産業と経済は怪しい?プラチナ会員20万円と無登録警告を検証【2026年】
目次
検証対象: 関東財務局「無登録で金融商品取引業等を行う者について(株式会社産業と経済)」
「産業と経済」のプラチナ会員に入るか迷っている。そう考えて調べに来た方が多いはずです。
結論を先に書きます。申し込まないでください。この会社は国から無登録営業の警告を受けています。
噂ではありません。関東財務局が2026年3月13日に公表した事実です。
そしてこの件は、少し変わった経緯で表に出ました。確認できたことは3つです。
- 発覚したきっかけは別の会社への立入検査だった
- プラチナ会員の会費は6か月で20万円と国の資料に書かれている
- この会社の登記は警告より前に閉じられていた
この件で驚いたのは、調べられた会社と警告された会社が違うことです。
検査を受けたのは登録済みの投資顧問会社。そこから無登録の別会社が出てきました。
関東財務局が公表した内容
まず公表資料そのものを見てください。

書かれている項目を整理します。
| 業者名等 | 株式会社産業と経済 実質的支配者 山田晃 |
| 所在地 | 東京都渋谷区代々木2-13-5 KT新宿ビル8F |
| 内容等 | 投資顧問契約に基づき、助言を行っていたもの |
| 警告日 | 令和8年3月13日(2026年3月13日) |
ポイントは「内容等」の欄です。
投資顧問契約を結んで助言をしていた、と書かれています。この行為には国の登録が必要です。
登録がないまま行えば、金融商品取引法の違反になります。
きっかけは、別の会社への立入検査だった
この警告には、めずらしい特徴があります。
財務局は「備考」欄で、発覚の経緯をそのまま書いています。
当局がやまびこ投資顧問株式会社(中略)を検査した結果、当社(実質的支配者は、やまびこ投資顧問社の実質的支配者でもある山田晃氏)が「プラチナ会員」と称する有料会員サービスを展開し、投資助言業務を行っていることが判明したもの。
関東財務局「無登録で金融商品取引業等を行う者について(株式会社産業と経済)」令和8年3月13日
順番はこうです。
- 当局がやまびこ投資顧問株式会社に立入検査を行った
- 検査の過程で産業と経済の有料サービスが見つかった
- 両社の実質的支配者が同じ人物だと分かった
やまびこ投資顧問株式会社は、登録を受けた投資助言業者でした。
つまり登録済みの会社を調べたら、無登録の会社が出てきたという構図です。
当サイトには、やまびこ投資顧問株式会社を扱った古い記事があります。あわせてご覧ください。
なお、東証プライムに上場している株式会社やまびこ(証券コード6250)は屋外作業機械のメーカーです。
名前が似ているだけで、今回の件とは一切関係がありません。混同しないでください。
「プラチナ会員」は6か月で20万円だった
会費がいくらだったのかも、国の資料に残っています。
証券取引等監視委員会が同じ日に出した勧告文の一部です。

読み取れる内容を並べます。
| 会費 | 6か月あたり20万円 |
| 契約の成立 | 会費の振込が完了した時点 |
| 提供される内容 | 週次でメールまたはファクシミリ 推奨銘柄・株価の目標値など |
| 入口 | 同社ウェブサイトの申込フォーム |
お金を受け取り、銘柄を伝える。これは典型的な投資助言業務です。
監視委員会も、登録が必要な行為だと明確に書いています。
プラチナ会員事業は、産業と経済社が、株式の価値の分析を行い、買い時の銘柄を会員へ伝達することの対価として報酬を受領する契約を顧客との間で締結の上、同契約に基づき投資助言を業として行っているものであることから、金融商品取引法(中略)第29条に基づく登録を受ける必要があるが、同社は無登録で投資助言業務を行っていると認められる。
証券取引等監視委員会「検査結果に基づく勧告について」令和8年3月13日
会費の金額が公的資料に残っているのは、めずらしいことです。
サービス紹介ページは消えていますが、6か月20万円という数字は国の文書に残りました。
検査を受けた会社は、登録を取り消された
この話には続きがあります。
検査を受けたやまびこ投資顧問株式会社は、勧告の約3週間後に処分を受けました。

処分の内容は2つです。
- 登録取消し(関東財務局長(金商)第2868号の登録を取り消す)
- 業務改善命令(全顧客への説明と、契約の適切な終了)
登録取消しは、投資助言業者にとって最も重い処分です。
時系列にすると、こうなります。
| 2026年3月13日 | 監視委員会が勧告/産業と経済に警告 |
| 2026年4月7日 | やまびこ投資顧問株式会社が登録取消し |
片方は警告、片方は登録取消し。1か月足らずで両方に決着がついています。
会社の登記は、警告より前に閉じられていた
もうひとつ、確認しておきたい点があります。
国税庁の法人番号公表サイトで、この会社を引いた結果です。

