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「投資の神様」と呼ばれるほど世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェット氏。
この記事を最後まで読むと、バフェット氏がこれから投資するのではないかと期待される日本株銘柄がわかります。
本記事を参考に、利益を上げられる銘柄を見つけてください。
バフェットとは何者?
ウォーレン・バフェット氏は、1930年生まれのアメリカ合衆国のオマハ出身の投資家であり、バークシャー・ハサウェイのCEOとして世界的に有名です。
ここでは、バフェット氏について解説します。
「投資の神様」と呼ばれるほどの経歴
ウォーレン・バフェット氏(現94歳)の主な経歴は以下のとおり。
1952年(22歳) | コロンビア大学卒業後、父の証券会社に入社 |
1954年(24歳) | 尊敬するグレアムの会社に証券アナリストとして入社 |
1956年(26歳) | 会社を5つ設立 |
1965年(35歳) | バークシャー・ハサウェイの経営権を取得、運営開始 |
1970年(40歳) | バークシャー・ハサウェイの運営に専念 |
1979年(49歳) | 経済雑誌フォーブスに名前が掲載 |
1986年(56歳) | ビリオネアとして有名に |
2008年(78歳) | 世界長者番付で1位取得 |
2010年(80歳) | ビル・ゲイツと共に慈善活動開始 |
26歳で会社を5つ設立し、35歳でバークシャー・ハサウェイの経営をスタート。
若い頃からビジネスや投資の経験を積み、着々と資産形成をしてきました。
56歳でビリオネアとして世界で有名になり、78歳で長者番付で世界トップの資産家となっています。
米バークシャー・ハザウェイのCEO
1965年にバークシャー・ハサウェイの取締役会長に選出。
会長になってから、紡績業と投資業の二足のわらじで事業を進めてきましたが、1970年代になると投資業へと完全シフトしていきます。
1965年から2008年まで、バークシャーの純資産の伸び率は年平均20.3%、累積リターンは362,319%という驚愕の成長率を記録。
43年間で純資産を3,600倍以上にしたことになり、「投資の神様」と呼ばれるバフェット氏の圧倒的な実力が顕著に表れています。
2024年の現在もバークシャーは世界各国の投資家が注目する有名ファンドです。
バフェット指数の由来
バフェット指数とは、株価の割高・割安を判断するときに用いる指標のことで、株式の時価総額を名目GDPで割り、100をかけて%表示にし算出します。
- 100%を上回れば割高(企業本来の価値より株価が高い)
- 100%を下回れば割安(企業本来の価値より株価が低い)
バフェット氏が重視することに由来して「バフェット指数」と呼ばれます。
2024年9月末には、バフェット指数が米国株で過去最高の200%になり、アメリカの企業が世界で稼ぐ力を高めていると話題になりました。
バフェットが日本株投資を買い増しする!?
バフェット氏は日本株上昇の期待を込めて、日本株投資を買い増し。
ここでは直近のバフェット氏の動向やその影響、現在保有している日本株銘柄について見ていきましょう。
円建て社債を7本発行
2024年10月10日に、バフェット氏率いる米投資会社バークシャーが、円建て社債を7本発行し、2,818億円を調達したと話題になりました。
バフェット氏が発行した社債
- 3年債(1554億円)
- 5年債(580億円)
- 7年債
- 10年債
- 20年債
- 28年債
- 30年債
2020年には、①伊藤忠商事、②三菱商事、③三井物産、④住友商事、⑤丸紅の五大商社に投資し、長期保有する意向を示しました。
今回の新たな社債発行により、バークシャーがさらに日本商社株を買い増す可能性があるとの期待から、株式市場にも好影響が出ています。
日経平均株価の史上最高値更新に大きな影響
バフェット氏はこれまで日経平均株価の史上最高値更新に大きな影響を及ぼしました。
2024年2月には為替の円安が続いた上に、バークシャーが評価した五大商社の株価が総じて高く、医薬品や銀行、自動車関連の株も買われました。
バフェット氏は年次株主書簡で、出資先の五大商社について以下の指摘。
- 約3分の1の純利益を配当に回している
- 内部留保の大半は事業投資・自社株買いに使われている
- 新株発行に消極的
上記の指摘を受け、伊藤忠商事を除く4社は株価が上昇(前週比)し、3社は一時最高値を更新。
2024年7月11日の日経平均株価は、初めて4万2000円台をつけて史上最高値を更新しています。
現在保有している日本株銘柄
バフェット氏が保有する5つの日本株銘柄は、購入した2020年2月末の株価と比較してどう推移したのか見ていきましょう。
銘柄 | 2020年2月28日終値 | 2024年11月1日終値 | 増加率 |
---|---|---|---|
伊藤忠商事(8001) | 2,461.5円 | 7,552円 | 206.8% |
三菱商事(8058) | 896.67円 | 2,796.5円 | 211.8% |
三井物産(8031) | 1,783.5円 | 3154.0円 | 76.8% |
住友商事(8053) | 1,544.5円 | 3189.0円 | 106.4% |
丸紅(8002) | 716.8円 | 2,288円 | 219.2% |
