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「自らの資金で相場を作れる」剛腕投資家がトンピンこと山田亨氏。
彼が手掛ける銘柄は爆発的な上昇をすることから、一部の人からトンピン銘柄として注目度が高いです。
そこでこの記事ではトンピン氏の人物像や逮捕歴の詳細、トンピン銘柄について徹底解説していきます。
トンピン(山田亨)って何者?
トンピン氏は「令和の相場師」の異名を持ち、個人投資家ながら400億円を超える利益を上げたとされる人物。
SNSでも積極的に発言しているため、投資インフルエンサーとしても知られています。
プロフィール
トンピン氏のおもなプロフィールは次のとおり。
- 名前:山田亨(やまだとおる)
- 年齢:約50歳(2024年時点)
- 出身地:大阪
- 投資歴:30年
- 職業:個人投資家
トンピンと名乗り活動しはじめたのは2013年頃。
その後、トンピン氏が取り上げる銘柄が次々と大幅に上昇していき、それらは「トンピン銘柄」と呼ばれるようになりました。
長い投資経験
トンピン氏は投資歴30年と非常に長い投資経験があります。
元はヘッジファンドマネージャーであり、中国政府系ファンドで日本株を担当、香港のファンドでも運用経験があるとのこと。
父親も投資家で多くの資産を残しており、それを生かして投資を開始したようです。
Xの発言を確認していても、元ヘッジファンドマネージャーらしく、東証のシステムの裏側まで熟知しているような発言もありましたし、その知識は確かなものに感じます。
現在はトンピンフィナンシャルCEO?
トンピン氏は自らのXアカウントを「トンピンフィナンシャル CEO 山田亨」としています。
一見すると、トンピンフィナンシャルという会社があると思ってしまうのですが、そうした会社は調べてみても存在しませんでした。
よって、トンピンフィナンシャルはただのアカウント名です。
トンピン銘柄が話題に
トンピン氏といえばトンピン銘柄。
急騰するのが特徴であり、上手くつかめれば大きな利益が獲得できます。
ここでは、トンピン銘柄について詳しく解説していきます。
「海帆」などもあるトンピン銘柄とは?
トンピン銘柄とは、おもに機関投資家に踏み上げさせやすい銘柄を指します。
踏み上げとは、空売りの損切りによる株価上昇のこと。
過去には次のような銘柄がトンピン銘柄と認知されていました。
- 海帆(3133)
- ビューティ花壇(3041)
- ヘリオステクノ(6927)
- 三ッ星(5820)
- アースインフィニティ(7692)
- マツモト(7901)
- トミタ電機(6898)
- 桂川電機(6416)
そんなトンピン銘柄には以下の5つの特徴があります。
特徴①:信用売残の増加
信用売残とは、信用取引(空売り)のまだ買い戻しがされていない株数の残高のこと。
この信用売残の量が大きいほど踏み上げ時には沢山の買い戻しがでるため、急騰の爆発力も増加します。
特徴②:過去の株価の急騰
過去に急騰している傾向にあります。
理由は機関投資家の空売りを誘い込むから。
急騰した銘柄はもとの水準に戻る傾向があり、その動きを狙って空売りしてくる機関投資家が存在します。
そうした機関投資家の動きを誘いこむため、一度株価を大きく上昇させると言われています。
例えば、マツモト(7901)の場合、過去に急騰が起ってから再度急騰。
「①」で一度急騰したあと、「②」で空売りによって上値が重くなりましたが、「③」で再度上昇したため、空売り勢の決済買いが発生して再急騰しています。
特徴③:時価総額が50億円以下
時価総額の低い銘柄が多く、50億円以下のものが多い傾向にあります。
その理由として時価総額が低い銘柄ほど、少ない資金で株価を動かせるから。
時価総額が低い銘柄は取引量が少ないケースがあり、そうした銘柄は大量の注文を入れると株価に大きな影響を与えられます。
よって、トンピン氏ほどの資金力があれば、ある程度操作できます。