「状態」の欄をご覧ください。
登記記録の閉鎖等(清算の結了等)と表示されています。
事由が発生した日は令和8年2月3日。警告の約5週間前です。
監視委員会の勧告文にも、同じ趣旨の記載があります。
株式会社産業と経済(東京都渋谷区、法人番号5011001046076、金融商品取引業の登録はない。令和4年12月に解散し、令和8年1月に清算結了している。)
証券取引等監視委員会「検査結果に基づく勧告について」令和8年3月13日
解散したのは2022年12月、清算が終わったのは2026年1月。
その間ずっと、有料サービスは動いていたことになります。
サイトは今も動いている
ここが読者にとって一番危ないところです。
公式サイトは、2026年8月29日の時点で普通に開きます。

会社概要のページには、警告書と同じ住所が載っています。
気になったのはページの一番下です。
著作権表示の社名が会社概要の社名と違います。この点について当サイトからは断定しません。
雑誌の販売も続いています。

雑誌そのものは1,980円です。年間購読は9,400円と書かれています。
一方で、プラチナ会員の案内ページだけは開けません。
当サイトが確認したところ、404エラーが返りました。
サイトが動いていることと、登録があることは別の話です。
雑誌から入って有料サービスにたどり着く。この導線に見覚えがある方もいるはずです。
似た形をどう見分けるかは、判断の物差しを持っているかで変わります。
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確認できなかったこと
当サイトで裏が取れなかった点も書いておきます。
- プラチナ会員が現在も募集されているか(案内ページは404)
- 会員が実際に何人いたのか
- 助言された銘柄の成績
- 返金や解約の対応状況
- 公式サイトのフッターにある社名と、会社概要の社名の関係
これらは公表資料に書かれていません。分からないことは分からないと書きます。
よくある質問
雑誌を買うだけなら問題ありませんか
雑誌の販売そのものは、登録がなくてもできます。
警告の対象になったのは有料会員への銘柄提供です。
ただし、雑誌から有料サービスへ誘導される場合は注意してください。
すでに会費を払ってしまいました
まず振込の記録と、やり取りのメールを保存してください。
そのうえで金融庁の金融サービス利用者相談室か、消費者ホットライン(188)に相談してください。
やまびこ投資顧問と契約していました
同社は業務改善命令も受けています。
命令には全顧客への説明と契約の適切な終了が含まれます。連絡がない場合は関東財務局へ問い合わせてください。
登録の有無はどこで調べられますか
金融庁のサイトで、登録業者の一覧が公開されています。
無登録業者への警告リストも、財務局が公表しています。
まとめ:会社名が違えば、資格も別に確かめる
今回の件を短くまとめます。
- 産業と経済は2026年3月13日に無登録営業の警告を受けた
- 発覚のきっかけは別会社への立入検査だった
- プラチナ会員の会費は6か月20万円と記録されている
- この会社の登記は2026年2月3日に閉じられていた
- それでも公式サイトは今も動いている
今回いちばん大事なのは、2社の関係です。
片方は登録を持っていました。もう片方は持っていませんでした。
同じ人が関わっていても、登録は会社ごとです。名前が違えば必ず調べ直してください。
行政処分を受けた業者の見方は、こちらの記事でも扱っています。
見たのは、財務局の警告と監視委員会の勧告、それに国税庁の登記情報です。3つとも公開されている資料です。
分かったのは、雑誌という表の顔と、会員サービスという裏の導線が別会社で回っていたことでした。読者から見れば、どちらも同じ「産業と経済」に見えます。
プラチナ会員には申し込まないでください。これが現時点の答えです。
会員サービスを勧められて迷っているなら、一人で決めないでください。
今まさに勧誘を受けている方は、契約の前に状況を整理しましょう。
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登録の有無の調べ方も含めて、気軽に聞いてください。
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出典(いずれも2026年8月29日確認)
- 関東財務局「無登録で金融商品取引業等を行う者について(株式会社産業と経済)」令和8年3月13日
- 証券取引等監視委員会「検査結果に基づく勧告について」令和8年3月13日
- 関東財務局「やまびこ投資顧問株式会社に対する行政処分について」令和8年4月7日
- 国税庁法人番号公表サイト(法人番号5011001046076)
- 産業と経済 公式サイト(会社概要・季刊誌案内)





