしょう。
かけるん(菊地翔)は逮捕されないの?
菊池氏が現在も普通に活動しているため、「なぜ詐欺罪で逮捕されないの?」と疑問に思う人も多いはず。
理由として、法の抜け穴を利用したため立証のハードルが高いというのがあります。
当時はエクシア合同会社のようなサービスに対する規制がゆるく、金商業登録も必要ありませんでした。よって詐欺罪として立証しにくいのです。
とはいえ、現在も訴訟は継続中ですし、下記のように合同会社の規制も改正されたため、今後どうなるかは分かりません。
エクシア合同会社にひろゆきなどの芸能人も疑い
エクシア合同会社に関しては著名人も疑いを持ち警告していました。
また、エクシア合同会社の元副社長の伊藤大輔氏もSNSや動画などでその実態を暴露しています。
過去にひろゆきや三崎優太が動画配信
上記動画のように、ひろゆき氏や青汁王子こと三崎優太氏などの有名インフルエンサーがエクシア合同会社に関して注意喚起しています。
ひろゆき氏と三崎優太氏ともに、運用先がFXの時点で怪しいと指摘していました。
「FXでそんなに勝てるわけないし、もし勝てるのであれば人からお金を集める必要もない。勝てないからお金を集めているとしか思えない。矛盾している」
上記のようなことをおっしゃっていました。
元副社長「伊藤大輔」のSNSやコラボ動画での暴露
伊藤大輔氏は元エクシア合同会社の副社長。
エクシアジャパンを菊池翔氏と共同設立しましたが、横領の疑いを掛けられてエクシアジャパンを追放。
この伊藤氏、SNSやYouTubeなどでエクシア合同会社の実態を日々暴露しています。
とくに話題となったのが、エクシア合同会社はポンジ目的で設立された会社だという投稿。
「ポンジ」とは、「ポンジ・スキーム」という投資詐欺手法を指します。
- 高い利回りで出資者を集める
- 実際の運用は行わずに新たな出資者を集める
- 「2」のお金で「1」の出資者に配当金を支払う
上記の流れを繰り返して、高利回りが実現できているように見せるのがボンジ・スキームの手口で、いずれ破綻します。
そして最後は会社が逃亡するか、破産するかでお終いというのがお決まりのパターン。
丁度、エクシア合同会社も似た状況になっていますね。
伊藤氏の言うように、本当にポンジ・スキームを行っていたのかは不明です。
しかし、伊藤氏は顔や名前も出して発言していることから、その発言内容には一定の信頼性があるかと思います。
以前から詐欺の実態は明るみになっていた
いろいろと悪評の多いエクシア合同会社ですが、前から怪しいという指摘はありました。
高利回りすぎる部分に加え、その仕組みがポンジ・スキームという疑いや、ステマサイトの活用など。
こうしたこともあり、炎上する前から危険だと指摘する人は一定数見受けられました。
エクシア合同会社の破産はそれなりの理由があった
エクシア合同会社が破産した経緯をまとめると次のとおり。
- 出金拒否騒動で炎上
- 多数の出資者から訴訟を起こされる
- 信用低下で会社の運営が不可になり破産
元副社長の伊藤大輔氏によると、ポンジ・スキーム目的で作られた詐欺会社だとのこと。
代表者の菊池翔氏はキャバクラでド派手な金遣いをしていたことが報告されており、そのお金は出資者から集めたものであった可能性があります。
このような会社が長期継続できるとは思えないため、エクシア合同会社の破産は妥当という印象です。
というより、もしポンジ・スキーム目的で作られたのであれば、最初から長く続けるつもりなんて無かったのかもしれませんが・・・。