逆に時価総額が高い銘柄だと、個人投資家レベルではいくらお金があっても株価を動かせないため、トンピン氏が手法的に時価総額が低い銘柄を選んでいるのは間違いないでしょう。
特徴④:発行済株式数300万株以下
発行済株式数が300万株以下の銘柄が多い傾向にあります。
こちらも時価総額が低い銘柄と理由はおなじで少ないほうが株価を上げやすいから。
「発行済株式数が少ない=取引できる株が少ない」ことを意味します。
「浮動株(市場で売買できる株)」を大量保有する難易度が下がり、売買タイミングを操作して株価を意図的に上下させやすくなります。
特徴⑤:チャートパターン
「急騰→三角持ち合い→再急騰」のチャートパターンで上昇する銘柄が多いです。
例えば、トンピン銘柄のひとつである「アースインフィニティ(7692)」だと以下のように上昇。
上記のようなパターンになるのは、トンピン氏の手法が踏み上げ狙いだからではないでしょうか。
- 急騰させて空売り勢を誘いこみ
- 空売り勢の売りとトンピン氏の買いが拮抗して三角持ち合いになる
- トンピン氏の買いが勝ち空売り勢が損切りして踏み上げ発生
以上のようなことが起きていると想像できます。
過去に株価操縦で逮捕・有罪判決
トンピン氏は2021年3月の「ニチダイ事件」で相場操縦の疑いをかけられて有罪判決を受けています。
相場操縦ですので、トンピン氏が買い煽りや大量売買で株の価格を自由にしていたことが問題視され、告発されて有罪判決を受けたのです。
ニチダイ(6467)は京都府京田辺市の金型メーカーですが、2018年1月頃の株価は600円程度で推移していました。
それがトンピン氏のX(当時はTwitter)の以下の発言により、1ヵ月ほどで4,000円近くまで急騰。
その後、トンピン氏は2018年3月9日の午後にニチダイの株価を3035円に安定させるために売り注文を大量に出して上値を抑える操作を行いました。
このような株価操縦をする目的はおもに「信用取引コストの維持」。
信用取引には委託保証金という担保金が必要ですが、株価が一定水準以上を超えると委託保証金の引き上げ措置が取られるケースがあります。
そうなると追加資金が必要となってしまい取引のコストやリスクが増加するため、株価を基準以下に抑えることで保証金の引き上げを回避しようとしたと考えられます。
今回の場合ですと3050円および3820円以下。
結果、トンピン氏は金融商品取引法違反(相場操縦)の罪に問われ、大阪地裁から懲役1年6月、執行猶予3年、罰金500万円、追徴金約1億8,650万円を言い渡されました。
最新のトンピン銘柄
最新のトンピン銘柄とされるのは次の2銘柄。
- 海帆(3133)
- エスポア(3260)
海帆はトンピン氏が過ってのトンピン銘柄として有名ですが、株の街である兜町関係者が「650円付近は狙って良さそうだ」と発言したことで注目が集まっています。
エスポアは代表や役員がトンピン氏とSNS上で度々口論をしていることもあり、注目が集まっている銘柄です。
上記の他に、SNSで最新のトンピン銘柄を見つける手もあります。
トンピン氏がXでフォローしているアカウントは高確率でトンピン銘柄と言ってよいです。
2024年11月現時点だと次の4銘柄をフォロー。
- エスポア(3260)
- TWOSTONE&Sons(7352)
- 海帆(3133)
- ビューティカダンホールディングス(3041)
ただし、現時点で取引中かは不明ですので、トンピン氏が注目している銘柄くらいに思っておくのが無難でしょう。
Xよりもインスタで銘柄について言及する傾向があり、直接ではなくその銘柄に関連する写真などを載せて匂わせる形。
例えば、三ツ星(5820)だと「星飛雄馬・星野仙一・星野源」の写真をアップしていました。
インスタの投稿は、はっきり分かるものからそうでないものもあるそうなので、参考にするならはっきりと分かるものだけを採用するのがおすすめです。
トンピンの評判
トンピン氏がどのような評価を得ているのかは気になるところ。