伊藤商事、三菱商事、丸紅は購入時と比較すると増加率が200%以上。
上記の銘柄の保有比率を最大で9.9%まで増加させるとの方針を、2020年に発表しています。
しかし、バフェット氏による株の大量保有は、売却時に株価が暴落するリスクがある点に注意しなければいけません。
現在、五大商社株は「割安感」が減っているので、バフェット氏が株を売却する可能性が十分あるという認識を持っておきましょう。
次の日本株銘柄予想をまとめてみた
バフェット氏は、以下4つの条件を満たしている銘柄を選ぶスタイルで有名です。
- 株価が割安(最重要)
- 事業内容が理解できる
- 長年にわたり着実な利益が見込める
- 配当金など株主還元に積極的
上記の条件を満たす銘柄を予想しているメディアが複数あるのでまとめました。
カブ知恵代表の藤井英敏氏、他2名の予想
カブ知恵代表の藤井氏、マーケットバンク代表の岡山憲史氏、そしてグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏の3氏以下の15銘柄を厳選しました。
メガバンクや保険会社が多く選ばれていました。
岡山氏は、バフェット氏の銘柄選びについて以下のように述べています。
企業の稼ぐ力である『ROE(自己資本利益率)』が高く、株価水準を示す『PBR(株価純資産倍率)』や『PER(株価収益率)』が低い割安なバリュー株投資が基本。かつ、『高配当』で無借金経営に近いのがバフェット氏の好みと言えます。
引用:マネーポストWEB|バフェット氏が狙う日本株
智剣・OskarグループCEO大川智宏氏の予想
智剣・OskarグループCEO大川智宏氏が予想する25銘柄は以下のとおり。
大川氏は時価総額が1兆円以上で、PBRが1倍未満の割安株、かつ3期先のEPS成長率が10%以上のプラスとなっている銘柄を選びました。
こちらでもメガバンクなどの銀行業の銘柄が多く期待されています。
びとうファイナンシャルサービスの尾藤氏の予想
バフェットウォッチャーで2023年のオマハで開催されたバークシャーの株主総会に参加した尾藤峰男氏は、「日本についての言及が多く、驚いた」と話します。
尾藤氏が予想する日本株銘柄は以下8つ。
コード | 銘柄名 | 業種 | 選定理由 |
---|---|---|---|
5108 | ブリヂストン | 自動車部品 | グローバル規模で見て競争力が高い |
4063 | 信越化学工業 | 化学・化成品 | |
4901 | 富士フイルムホールディングス | 情報機器・通信機器 | |
6326 | クボタ | 製造用機械・電気機械 | |
9432 | NTT | 通信サービス | 投資実績のある業種 |
5401 | 日本製鉄 | 製鉄・金属製品 | |
6367 | ダイキン工業 | 家庭用電気機器 | |
8113 | ユニ・チャーム | 日用品・生活用品 |
尾藤氏は“バフェット流投資”として、以下のキーワードで選定しています。
- 割安株
- 成長期待
- ブランド力
- 時価総額
上記の他にも、「バフェット氏は長期保有する会社の経営陣の人柄をよく見ている」と言及。
経営陣が顧客や株主に対して誠実かどうかも注視すべきだと、投資家にアドバイスしています。
バフェットの評判は?
バフェット氏にまつわる世間の評判を調査しました。
結論からいうと良い口コミがほとんどで、日本の投資家たちの多くがバフェット氏の動向を探り、自身の投資活動に役立てているようです。
良い口コミ
ここでは良い口コミについて3つ紹介します。
①結果的に判断当たってる
②バフェット効果で爆上がり
③バフェット大型起債のおかげ
バフェット氏が保有する五大商社の銘柄を保有する方からは「バフェット効果があって上昇」と喜びの声があります。
また同氏による数々の名言から、株式投資やビジネスだけでなく人生そのものを豊かにする教訓が学べると、ファンによる投稿が見られました。
悪い口コミ
ここでは悪い口コミについて3つ紹介します。
①運が良かっただけ
②ただの円キャリートレード
③金融機関を食い尽くした
バフェット氏について悪い口コミはほとんどありませんでした。
低金利の円を市場で借り、ドルなどの高金利通貨で運用することで金利差収益を得ようとする「円キャリー取引」だと非難する声が一部存在。
円キャリー取引が増えると円安を引き起こすので、為替が大きく影響するFXの投資家たちは不満を持ってしまうのだと考えられます。
投資界での影響は非常に大きい
良い口コミ、悪い口コミのいずれも、バフェット氏の言葉がとても影響力があることを示しています。
投資界で、多くの投資家たちが彼の言葉を信用する理由は以下のとおり。
- 卓越した成果
- 長期的な投資戦略を重視
- シンプルでわかりやすい投資方針
- 慈善活動で寄付するなど道徳的な人物
バフェット氏が保有している日本銘柄の企業は、購入時と比較して株価が高騰。
よって、彼の銘柄選びは銘柄選定はおおむね間違っていないでしょう。
過去にウォーレンバフェットの資産推移や名言などをまとめた記事もありますので、気になる方はチェックしてみてください。
株価が上昇する銘柄を選ぶときは、バフェット氏の言葉を確認したり、投資活動に注目したりするのは良い手法と言えます。
ご自身の銘柄選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。