START(スタート)

start(スタート) は優良投資顧問なのか悪徳株情報サイトを運営しているだけなのか。ネットの口コミや評判を見る限り、評価はまちまちといったところでした。
早速会員登録しHP等の検証をしていきたいと思います。

手始めに、スタートがどのような会社なのか見ていくと、「投資業界における救済機関」「損失から資産形成をサポート」救済率97％との事。この「救済」とは今まで投資で損していた人のマイナスを取り返しプラス転換させたという意味らしく、これまで2052名を救済し業界トップとの事。

まず皆さんにお伝えしたいのは、金融業界においてマイナスをプラス転換させる事を「救済」と表現する事はありませんし、 「救済率」なんて数値存在しません。スタートが勝手に作った数値なので、オンリーワンという意味ではある意味業界トップですが‥

続けて、スタートの特色などを確認していくと、強い信頼関係を基に全国の情報会社を統括している、情報の拡散を防ぐため完全紹介制により会員が絞り込まれている、その他適切なサポートを行うべくリスク管理スタッフが37名いるとの事。

一番最初に気になった問題点は、文章の中に2回も投資顧問として絶対に使ってはならない言葉があった事です。それは 「確実」という言葉でありHPには「確実に利益を獲得できるよう情報をコントロール」「確実性の高いクリーンな投資を行う事ができる」と断定的判断として処分されてもおかしくない言葉を2度も使用しています。


まともな会社ならば仮にHPを作成した人がミスをし「確実」という言葉を使用したとしても、上席者やコンプライアンス担当が訂正するはずなのですが‥

金融業界に務めていれば誰でも知っている、もっといえば新卒の研修のかなり初期に教えられるような断定的判断が訂正されてないという事は、金融に関する知識が全くない素人が運営しているのではないかと思ってしまいます。

そして「完全紹介制」という事なのですが、よく考えると今回私が会員登録した時は誰にも紹介されず普通に登録できました。 スタートが懸念している情報の拡散が簡単にできてしまいますね。

正直ここまでの検証で既に「悪徳」と認定したいのですが、ここから実績の分析に入っていきます。

HPによるとスタートは仕手筋や資産家グループなどの情報源がいるようで、実績として掲載されている銘柄も仕手株が多い印象です。

しかし実績の検証初めて銘柄を確認していくと、スタートがとんでもない事をしている会社という事が判明してしまいました。

その顕著な例が ヤマザキ（6147）です。HPによると昨年の4/23に510円で推奨、5/1に781円で利益確定という事なのですが、 そもそも仕手筋が絡んでいるとは思えないのです。


というのもヤマザキは前月の3月に投機筋により4連続S高を演じており、その翌月に再度仕手筋が手掛けるとは考えづらいのです。仕手筋は長い期間人気のなかった（株価低迷していた）低位株を手掛けるものです。

そしてさらに仕手筋が手掛けたにしては売買代金が少なすぎ ます。4/23約300万円4/24約200万円4/27約1300万円4/28約1100万円4/30約6400万円5/1約1億3400万円（暴落日）。

仮に仕手筋が絡んでいたとしても、当然仕手筋が仕込んだ後にスタートの会員に購入させているはずですが、残念ながら仕手筋が仕込んだ形跡はチャート上には見当たりません。

上記の事実から考えると仕手筋は絡んでいない事は明白でしょう。では誰が株価を上昇させたかと言えば、金額的に見てもスタートの会員の方々に他ならない と考えます。

さらに誰が得をしたか 、仕手筋は入っておらず、スタートの会員が購入すれば株価は上昇する事を知っていた人たちです。
そう、スタートしか知らなかったはずですよね。

会員に情報提供する前の4/21売買代金約600万円や4/22売買代金約500万円にスタートが購入していたのか、そもそも実際の情報提供日は4/28なのか定かではありませんが、このヤマザキの実績とチャートは 「スタートが顧客の資金を利用し株価操作することで利益を得ていた」可能性を示唆してしまっています。

私の考えすぎなのかもしれませんし、そもそも断定的判断を堂々と行う会社ですから、嘘の実績なのかもしれません 。いずれにしても結論として、スタートは間違いなく悪徳投資顧問会社だと確信しています。