そこでトンピン氏の評判の調査結果をお伝えしていきます。
良い口コミ
良い口コミには以下のようなものがありました。
- トンピン銘柄は本当に上昇する
- 確かにリスキーだがついて行ければ勝てる
- 個人投資家に現物取引の大切さをずっと主張していて好感が持てる
トンピン氏が操作しているのだから株価が上がるのは当たり前であり、あとは逃げるタイミングを間違えなければ良いだけという意見が多かったです。
トンピン銘柄で資金が1年で5倍くらいになったと報告している人もいました。
悪い口コミ
悪い口コミは次のようなものがありました。
- はっきり言ってバクチと一緒。運が良ければ儲かるしそうでなければ資金を溶かす
- トンピン銘柄は末路が悲惨。あれを見たら触る気にはならない
- 持ってたらハラハラしてしょうがない
逃げるタイミングを間違えたらあっという間にお金を失うため、万人にはおすすめできないという声が多かったです。
意見は賛否両論
評判は賛否両論という印象。
トンピン銘柄は実際に上昇しており、上手く取引して大きな利益を手にした人も多数いるようでした。
そうした人たちからすれば、トンピン氏の発言や売買はお金を生み出してくれる源泉ですので、非常に高く支持されています。
しかし、トンピン銘柄は短期間に激しい大きな値動きをするのが特徴であり、急落に巻き込まれて大損をしやすいです。
例えば、「アースインフィニティ(7692)」だと上昇したあと、以下のように急落してしまっています。
こうした銘柄だと直前には大きく上昇しているため、さらなる上昇を期待して買ってしまってしまう人も多いかと思います。
しかし、もともと演出された上昇であるため、その上昇は短期で終わるケースがほとんどかつ急落で終わるケースが多いのです。
実際に急落によって資金の大半を失ったという報告もいくつかあり、過去には脅迫まで届く事態に発展したこともありました。
以上のことから、トンピン氏を熱心に支持している人がいる一方、悪い口コミも多くあるため評判は人によって大きく違います。
トンピンは今もXやインスタで情報発信
現在のトンピン氏はXやインスタで積極的に情報発信しています。
最近だとXで以下のような投稿をしていました。
東証の取引時間延長に関しての発言。
前よりも「終値一文安(約定価格を安くするための相場操縦行為)」がやり易くなったとおっしゃっておられました。
このようにトンピン氏の発言はSNSで全部見れますし、トンピン銘柄も調べればわりと労せずに特定できます。
では、トンピン氏の情報を活用すべきかですが、初心者や安定して稼ぎたい人にはおすすめしません。
ハイリスクハイリターンの取引となり、リスク背負ってでも短期間でお金を増やしたい人向けになります。
「資金を溶かす覚悟で大きな利益を狙いにいける覚悟がある。」そうした人以外は手出し無用です。
海帆株上げてますね~
トンピン銘柄の値動きがないとイナゴがついに焼かれてほとんど引退したのかなと思うんだけど、結局また値動きがあるから、イナゴは焼かれても次々出てくるんだろうなあ。
ヘリオステクノ跳ねないかな~
Twitterの偽アカウント問題と同じで掲示板でもとりあえずトンピン銘柄って騒いどけてきな風潮がでてるね。ほんとにそうでうまくの乗ればいいけど嘘で。焼かれるのは絶対嫌だな。。
確かにフォローしてますね
株式会社海帆
海帆ってトンピン銘柄すか?
トンピン銘柄は毎日揺さぶられてメンタルガタガタになりますよ。でも買って放置が一番なのではと思うくらい、右肩上がりではあるんですよね・・・。影響力がすごいんですわ。
は?どっちがよもやよもやだよ。
上がってる株がたくさんあるのに乗らないなんてなんのために株やってんすかあんた?
あれだけ痛い目みただろうにまだこの人の保有株に飛びつく輩がいるとは…よもやよもやだ
トンピン銘柄に限らず、結局の所煽られずに自分で考えるのが必要なんだと思いますよ。それが出来ないか向いていないのであれば、インフルエンサーの紹介する銘柄に乗るべきじゃないでしょうね。