生き残りディーリング塾

生き残りディーリング塾は優良投資顧問なのか悪徳株情報サイトを運営しているだけなのか。ネットの口コミや評判を見る限り、評価はいまいちのようです。
早速、HP等の検証行っていきたいと思います。

まず生き残りディーリング塾が如何なる投資顧問なのか確認していくと、ZuluTrade Japan株式会社が運営しており「為替ブローカーから野村證券ディーラーを経て独立をした矢口新が提供しているテクニカル分析サービス」との事。

本サイト最大の売りは、「エスチャート」という矢口新氏が考案した独自のテクニカル分析。
このエスチャートとは、株式投資で最も重要な売買タイミングである「谷越え」「山越え」の考えをもとに考案されており、株価の転換点を狙う事ができるようです。

具体的な仕組みは以下になります。
ステップ①
出来高急増をきっかけにサインが働き、Bull(強気)またはBear(弱気)サインが出現
ステップ②
出来高急増後、Standbyが点灯します。これはBull、Bearを判断するための基準足になります。
ステップ③
Standbyの足の高値を突破するとBull、安値を突破するとBearとなります。

至ってシンプルなロジックですが、果たしてこれでどれくらいの成果が期待できるのでしょうか‥

それにしても考案者の矢口氏の経歴は凄いですね、なぜ彼のような経歴の持ち主がこのようなサイトの運営に携わっているのでしょうか？
・プロフィール
野村證券（東京、ニューヨーク、ロンドン）、ソロモン、ＵＢＳなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。
著書『実践・生き残りのディーリング』『トレードセンス養成ドリル』『なぜ株価は値上がるのか』『リスク管理資金運用・プロのノウハウ』など

セミリタイア後の趣味程度で運営しているのか、それとも実力主義のディーラーや機関投資家として通用せず クビになってしまったのか‥

主なサービス内容
・エスチャート無料版
無料版はTOPIXコア30銘柄のみを検索対象と利用可

・無料メルマガ
かなり読み応えのある内容になっています。
しかし、利益に直結するような情報はなくどちらかというと、矢口氏個人の相場や世界情勢に対する見解が記載されています。

以下有料 ◆生き残りディーリング塾
エスチャートを中心として以下のサービスを利用可
・マーケット情報全般
・エスチャートスクリーナー
・SBBR(エスチャート・ブル・ベア・レシオ)
・有料会員サポート（生き残りTV、Q&A一覧）
など
料金：3ヶ月/9,975円

◆生き残りディーリング塾＋次世代エスチャート会員
上記サービスに加えて、エスチャートをさらに発展させた次世代エスチャートの利用が可能。高いパフォーマンスが期待できるシステムトレードのようです。
料金：1ヶ月/21,600円

その他、HPには次世代エスチャートのバックテストの結果が実績として公開されています。
銘柄の傾向としては、履歴を見るかぎり仕手株などの新興市場銘柄の取引は少なく、9割が東証一部銘柄のようです。

バックテスト集計期間は2000年～2016年で結果は12655.47% の利益との事。 しかしこれはあくまでも「テスト」ですので、実際にトレードしてこのような結果が得られる保証はありません。

さらにこの手のシステムは都度修正や補正を加える事で、過去の取引の結果も変えている可能性が高いです。
要するに 「たら-れば」を反映させた、あくまでも「仮定」の話なのです。

だから、矢口氏本人が利用した結果でなく「テスト」なんですよ。
本当に12655.47% の利益が出るならば、矢口氏本人が利用した結果を公開すればいい話ですからね‥

それを裏付けるように、募集上限人数を100人と設定しているようですが、未だに募集中=人気ない=テストのような結果がでない 、というわけです。

以上、生き残りディーリング塾の検証結果をまとめると、悪徳の要素こそ見当たらないものの、有料サービスの人気のなさを考慮すれば、 エスチャートを使っても儲からないという事なのでしょう。
よって、 ご利用はおススメできません。